人が、その喪失と向き合ったときに、時間や年月が薬のようにその人を癒すことを時薬(ときぐすり)と言います。パチパチ!
先日、映画『ドライブ・マイ・カー』を観た時にあることに気づきました。
アインシュタインがE=mc²を発見したことで、存在(エネルギー)と質量は関係を持つことが分かった訳ですが、それと同じように、悲しみを癒す際に、時間と平行移動は関連性があるんじゃないかなと。
部屋に引きこもって悲しみに暮れる人に
「外の空気を吸いなさい」
「なにか新しいことを始めては」
などとアドバイスするのは、ホント余計なお世話なのですが、昔から我々は、環境を変えることが、時薬の効果を進ませることを知っていたのでしょう。
『ドライブ・マイ・カー』では、広島から北海道まで車で移動するシーンがあります。私的には「遠いよっ!」だったのですが、あの移動距離があるから、癒しが進んだのでしょう。
辛いときには遠くへ旅に出るのがいい。
これはちゃんと理にかなっていますから、昔の人はちゃんと分かっていたんだなって。
そして、私は旅に出たい、、、、、
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