香港繁華街から小高い山を一つ越えると、大都市が囲む狭く濁った海域とは正反対の澄んだ青い海を見ることができます。英領時代にこの地の自然を好んだ欧米人が住みついて、エキゾチックなスタンレーマーケットのある街となりました。
激しく気を戦わせる二つのビルの間に土地を所有する香港一の富豪の李さんがビルを建てることになりました。相談した風水師は両側からの攻撃を跳ね返すようにビル全体を鏡にする案を進言。総ガラス張りのビルが完成しました。
香港のビルは風水と呼ばれる気の力を利用した開運のための環境学に従って建てられています。この香港上海銀行ビルは、ビクトリアピークから吹き降ろす縁起の良い龍脈という気を遮らないよう設計され、1985年完成、繁栄してきました。
世界一の長さといわれる全長800mの中環半山自動電梯(ヒルサイドエスカレーター)に乗りました。朝は下り専用、夕方は上り専用となります。山肌に建てられた高級マンションの住民が街との行き来に使うために使っています。