教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

kohun

2006年05月14日 19時42分11秒 | 教育研究メモ
 今日は、午後に三味線の練習がありました。
 午前中、最近ではめずらしく9時前に目が覚めたので、佐藤秀夫『教育の歴史』(放送大学教育振興会、2000年)を読んでいました。以前読んだ石川松太郎氏のものと比べると、幕末以降の欧米諸国の外圧とそれに対する対策に焦点を当てて近代日本教育史の通史を描いている点が独自な点だと思います。それと、佐藤氏の真骨頂である教育勅語・鉛筆・制服などの教育文化史の記述も、従来の通史とは違う点でしょう。まだ最初の3章しか読んでませんが、ちょっと感想を。最初の3章は、政治的な動向が描かれているのですが、全体的に「保守勢力 対 革新勢力」(政府対民衆ではないと思います)という構図が目につきました。したがって、戦後55年体制の構図を思い浮かべるのですが、強力な「保守勢力」が政治の主導権を握る現在、「保守勢力」の中での派閥が政治の鍵になっている現在、この歴史観はちょっと違うのかなあと思ってしまいました。とはいえ、だからこそ戦後50年の集大成とも言えるのかも、なんて思います。広大な歴史観に、いろいろ目を開かせてもらえる通史書です。おすすめ。まだ読み終わってないけど(苦笑)。
 昼が近づくにつれて天気がますます好くなってきたので、突然外で昼飯を食べようと思い立ちました。で、近所の「三ッ城(みつしろ)古墳」に行ってきました。写真はその三ッ城古墳(前方後円墳)です。今日は黄砂が多いみたいで日照はよくありませんが、上着がいらないくらいあたたかくて和みました。左側に見えるうす赤い屋根の建物群は、三ッ城小学校です。ちなみに写真の右側には、すぐ隣に東広島市立図書館があります。教育的(?)に非常に立地条件のよいところですね。
 30分くらいボーっと食事をしたあと、三味線の練習へ。少し時間変更はありましたが、相方Tさんと3時間くらい練習しました。しかし、もっと痩せないと正座がきつい(笑)。
 17時すぎ、登校。PD申請用研究計画書の修正。現在の路線だと、出来はよろしいのではないかと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 趣味的な学会発表レジュメ | トップ | 全国地方教育史学会史料見学会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育研究メモ」カテゴリの最新記事