PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



お彼岸はまだ明けていませんが、呑気に映画を観に行ってました。パチパチ!
22日で夫婦の日だし、家族愛夫婦愛の『ミナリ』を。結構混んでた。



ミナリとは、服装とかファッションのことではなく、韓国語で野菜の「セリ」のことだそうです。
私は聖職者なので肉を食べませんが、韓国の犬鍋には必ずセリを入れるそうで(by美味しんぼ)、非常にポピュラーな野菜だそうです。
子どもの頃、田んぼに良く採りに行ったなあ。



以下、ネタバレあり(反転させて読んでください)





韓国から家族でアメリカにやってきたものの、ひよこの選別といった仕事しかない父親。アメリカンドリームを夢見て、田舎に広大な土地を買い、そこを開拓して農場にしようと奮闘します。
とはいえ、最後の納屋の火事くらいが大きなトピックで、何かイベントがあるではなく、事件があるではなく、物語はひたすらに、ひたすらに淡々と進んでいきます。
ラーメン屋で「子どもがまだ食ってる途中でしょうがっ!」とか、そういうのありません(^^;)

それでも、ときどき移民への差別に対する皮肉かな、と思うようなセリフが入ったり、考えさせられたり。
個人的に、夫婦の微妙なすれ違いは、ホント身につまされました、、、、


おばあちゃん役の人がいろんな賞にノミネートされているそうですが、私は、奥さんモニカ役のスレンダーな女優さんが良かったなあ。
不器用で寂しがりなんだけど、生まれつき心臓に問題を抱える息子の母として、常に自分より家族を第一に考えている。
一方、旦那の方は、奥さんに優しく気づかいをみせるも、それは、単に奥さんの機嫌を取るためであることを見透かされている、、、、



「あなたはあの時も、家族より仕事を選んだ!」
「(俺は子どもたちに)成功する父親の姿を見せたいんだ」



このズレが切ない。このズレが分からないと、何かやらかした時も奥さんから「あなたは何に対して謝っているの?」と言われてしまうんでしょう(^^;)


さて、ちょうどその頃、脳卒中で半身不随となってしまったおばあちゃんの火の不始末で、作物を貯蔵していた納屋に火が付き、、、、


お年寄りが良かれと思ってやったことが、余計なお世話どころか、取り返しのつかないことになってしまう、
どこの家でも大なり小なり経験があるでしょう。
さすがに苦労して育てた収穫物を全部燃やしてしまうようなことはなかなか無いでしょうが、、、、


でも、結果、
息子のデビッドが、走ることができるくらいに心臓が回復していることが分かり、
別居予定だったジェイコブとモニカ夫妻は、元のさやに納まることになり、
おばあちゃんの植えたミナリも、どうやら、お宝になりそうだぞ、、、、


という、心地よい余韻を残して終わります。
なお、ミナリとは「どこにでも雑草のように根付く」ということもさることながら、二度目の旬がおいしいと言われ、親が子どもの幸せのためにがんばる、という映画タイトルの意味なんだとか。


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