教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

桜散るなかで

2009年04月11日 16時15分22秒 | Weblog
 昨日10日、国際基督教大学シーベリー記念礼拝堂にて、私の恩師の葬儀が行われました。当日朝の飛行機でかけつけ、出席して参りました。恩師は、66歳の若さでした。
 体調がお悪いとは聞いていましたが、まさかこんなに早くこの世を去られるとは思っていませんでした。水曜の夜、研究室OBの先輩から電話があり、愕然としたのをおぼえています。赴任早々であったので葬儀に行けるとは思っていなかったのですが、上司のご配慮により行かせてもらうことができました。
 国際基督教大学をたずねたのは初めてです。広大なキャンパスのなかに、すばらしい桜並木が立ち並んでいました。天気は雲ひとつない快晴。風にゆられ、散っていく桜の花びらが、この世のものとは思えないくらいとても美しいものでした。青い空と気持ちいい風、そしてキラキラと散っていくうす桃色の花びら。そのすがすがしいさまは、何事もサッパリとこなしていく潔さと、時折見せた女性らしさを兼ね備えた恩師をほうふつとさせ、「なんだか先生らしいなぁ…」と思いながら式場へ向かいました。
 葬儀へ向かう途中、移動時間がかなりあったので、恩師の声を思い出しながら移動していました。あの声をもう聞くことができないと思うと、たまらない気持ちになります。大学入学と同時にチューター、学部3年から主任指導教員を勤めていただいた恩師。学部から大学院後期2年までの8年間、厳しくも愛情をかけてご指導くださいました。そもそも日本東洋教育史研究室に入ることになったのも、学部3年の研究室選択の際、恩師が直接勧めてくださったからでした。
 反抗したこと、うれしかったこと、つらかったこと、恩師のご指導を受けて、いろいろな経験をしました。今の自分には、間違いなく、恩師のご指導を受けた経験が生きづいています。
 ただ、ただ、師恩に感謝するばかりです。
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