四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「口語短歌・水曜サロンの会」(その71)

2023年02月15日 05時52分40秒 | 短歌

「口語短歌・水曜サロンの会」(その71)   短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。


 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し、鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見等をお寄せ頂ければ幸いです。

【サロンの運営について】前回に続き掲載致します。
 運営等につきましては、末尾に記させて頂きますので宜しくお願い致します。


     「咲き初める 河津桜」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】冠雪の雄大な浅間山連峰を眺めることは実に楽しいし気持ち良くなります。
    長野県民は浅間山連峰や八ケ岳連峰、北アルプス、中央アルプス、南アルプス等
    冬の冠雪を眺めながら暮らしていると思うと感慨深いものがあります。
    そこで拙者ブログ掲載予定「雪山登山・甲信越編」より雪山を詠んでみました。
☆眼前に八ヶ岳ブルー青空と 連峰拡がり眺め絶景
   註)長野県佐久穂町「北横岳」
☆雪山は登竜門こそ天狗岳 挑戦するは2つのピーク
   註)長野県茅野市「天狗岳」
☆絶壁のアルペン的な双耳峰 二つ耳こそ厳しい試練
   註)新潟県湯沢町・群馬県みなかみ町「谷川岳」
                         浅間山明鏡止水さん

【解説】
 「雪山登山・甲信越編」より雪山を詠んで頂きましたが、何れもかつて登った山であり
 懐かしく拝見しました。
 特に、三首目の「谷川岳」は、日本百名山のひとつですが、最近でこそ減少している
 ものの「世界一遭難者が多い山」としてギネス認定された「魔の山」でもありますね。
 私もかつて先輩に誘われ、バイトをさぼり晩秋の日に一泊二日の強行軍で登山に挑んだ
 ことがありました。当然初級者ですから、一の倉沢のロッククライミングは避けましたが、
 麓から見上げるだけで足のすくむ想いを感じた記憶があります。
 詠われている「二つ耳」は、標高1963mの「トマの耳」と、標高1977mの「オキの耳」
 の2つの山頂を指していますが、「オキの耳」がこの山の標高になっていると思います。
 谷川岳への挑戦を別の視点から詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★死を賭してなお挑みしか谷川の 崖に光るはハーケンの跡


【詞書】京都の城南宮は垂れ梅ばかりの神苑です。室町の庭、桃山の庭、平安の庭と
    平安王朝を彷彿とさせる神社です。また曲水の宴でも有名です。築山から
    垂れる梅はまるで簾のように大宮人の優雅な姿を想像させます。
    また源氏物語に描かれた80首の草木があり花の園としても親しんでいます。
    なお、春はあけぼの…清少納言の枕草子から引用しましたがどうでしょうか?
☆神苑の垂れの梅のさゆらぎに大宮人の遠き相聞
☆貴人(あてびと)が垂れの梅が枝そとあげて結ぶ恋文 春はあけぼの
☆咲き初めし梅一輪に化身して春を届けにくる郵便夫

                         夕庵さん

【解説】
 京都の城南宮とは懐かしいですね。
 城南宮で行われてきた「曲水の宴」は、昨年はコロナ禍の下で実施はしたものの、
 一般公開はされなかったようですね。この曲水の宴は、奈良時代から平安時代に
 かけて宮中で催された歌会を再現した行事で、京都を代表する年中行事のひとつに
 数えられていますね。
 そんな雅な宴の様を髣髴とさせる三首は、何れも「し垂れ梅」を詩情豊かに詠い
 春の華やぎを趣き深く表現しています。
 お尋ねのあった「春はあけぼの」ですが、清少納言の枕草子では「春はあけぼの」と
 記述されていますが、「春はあけぼのがよい」が本来の意味で、「がよい」が省略
 されています。従って、二首目の歌は発想は面白いですが意味が少し曖昧になるやも
 知れません。次の結句ではいかがでしょうか。面白さに欠け平凡になりますが…。
【ご参考】
 ★貴人(あてびと)が垂れの梅が枝そとあげて結ぶ恋文 返しはあるや


【詞書】戦争三首
註)イラク戦争
☆何人戦死
 今日モ統計上ノ数字ガツミ上ガル
 アトイクツ?


註)911テロ
☆    人ガ死ニ
   人ノ恨ミニ
   アフレケリ
 アルマゲドンニ
 集マリシ
 鬼


註)アフガン戦争
☆閃光ノ一ツ一ツニ命散ル
 寝ナガラテレビ
 見テイル私

                         自閑 (jikan314)さん
【短歌説明】自閑 (jikan314)さんご自身の説明です。
 カタカナについて、皆さんでは、それぞれのイメージが有ると思います。
 私の場合、コンピューターの無機質な打ち出しです。今でも銀行の通帳印字は
 半角カタカナですね。
 半世紀前に、コンピューターを始めて覚えた時、文字を表示するにもアスキー
 コードで入力していました。
 無機質な報道と、現実の戦争は、余りにも生々しく、その違和感を表現しました。
 二首目の911テロは、「ニ」で韻を踏んでいますが、和歌のルールでは、歌病として
 忌むべきものとなっています。世界の詩歌は、韻を踏むのですが、和歌だけは
 別のものです。歌病だとして、そう言うものを作りたがる天邪鬼です😉

【解説】
 「戦」に関わる挑戦的な三首は、カタカナによる表現もさることながら、内容にも
 報道の在り方への違和感を率直に表現されていて、学んで行きたい詠いぶりです。
 コンピュータの表示も、英文から、ローマ字、カタカナ、そして漢字へと長い歳月を
 経て進展しており、その開発に関わった一人として隔世の感があります。今では
 当たり前になっている、漢字等日本語表現のシステム開発の難解さには苦労した
 記憶があります。ご存知と思いますが、漢字を一文字表現するには、英文字二字分の
 データ量を要します。
 また、「歌病 (かへい) 」も、かつて歌合等の批評の場では重視されましたが、
 それ以外にはそれほど浸透せず、さらに藤原俊成が積極的に排斥したのちは、
 歌学での知識として継承されたほかは、今ではほとんど重視されなくなったと
 理解しています。
 従って、このサロンでは「天邪鬼 結構!」でタブーにも挑戦していきたいと
 思っていますが、いかがでしょうか。


     「咲き初める 白梅」
【詞書】母は私の俳句を読むのが好きで、どんな下手な俳句も褒めてくれる優しい
    母でした。二人で推敲したり「これいいね」と笑顔で褒めてくれたり、
    最期まで私の俳句ノートをベッド脇に置いて愛読してくれました。
☆母偲ぶ 今際(いまわ)の母の口元に含みし白湯は甘かりしやと
☆晩年の母看し我の俳句帳 鎮魂の句の想ひはいまも

                         みっちっちさん

【解説】
 二首のお歌は、何れもお母様を偲ぶ想いが溢れていて共感を誘います。しかも情に
 流されない客観性を維持しつつ聡明さも感じられる詠歌となっています。
 なお、二首目の下の句「鎮魂の句の想ひはいまも」には、母恋の想いを超えた余情が
 あり優れた詠歌と思います。


【詞書】各地から大雪、雪害のニュースが流れてきますが、道央の当地は今のところ
    穏やかな毎日です。元旦からもうひと月が経ちましたが恒例の早朝ランニングの
    初詣での時の一首です。
    一陣の風と言いますが、夜明け前の雪原にどこからともなく柑橘系の香りのする
    風が吹き抜け、気分が更にあらたまりました。
☆走り行く初詣の雪原に檜葉の香りの一瞬の風
                         I.SATOさん

【解説】
 「恒例の早朝ランニングの初詣での時の一首」とのことですが、作者の1月2日付けの
 ブログを改めて拝見させて頂きました。正月早々に早朝ランニングを兼ねて初詣される、
 その身体と精神の健全性に改めて拍手を送りたいと思います。
 アスナロが、寒い北国で変種したヒバ(檜葉)は、美しい木目とともに、清々しい
 柑橘系の香気を放っていたことと思います。そんなかぐわしい香りを嗅ぎつつ元旦の
 雪原を走るのは、爽快そのものだったと思います。
 「一瞬の風」にのって運ばれた「檜葉の香り」によって、その爽快感が一層高められ
 臨場感に満ちた歌になっていると考えます。また、新年に当たっての作者の心意気も
 感じられる爽やかな詠歌となっています。


【詞書】照れくさいけれど…詠んでみました。
☆愛してる 言える幸せ 長き道
    バレンタインを 迎えた日々に

                         クロママさん

【解説】
 バレンタインに「愛してる」との言葉を添えて、ご主人にチョコレートを渡す。
 その微笑ましいシーンと、お二人の幸せな笑顔が詠歌から浮かんできます。
 お互いに慈しみながら越えてきた長い道のりを想い、今日ある事を肯定し合える
 幸せを詠った詠歌は、深い共感を呼ぶ素敵なお歌と思います。このような歌をさらりと
 歌える作者に学んで参りたいと思います。下の句を少し変えてみましたが…。
【ご参考】
 ★愛してる 言える幸せ 長き道
    バレンタインの 今日も佳き日に


☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
【詞書】引き続き「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆氷雨をも まといて咲ける寒椿 散りたる花も 艶やかにして
                         ポエットM
★寒椿ほろりと落ちるその朝に古武士のごとき師は逝きませり
                         夕庵さん
【詞書】実家の垣根の寒椿が散った頃の事で、返歌させて頂きます。
★ 寒椿散りたる垣に佇めば その表札は亡父のままに
                         みっちっちさん
【詞書】年は違えど両親は同じ桜の咲く前に逝きました。桜が咲き始めると複雑な
    気分になるのです。
★満開の桜も待たず父母は逝き季節の巡りは背中が寒い
                         夕庵さん

☆貴人(あてびと)が垂れの梅が枝そとあげて結ぶ恋文 春はあけぼの
                         夕庵さん
★貴人(あてびと)が垂れの梅が枝そとあげて結ぶ恋文 返しはあるや
 【添削】                    ポエット・M
★貴人(あてびと)が梅の上枝(ほつへ)に文結えば 恋の返しは下枝(しづへ)にあるや
                         みっちっちさん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


☆聴こえるや 虐殺される民の声 荒野に満つる怨嗟の叫び
                         ポエット・M

【解説】
 昨年の2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略から、間もなく1年になろうとしています。
 この国際法違反の暴挙を国連を始め世界の英知をもってしても、未だ止めることに成功して
 いません。今も酷寒の大地で、命を落とす子供たちを始め多くの民が存在します。
 ロシアの大攻勢が再び始まりつつある今、その怨嗟の叫びを私たちは「我がこととして」
 胸に刻みながら、この戦の停戦に向けて自らのできる事を、そして声をあげ続けることが
 必要と思っています。そんな想いをこめて詠いました。


     「咲き盛る 熱海桜」

「五行歌集 ―君へのレクイエム― 」鑑賞 嵯峨吹雪著 (14)
 
 3.白いブランコ(3)


   〇青春夢遊ばせる春の夜は
          星の煌めき白いブランコ
   〇亡霊は心のなせる業なるか
          さればなおさら永遠ならずや
                   嵯峨吹雪

   純白の
     レースを青き
         星影に
       染めて浮かんだ
           君の亡霊

         「わたくしには
           触れては駄目よっ」と
                  手で制す
              仕草のあわれ
                  君は亡霊

                 「寒いわっ」て
                     かすかに君が
                       ささやいた
                      そんな気がする
                         白いブランコ

          「冷たいねっ」て
             君を死ぬほど
                抱きしめて
               僕の体温
                 分けてあげたい

     亡霊と
       我が身よ共に
          消え失せよ
        願いも哀し
           明けの明星



     「早咲きの 紅梅」

【短歌入門・質問・提案コーナー】
 この「水曜サロン」に集う皆様の直近のコメント等に記された、短歌を作るうえでの
 ヒント、質問、諸々の疑問点、さらにご意見等について触れていきたいと思います。
 皆様からのご提案、歌評、さらに素朴な疑問も含めて、コメント欄にお寄せ頂ければ
 幸いです。
 なお、私の「質問への回答」は、あくまでも一つの「解」でありますので、他の回答、
 反論、ご意見等もありましたら、このコーナーで大いに議論して参りましょう。
 それが学びに繋がれば嬉しい限りです。

【サロン参加者からのコメント】自閑(jikan314)さんのコメントです
 2月4日は立春と言う事で、立春の歌を紹介します。古今集以来、春の初めの歌は、
 巻頭歌として特に重要視されました。
  みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり (後京極摂政太政大臣)
 「みよし野の」ではなく「みよし野は」とした所が優れていると本居宣長も評している
 九条良経の代表歌の一つです。
  ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山かすみたなびく (後鳥羽院)
 太上天皇としての気高さを感じる歌ですが、隠岐に流され、たぶん真っ先に削除した
 でしょう?
  山ふかみ春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水 (式子内親王)
 私は式子内親王の歌でこの歌が一番好きです。初春をイメージ出来る印象的な歌です。
 松は、春を待つの掛詞です。
  かきくらし猶ふる里の雪のうちに跡こそ見えね春は来にけり (宮内卿)
 宮内卿と言う二十歳前の歌人が、如何に評価されていたか。この後に続く俊成、
 俊恵両巨頭の前に配置されています。
  時はいまは春になりぬとみ雪ふる遠き山べにかすみたなびく (よみ人知らず)
 新古今、万葉集中臣朝臣武良治の歌です。立春と霞は古くから歌われております。
  あらたまの年行き返り春立たばまづ我が宿に鴬は鳴け (大伴家持)
 万葉集大伴家持の歌です。これは節分の前日の宴で作られたものですが、春の到来を
 告げるのは、霞、梅、そして鶯となっております。
  としのうちに春はきにけりひととせをこぞとやいはむことしとやいはむ (在原元方)
  袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ (紀貫之)
 最後は古今和歌集です。この両歌には賛否が有ると思いますが、その後500年の
 勅撰集の歴史の冒頭となる記念すべき歌です。

 fumiel-shimaさんからのコメントです
 「感涙にむせび・・・」
 今日も皆さんの歌に胸が締め付けられるような思いと共に温かく豊かな気持で一杯に
 なりました。
 みっちっちさんの侘助とお母さんの優しいほほえみ…鉄瓶から立ち昇るしなやかな湯気…
 この情景と朝粥はお母さん好みの味で…という語らずとも相通じる親娘の深い愛情…
 本当に目頭が熱くなり思わず零れ落ちるものがありました。
 夕庵さんの「鬼遣らい」も、いにしえから伝わる鬼打ち、鬼を追い払う行事として
 捉えるだけではなくその鬼の行方とその心情にも思いを寄せる優しいお人柄がにじみ
 出ているところはポエットMさんと同じような気持ちになりました。
 また「破れ蓮」についても目立たない存在であっても役目を全うし、次代に託すという
 心意気と「死してなお…」という見習うべき矜持を感じました。

【ネット歌会について】
 「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式ではなく、
 「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」するという自然発生的な
 歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響くものがありましたら、それへの
 返歌として大いに詠んで頂き、コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
 各位に記入して頂いた短歌を基に、編集し、掲載させて頂きます。
 従って、統一性や「お題」に向けた収斂性には欠けますが、面白いと思っています。
 当面は、手探りでやってみたいと思っています。さらに、良いアイデアがあれば
 各位よりお寄せ頂ければ嬉しいです。

     「日本水仙」

【運営にあたって】
 注)文頭から移しました。
 (1) 投稿期間は毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
 (8) 最近心無い「スパムメール」等がコメント欄に届いています。
    誠に心苦しいのですが、今後コメントは「許可制」にさせて頂きます。
 (9) 投稿に当たっては、ご自身のブログのアドレス(url)も記入願います。
    ニックネームのみでIDのない方、あるいは匿名の投稿は内容により掲載
    できない場合もありますのでご了承願います。
                     了


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26 コメント

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Unknown (jikan314)
2023-02-21 18:19:40
ちがやこ様
カタカナは、確かに戦前を思い起こしますね😁民法など、つい最近までカタカナでした。たぶんこれが、本当の文語ですね😁マトリックスと言う映画にも、最初にコンピューターが打ち出す文字の中にカタカナが入っております。又コメント頂ければ幸いです。
みっちっち様
お母様を亡くされた時の思い出が愚詠に触発され、一首お詠みになられた歌、裏の黙が私は好きです。実は、今の感染死された御遺体は、家族にも会わせず、そのまま袋に入れ焼却処分で、この時の衝撃は大きかったです。
又コメント頂ければ幸いです。
夕庵様
いつも素敵な玉詠を拝見して、触発されております。
地名が和歌によると言うのは素敵だなあと思っております。実は、京都の墨染駅、神戸の垂水駅にも和歌が有ります。東京にも、業平橋駅(現スカイツリー駅)、言問橋と言問通りと伊勢物語歌によるものが有ります。
花博記念公園鶴見緑地はついに行かなかったです。又コメント頂ければ幸いです。
返信する
tsakaeさんへ (ポエット・M)
2023-02-20 18:20:05
tsakaeさん こんばんは。
コメント頂きありがとうございます。

tsakaeさんの「三浦海岸桜まつり」のブログを拝見させて頂きました。
河津桜が見事に咲いていますね。小松が池の桜も見事に撮影されていますね。

この時期、三浦大根の出荷の最盛期ですので、畑は正に春景色ですね。
これからもよろしくお願いします。
返信する
jikanさんへ (夕庵)
2023-02-20 13:43:57
こんにちは。
浪速津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花
(王仁)
この歌から大阪市浪速区や此花区が命名されたとは知りませんでした。なかなか粋な計らいですね。
また鶴見区の花博記念公園(鶴見緑地)に(咲くやこの花館)があり日本有数の総合植物館で温室は日本最大だそうです。大阪市出身の私にはとても興味のある歌でした。ありがとうございました。
返信する
jikanさんへ (夕庵)
2023-02-20 13:43:35
こんにちは。
浪速津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花
(王仁)
この歌から大阪市浪速区や此花区が命名されたとは知りませんでした。なかなか粋な計らいですね。
また鶴見区の花博記念公園(鶴見緑地)に(咲くやこの花館)があり日本有数の総合植物館で温室は日本最大だそうです。大阪市出身の私にはとても興味のある歌でした。ありがとうございました。
返信する
三浦海岸桜まつり (tsakae)
2023-02-20 10:17:32
行ったことがあるので
自分の防備録のブログで調べると
なんと十年 一昔前でした。

https://blog.goo.ne.jp/tsakaegoo/d/20130309
返信する
自閑(jikan314)さんへ (ポエット・M)
2023-02-19 13:38:57
自閑(jikan314)さん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

釈教歌が盛んになったのは平安時代中期からと言われていますが、仏典まで対象にされる
自閑(jikan314)さんの研究熱心さには敬意を表したいと思います。
釈教歌は、当初経典内容の叙述に詠み手の解釈や心情を加えた二元的構造の歌が多かった
ようですが、後に四季の叙景歌や恋歌そのものへと変化したと言われていますね。

二首目の詠歌は、「生き老いて病となりて…」と、人の一生を詠まれていますが、それらも
毘盧遮那仏の手の上で行われる営みであり、御仏の光に包まれているのだと諭された思いです。
なお、奈良の大仏は「大日如来」と言われていますが、「大いなる日輪」を意味していると学びました。

なお、「令和」の出典となった「梅花の歌三十二首并せて序」と共に、「梅の歌」の紹介を
頂きありがとうございます。本件もサロンに集う皆さんの学びになりますので、次週以降に
本サロンの【サロン参加者からのコメント】欄に掲載させて頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
返信する
みっちっちさんへ (ポエット・M)
2023-02-19 13:35:24
みっちっちさん こんにちは。
ご丁寧なご連絡を頂き、ありがとうございます。
訂正の件、うけたまわりました。

おっしゃるように俳句はわずか17文字ですので、文法は必然的に厳しくなりますね。
文語は活用形が複雑で一つ一つ確認していかざるを得ませんね。
短歌もそうですが、ある結社では「るる」の使い方で先生同士が、大論争に
なったと伺ったことがあります。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-02-18 23:31:40
ポエットMさん、
こんばんは~

自閑様の、
病院での生と死に考えさせられました。
そこで1首になりますが、出詠させて頂きます。

⭐️ホスピスの表の春を待たず逝き 裏の黙(もだ)へと運ばれし母

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-02-18 19:01:32
こんにちは~
夕庵さんへの返歌です。

粉雪が降る朝、入院中の母と私は
「雪が降ってるよ」「綺麗ね~」と笑い合いました。
それが最期(さいご)の会話で、その夜、母は逝ってしまったのでした。
悲しい返歌ですみません。

⭐️ しらしらと粉雪舞う日の散歩道 梅のつぼみは濡れて尖りぬ
夕庵さん

★ 粉雪の降りしあの朝偲びけり 最期(さいご)と知らず笑みし吾(あ)と母

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (jikan314)
2023-02-18 18:37:28
【短歌投稿】
【詞書】仏典を読んで 二首
☆病棟に一人生まれてひとり死ぬ
    昇る日のごと
    沈む月ごと
☆生き老いて病となりて死ぬものを春の光がやわらに注ぐ
【短歌説明】
人の生と死なんて、病院では日常なんだよなあと思い作りました。俳句では如く病と言って忌むべきものですが、対句として利用しました。
二首目は、生老病死の四苦から逃れられない自分を春の光は暖かく包んでいる。光とは、毘盧遮那仏(奈良の大仏)のサンスクリット漢訳の意味です。
新古今には釈教歌と言う部類が有り、歌の意味を知るには、仏典を読む必要があったので。
【投稿外コメント】
梅花の歌三十二首并せて序
天平二年正月十三日、師の老の宅に萃まりて、宴会を申く。時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。
と言う事で、皆様の所も、令和五年新春の梅花が春の訪れを告げているかと存じますので、梅の歌を紹介します。
春さればまづ咲くやどの梅の花独り見つつや春日暮らさむ(山上憶良)
世の中は恋繁しゑやかくしあらば梅の花にもならましものを(豊後守大伴大夫)
梅の花散らまく惜しみ我が園の竹の林に鴬鳴くも(小監阿氏奥嶋)
上記万葉集三十二首です。梅と鶯はセットで歌われるのですが、ウメの開花とウグイスの初鳴きを調査記録している気象庁によれば、1月ほどタイムラグが有ります。三首目は、ウグイスの笹鳴きかと思った歌です。
梅が枝に鳴きてうつろふ鶯のはね白たへにあわ雪ぞ降る(よみ人知らず)
新古今と万葉集巻第十の歌です。先日雪が5cm積もった時に、早速、梅の花を探しまくって写真を撮りました。
大空は梅のにほひにかすみつつくもりもはてぬ春の夜の月(藤原定家)
梅が香にむかしをとへば春の月こたへぬかげぞ袖にうつれる(藤原家隆)
梅のはな誰が袖ふれしにほひぞと春や昔の月にとはばや(源通具)
梅の花あかぬ色香もむかしにておなじかたみの春の夜の月(俊成女)
ながめつる今日は昔になりぬとも軒端の梅はわれを忘るな(式子内親王)
新古今を代表する4人の歌です。源通具と俊成女は夫婦で、通具は俊成女に代作させたなあ?と思っています。ちぎり絵の様に、所々本歌取りを配置して、幻想的な歌だと思います。
難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花(王仁)
古今集仮名序にある歌で、百人一首かるたの空札として佐佐木信綱が選びました。この歌は、大阪市浪速区、此花区の命名の本歌で、地名が和歌を基にと言うのも粋ですね😁
春の夜の闇はあやなし梅花色こそ見えねかやはかくるる(凡河内躬恒)
古今ですが、私の好きな歌です。
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返歌です (夕庵)
2023-02-18 10:29:39
☆ 聴こえるや虐殺される民の声荒野に満つる怨嗟の叫び  ポエットMさん

★暖房の温度を下げて着込む朝 ウクライナの子の画面アップに  夕庵

何も出来ないことが悔しいですがせめてもの抵抗です。
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返歌です (夕庵)
2023-02-18 09:45:26
みっちっちさん、おはようございます。
早速の返歌ありがとうございます。で、私も1首。

☆いつの間に白梅ぬれて雫垂れ芳しき香の雨となりゆく  みっちっちさん
★しらしらと粉雪舞う日の散歩道 梅のつぼみは濡れて尖りぬ   夕庵

こちらは梅の満開は下旬頃でしょうか・・
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ポエットMさんへ (夕庵)
2023-02-18 09:37:59
おはようございます。
ペーパーホワイト水仙は散歩の時、住宅地で見つけました。和水仙と違って房になって咲くので見応えも香りも十分でした。それらが風に震えているのを見て、仰るように夜にはきっといい夢を見るようにと思ったことでした。
ありがとうございました。
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Unknown (みっちっち)
2023-02-18 08:47:02
ポエットMさん
何度もすみませんが、
先程の私の夕庵さんへの返歌に誤りがありました。

誤★いつの間に白梅ぬれて雫垂れ芳しき香の雨となりぬる

正★いつの間に白梅ぬれて雫垂れ芳しき香の雨となりゆく

「なりぬる」は「なりぬ」の連体形なので誤りですね。
私はいつも間違えて、文法に厳しい俳句の先生に叱られる事が多いです。

よろしくお願いいたします。
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Unknown (みっちっち)
2023-02-18 08:13:40
ポエットMさん
おはようございます。

夕庵さんの春の雨のお歌があまりにも素敵なので返歌させて頂きます。

⭐️ いつの間に瓦はぬれて街なかは音なき春の雨に沈みぬ
夕庵さん

★ いつの間に白梅ぬれて雫垂れ 芳しき香の雨となりぬる
みっちっち

よろしくお願いいたします。
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夕庵さんへ (ポエット・M)
2023-02-17 20:11:40
夕庵さん こんばんは。

早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

春の雨にしっとりと濡れる街の風景と、光の春と言われる今の季節のもつ
風情を、「水仙」「ミモザの蕾」にフォーカスし味わい深く詠った詠歌は、
調べも良く情景の描写も的確と思います。

特に二首目の下の句「月の夕べに白き舟こぐ」の比喩が効いていると考えます。
この水仙は、一般的な日本水仙ではなく「ペーパーホワイト 水仙」と言う
花びらが舟型の水仙でしようか。微かに揺れる水仙の花弁が舟を髣髴とさせますね。

こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
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Unknown (夕庵)
2023-02-17 13:56:43
ポエットMさん
こんにちは。今週の詠草です。

☆いつの間に瓦はぬれて街なかは音なき春の雨に沈みぬ
☆冬日向ふるえて咲きし水仙は月の夕べに白き舟こぐ

詞書
ミモザがいつのまにか青いつぼみをつけて風に揺れています。その先には黄色く色づいているのもあります。枝いっぱいに葉をつけて風に揺れている風景はおおらかで良いものです。もう少しすれば黄色一色になって青空に映えることでしょう。

☆風の道揺れてミモザのさわさわと緑の蕾の青臭き息    夕庵

どうぞよろしくお願いします。
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ちがやねこさんへ (ポエット・M)
2023-02-16 21:48:10
ちがやねこさん こんばんは。
こちらこそご無沙汰いたしておりますが、「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

引き続きISSの観測をお続けのようですね。宇宙の広大さと、星々の物語はいつも
ワクワクさせてくれますね。
三首目の「緑の彗星」ZTF彗星は、2月14日から15日にはおうし座のアルデバランの
近くに見えるようですね。約6.5等星とのことですので、肉眼で見るのはかなり
厳しいとのこと。詠われているように、この星とは正に「一期一会」ですね。

自閑さんの歌の凄みをお解りになるのは、ちがやねこさんの眼力もすごいですね。
彼の三首の歌は、戦の本質と、私たちの立ち位置への警句が込められていると
感じます。
これからも、お立ち寄り頂き出詠して頂ければ嬉しいです。
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Unknown (ちがやねこ)
2023-02-16 14:45:35
こんにちは。
久々に歌を送らせていただきます。

聞き慣れた 声の人また亡くなりぬ
ハジメ アクビに チンク タラちゃん
(「サザエさん」開始当時の方ですね。子供の時、「貴家堂子」さんが読めなくて“きけどうこさん”なんて言ってました。だいぶ後にアニメ誌の付録のアニメのデータブックにあった声優さんのリストを見てやっと判ったという…。長い間お疲れさまでした。…寂しいです。)

ヒヨドリが「オラ、どかんかい」と来る前に せわしくツバキの蜜吸うメジロ
(うちの庭にはけっこうメジロがよく来るんですが、いつも「早よせなヒヨのやつ来よるで」「あっ、来よった。かなんなーほんま、向こう行こ」みたいな感じなんで)

もう二度と地球にまみえることは無し
一期一会の緑の彗星
(1月あたりから“ZTF彗星(ズィーティーエフすいせい)”という彗星が地球に近づいて来ているそうで、何でも“軌道が変わってしまう”からもう二度と地球に近づく事はない、というのもさることながら、緑色をしているというので、「絶対見たい!」と、色々とトライしているんですが、天気の具合とか、見える時間帯を逃してしまったりでそろそろタイムリミットが近づいてきています。夜空の具合が見えそうな日もあるんですが、昔は完全に頭に入っていた、“冬の星座の位置関係”(彗星の位置の目印にする為に要ります)がいいかげんになってきていて、彗星を見つけられずに諦めた事もあります。何しろ6等星ぐらいの明るさとかで、普通の星でも見え辛い…。もうすぐ見えなくなる前にせめて一目でも…と思う今日この頃です。…ISSは明け方だし見づらい時間帯だし…)

私はブログはやってません。URLは無しになります。

他の方の歌ですが、自閑さんのは何か凄みがあるというか、漢字と平仮名で詠むよりも心に迫る感じがあります。私は50代なんで、戦時中の事はテレビ等や母や父に聞いた話でしか知りませんが、戦時中のチラシなど書かれた物を連想し、緊張感や不安を感じました。戦争は嫌ですね…911、ウクライナとロシアetc.…人と人、国と国の不理解や憎しみ合いが無くなることはないんですかね…。
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I.SATOさん (ポエット・M)
2023-02-16 08:47:33
I.SATOさん おはようございます。
ご丁寧なコメント頂きありがとうございます。

檜葉の屋敷林とは壮観でしょうね。かつて物産展で檜葉の木目の美しさに
感動したことがあります。また、その香りも良いですね。
I.SATOさんの行動力には目を見張るものがありますし、いつも励まされています。

これからもよろしくお願いします。
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チョウキチさんへ (夕庵)
2023-02-15 22:08:18
提出歌のコメントありがとうございました。
万葉の時代から現代まで異性への思いは手段こそ違え同じ行為をするのでしょう。
もっぱら私の時代は文通でしたよ。
ありがとうございました。
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Unknown (I.SATO)
2023-02-15 21:23:23
ポエット・Mさん>正月のblogを読んでくださったのですね。感激です。
屋敷林の檜葉と思いますが、冬でも香るのか、と不思議でした。
身も心も洗浄されるようでした。
有り難うございます。
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チョウキチさんへ (ポエット・M)
2023-02-15 20:40:52
チョウキチさん こんばんは。
歌の鑑賞、さらにコメントを頂きありがとうございます。

おっしゃるように、人が人に寄せる想いは、千年の昔から変わっていないのだと
しみじみと思うことがあります。
ただ、伝達手段は「枝に結ぶ恋文」からLINE等に様変わりしていますが・・・。

これからもよろしくお願いします。
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Kenさんへ (ポエット・M)
2023-02-15 20:40:02
Kenさん こんばんは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

全国にある魅力的なビーチの存在と、美しい海を紹介して頂きありがとうございます。
おっしゃるように、海は想いをリセットしたり、リフレッシュするには良い場所と感じています。

かつて千葉には会社の保養所があり、結構出かけていました。勝浦「守谷海水浴場」は
海水浴シーズンではありませんでしたが、渚が美しく水の透明度もあり絶景ビーチと
感じました。まさに「海岸線は穏やかで」いつまでもここにいたいと思わせる場所でもありますね。

海岸から170mほどの沖に横たわる渡島の夕映えにフォーカスし詠んでみました。
★勝浦の沖に横たう渡島には 赤い鳥居と彩雲燃える
これからもよろしくお願いします。
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あけぼの (チョウキチ)
2023-02-15 11:54:47
貴人(あてびと)が垂れの梅が枝そとあげて結ぶ恋文 春はあけぼの

何時の時代も、どんな人もすること、思うことは同じですね。
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短歌投稿 (knsw0805)
2023-02-15 06:47:59
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。

「詞書」
まだまだ冬の厳しさが続きますが、ブログでは一足先に日本の海を掲載してみました。全国には魅力的なビーチが数多く存在します。美しい海を眺めてリフレッシュしたり、海遊びをたのしんだりと日本の海を満喫しましょう。

茨城県日立市「伊師浜海水浴場」
「白い砂は緑の松とマッチして コントラストは輝くビーチ」

千葉県勝浦市「守谷海水浴場」
「入り江こそ海岸線は穏やかで 赤い鳥居も目立つ渡島」

東京都神津島村「前浜海岸」
「神々の伝説残る神津島 水平線に沈む夕日も」
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