太陽

2006年10月07日 | 映画

太陽
2006年10月1日(日)
第七藝術劇場
昼12時上映の回 整理番号59

雨。

映画『太陽』を第七藝術劇場で観た。

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映画は、終戦決議となる御前会議からマッカーサー元帥との単独会見までの時期における、昭和天皇の底知れぬ孤独と苦悩を描く。長い歳月をかけ、史料と想像力によって、親密に丹念に再構築された歴史。ひとつひとつのシーンに熟考のあとがうかがえる。そして世界が絶賛した、その卓越した映像美は見事という他ない。

―「彼は、あらゆる屈辱を引き受け、苦々しい治療薬をすべて飲み込むことを選んだのだ。」(アレクサンドル・ソクーロフ)
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この日は映画の日だったこともあり満員でした。皇族の話題には日本の、特にメディアが敏感に反応するので、『太陽』は日本での公開が危ぶまれていた。

桃井かおりの存在感がいいと聞いていたが、それは彼女が「桃井かおり」にしか見えなかったからなのではないか。特殊メイクを施しリアルに昭和天皇を演じたイッセー尾形のほうが素晴らしいと思った。

しかし終戦といえば夏なのに暑さを感じさない映像に違和感があった。ロシア人は日本の夏を知らないのだろうか。あるいは僕がこれまで観てきた戦争作品が虚構だったのだろうか。そんなわけはない。現実的になればなるほど真実味が薄れファンタジーと化すようだった。第一印象はそんなところ。
コメント
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