満開の時ならではのボリューム感に圧倒されます。
雪残る鈴鹿山脈の麓からピンクの波がモクモク湧き出てくるようです。
どの木も頂上から花があふれ出るように咲きこぼれています。
間違いなく園のパンフレットにある写真以上の風景が展開されていました。
園のメインステージに座り、注連縄を締めた一本は「天の龍」と命名されています。前後左右どちらから見ても破たんなく、みごとな枝ぶりと、あふれるように咲いた八重の花々は見事としか言いようがありません。
鈴鹿の森庭園のパンフレットにある満開の様子が本当なのか確かめたくなり、1週間おいてまた訪ねました。少し気温が上がってきたことが幸いして花はほぼ満開でした。(3月18日撮影)
この園は周囲を常緑の木立ちにしっかり囲まれ外から覗き見ることができません。これだけの枝ぶりのしだれ梅の数々を一堂に集めているのですから満開の時はいかばかりかと思うと再入場をしたいと思ってしまいます。
園の一角には種類の違うクリスマスローズが並んで咲いている小道があります。短い梅の開花期間に文字通り花を添えているというところでしょうか。
それ程広い庭園ではありませんが、たぶん全国に育てられていた銘木を集めてきたのでしょう。一本一本の梅につけられた木の名前を拾い読みしながら育ててきた匠の思いを感じながら歩くのも楽しいことです。
園の一隅に咲いていた河津桜にメジロが飛んできました。梅の花の蜜を吸う場面を期待しましたが全くふりむいてもくれません。桜の蜜のほうが好みのようでした。
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