教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

比較・科学史的視点で面白く

2006年02月04日 22時29分18秒 | Weblog
 稲垣著の残りを一気に読んでしまう。昨日今日で第二部第三章「公教育教育内容の整備と特質」を読みました。内容は、明治二十年代~三十年代ごろの小学校教則の性格・内容と教科課程観・教科観を明らかにするもので、教科書の内容分析をもしております。あまりにさっぱり言い切ってやしないか、と心配も少々ありつつ、鮮やかな教科書分析の手法は参考になりました。不満は、何度も同じような意味の文章が繰り返し使われていて、ちょっとくどいなあと思う程度です。それよりも、当時の修身科の徳目主義的内容観、歴史科の修身への還元、理科の事典的概括的知識と心情・実用との関連、という問題点の指摘は興味深かったです。当時の道徳・歴史・理科教育の目的・内容・方法は、自分としては従来まったく疑問もなかったのですが、比較教育史・科学史的な視点で見るだけでこんなに特殊なものに見えるようになるんだ、と感心してしまいました。今日はまとめる気力がないので、詳しくは本文でどうぞ~。なんだか教育史・教育学に興味が湧いてきました(いまさらかよ!笑)。
 おとといに続いて今日も長い一日。おとといは1時に起きて22時就寝。今日は5時に起きて今22時半也。ある程度差し引いて、今日の研究・勉強時間は12時間ぐらいかな。うーん、意外と少ない。
コメント
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