もう少々お付き合いください。
#7日間ブックカバーチャレンジ
5冊目は
『接客の魔法 プロマジシャンが明かすコミュニケーションの技術』 庄司タカヒト アスキー新書(2007)
です。パチパチ!
マジックの本は、それはもうたくさん出ていますが、これは技法ではなく、マジックをする際のコミュニケーションについての本です。実は、そのジャンルのマジック本もたくさん出ています。キッズマジックショーで子どもを相手にする際の本、ショーで観客の心理を読み解き誘導する本、などなど。
非マジシャンには意外と知られていないのですが、マジックは見た目(服装や道具の色彩)やBGMが非常に大切です。さらにクロースアップマジックという目の前で見せる物に関しては、トークがかなり重要になってきます。例えば、ほとんどのカードマジックは、「相手に好きに選ばせて、選んだカードを当てる」それだけのものです。それを如何にして不思議に、かつ楽しく見せるか。
本書の余計なことを言わない会話術は、ぜひ、法話をする若手僧侶にも読んでもらいたいです(絶版ですけど^^;)。我々はつい、話し過ぎるからです。
「六波羅蜜といって、私たちが実践すべき六つの修行があります。まず第一は、、、、」
「(まさかこの坊さん、6つ全部話すのかな、、、、汗)」
『オリーブの首飾り』をBGMに初めて使ったマジシャンとしても知られる、松旭斎すみえ師匠も
「下手なマジシャンは『ここに、コップ一杯のミルクがあります』と言う。顔の高さにコップをあげ指さして『ミルクです』と一言、言えばいい」
とおっしゃっていました。大切だからこそ、短い言葉で、はっきりと言う。
、、、自信が無いとなかなか、できないのですが(^^;)
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