第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その170 ネット歌会)
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。
「咲き盛る 河津桜」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆何よりもロシアの味方トランプよ お前の偉大はこういうことか
西BOOさん
★停戦の交換条件の卑しさに 狂気の沙汰と理解し難し
夕庵さん
☆積雪の記録更新あちこちで 異常気象の影響ならむ
西BOOさん
★この度の異常気象は体にも 変調来たし 薬剤増える
夕庵さん
★君 病、全て完治するまでは 粉骨砕身朽ち果てるまで
西BOOさん
★気がつけばのんびり生きて成人病 元気の仮面もはがれゆきそう
夕庵さん
☆降る雪に閉じ込められし鯖街道 「花折」に食ふ鯖寿司冷たし
夕庵さん
★奈良育ち娘の好物柿の葉寿司 吾は鯖寿司 娘鮭寿司
西BOOさん
★柿の葉を解(ほど)けばいずれ鯖鮭と くじを引くよなときめきの寿司
夕庵さん
★法隆寺 帰りにちょこっと平宗へ 鯛と穴子の柿の葉頬張る
西BOOさん
★法隆寺(てら)の鐘いまも鳴ります名物の 柿の葉寿司は歴史を語る
夕庵さん
☆紅ほのと白ほのぼのと梅の花 青空に色交差して美(は)し
みっちっちさん
★如月の雪のきららは耀きて 梅の蕾へふんわり降りる
夕庵さん
★如月のにはか雪にもふつくらと くれなゐ兆す梅ふふみけり
みっちっちさん
★白梅にさきがけ開く紅梅に ほのかな甘きかをり愛しも
夕庵さん
★闘病の窓に一福 梅の花 甘き香りに妣(はは)の安らぎ
みっちっちさん
★紅梅のひと枝手折りて卓上に 春待つ人に笑顔とどけむ
夕庵さん
★茶釜には絹のごとくの湯気立ちて 投げ入れの梅なほ匂ひたつ
みっちっちさん
「咲き初める 白梅」
☆咲き満ちて色を極むる梅の花 妣(はは)と眺めしいのちの輪廻
みっちっちさん
★盆梅は古木を愛でて花咲かせ 芸術品と見事完成
夕庵さん
★千年のしじまなる大くすの木に 手を当てて聞く己れの心
みっちっちさん
★雨水を吸いあげ森を潤すと ブナの大樹の声を聞きをり
夕庵さん
★豊かなる雨水受くる森林は 生き物たちのいのち潤す
みっちっちさん
★黄葉の白神山地のトレッキング ブナの林をまだ踏みもせず
夕庵さん
★一港を望み六甲をちこちと 暮るれば有馬 金銀の湯へと
みっちっちさん
★金泉に入ればタオルは黄金(きん)色に 雛の膳には桃の花添え
夕庵さん
★光りつつ色をこぼして紙の雛 花びらのごと大海原へ
みっちっちさん
★紙雛は女の祈りを乗せて発つ 白木の舟で春の海へと
夕庵さん
★雛段は 子らの作りし紙雛や 気に入り人形賑々し
みっちっちさん
★AIで描きし雛(ひな)の顔白し 美しくとも親しみうすく
夕庵さん
★丹精に折り目はしかと紙雛は その表情に個性光りぬ
みっちっちさん
★雛の顔 時代を映す美人にて 令和の雛はアニメの多し
夕庵さん
☆艶めきし香りに遠きつましさよ 沈丁の花浅き春呼ぶ
ポエット・M
★うつむきし白き項を想い出す 沈丁花さく記憶のなかで
夕庵さん
★美わしき白きうなじの匂い立つ 遠き記憶よ 宵の沈丁花
ポエット・M
★夕闇に沈丁花の匂い漂いて 人は見えねど密やかに在り
夕庵さん
★見えねども秘かに香る沈丁花 宵にまぎるる君の気配も
ポエット・M
★風通る窓を開ければ沈丁花 今宵やさしき歌を紡がむ
夕庵さん
★宵闇をぬいて香るや沈丁花 遥かな記憶呼び覚ますがに
ポエット・M
★記憶とは切なきものよあの日より 熟せぬ想いは夢にさえ来て
夕庵さん
★切なくもかの日の君の思い出は 今も温もり胸裡(むなうち)にあり
ポエット・M
★人はみな恋しき想いを胸に抱き 生きてゆくのか今日も明日も
夕庵さん
★恋しさも熱き想いも胸に秘め 走りし日々は今も尊く
ポエット・M
★人恋いし記憶は豊かな財産と 四季の巡りに胸熱くする
夕庵さん
★この思い四季の巡りに消え残り 未だ仄かな埋み火なるや
ポエット・M
★ほろ苦き恋の残滓もなつかしき 埋み火ふたたび起こさなくとも
夕庵さん
★ほろ苦き恋の残滓は淡々と 埋み火なすも もえることなし
ポエット・M
★埋み火の恋ゆえしずかに温めて 消せぬ想いは美しきまま
夕庵さん
★望月(つき)に寄せ花を詠みたる西行の 消せぬ想いよ叶わぬ思い
ポエット・M
★月と花詠みし西行の願いなら お伴しましょう望月の夜に
夕庵さん
★西行は春死なむとも詠いたる 望月の夜の耽美な誘い
ポエット・M
★望月の夜の観梅は肌寒し 思わず手をとり君に寄り添う
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き盛る 菜の花」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆春月のやはらに妣のこころ見ゆ 吾(あ)に降りそそぐ孤高の光 みっちっちさん
★白梅はぽこぽこ咲きて春を呼ぶ 洞ふたつ持つ孤高の盆栽 夕庵
よろしくお願いいたします。
☆陽春の庭に出でれば紋白蝶 梅が咲いたと触れ廻るなり 西BOOさん
★梅が枝に飛び交うメジロの賑々し チーチー囀る甘き求愛 夕庵
よろしくお願いいたします。
☆闘病の妣へパジャマを買ひしこと 小花模様の春色哀し みっちっちさん
★吾の縫いしスカートにそっと足通す 和服ばかりの亡母の日常 夕庵
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️白梅はぼこぼこ咲きて春を呼ぶ 洞ふたつ待つ孤高の盆栽
夕庵さん
★かざす手に日の濃く淡く 白梅のはち切れさうな蕾数へて
⭐️吾の縫いしスカートにそっと足通す和服ばかりの亡母の日常
夕庵さん
★クローバー探す少女ら原っぱに スカートの円丸くして春
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆かざす手に日の濃く淡く 白梅のはち切れそうな蕾数へて みっちっちさん
★風雪に耐えて開きぬ白梅に 光やさしくエールを送る 夕庵
☆クローバー探す少女ら原っぱに スカートの円丸くして春 みっちっちさん
★嫩葉萌ゆ 原野にうち出寝転べば 雲雀は高く空に消えたり 夕庵
よろしくお願いいたします。
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。返歌を詠ませて頂きたいと思います。
☆梅が枝に飛び交うメジロの賑々し チーチー囀る甘き求愛 夕庵さん
★野良猫かメジロ滅多に顔みせぬ 椿に梅が咲き誇れども 西BOO
よろしくお願い致します。
☆野良猫かメジロ滅多に顔見せぬ 椿に梅が咲き誇れども 西BOOさん
★満開の梅の花の愛しさよ より来るメジロもおなじに愛し 夕庵
よろしくお願いいたします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️風雪に耐えて開きぬ白梅に 光やさしくエールを送る
夕庵さん
★花街のちさき稲荷のしだれ梅 手をはんなりと舞妓祈りぬ
みっちっち
⭐️嫩葉萌ゆ 原野にうち出寝転べば 雲雀は高く空に消えたり
夕庵さん
★天平の鴟尾かがやきて 揚雲雀 天心目指し声高々と
みっちっち
よろしくお願いいたします
早々に、素晴らしい返歌を頂戴し、誠に有難う御座います。
☆花街のちさき稲荷のしだれ梅 手をはんなりと舞妓祈りぬ みっちっちさん
★梅園の野点の席にあでやかな 舞妓の笑みてにおう春風 夕庵
よろしくお願いいたします。