2012年04月01日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. いのちの歌 / 竹内まりや 01月25日発売ニューシングル
2. SPRING RAIN / SILVETTI '77
3. A RAY OF HOPE / THE RASCALS '68
4. LONELY TOO LONG / THE SANDPIPERS '6?
5. PENNY ARCADE / THE SHADES OF BLUE '67
6. I'M NOT BUILT THAT WAY / THE HESITATIONS '67
7. THERE IS NOTHING MORE TO SAY / THE MILLENNIUM "BEGIN" '68
8. BE MY LOVE / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーの真っ只中。先週、先々週は博多から長崎へ。福岡サンパレス、長崎ブリックホール、どちらも素晴らしいお客さんで、しみじみとしてしまったとか。うれしかったという。今回のツアーの九州シリーズは無事終了。46本終わって残り18本。昨日、今日の土日は神奈川県民ホール。
「うまくいってるはずでございますがですね(笑)。昨日、本日と神奈川県民ホール。本日も引き続き二日目でございます。横浜のお客さんは素敵なお客さんでございまして、今日もお待ち申し上げております。今週は木金、4月5,6で中野のサンプラザホール。今回の東京公演最終になります。それが終わりますと、いよいよ来週からは東北、北海道へまわっております。ここがラストスパートという感じでございます。今週終わりますとちょうど50本。よくやってきましたが、おかげさまで順調に消化しております。今週も宜しくお願い申し上げます」と達郎さん。
・いのちの歌
まりやさんのニュー・シングル「いのちの歌」。NHKのドキュメンタリー・ドラマ「開拓者たち」の主題歌として1月にオンエア。今週からはNHK総合テレビで再放送がはじまる。4月3日火曜日からスタート。毎週火曜日午後10時。今年1月にBSプレミアムで放送された全4回のシリーズを、新しい素材も加えて再編集をした48分ヴァージョンとして全6回のオンエア。
・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて今週もレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」にリクエストをまぶして。最近のオールディーズもののCD再発ものに、リスナーからのリクエストをいろいろと取り混ぜて。
・SPRING RAIN
1977年にサルソウル・レーベルから出た「SPRING RAIN」。ベブ・シルベッティはアルゼンチンの人。全米39位のスマッシュ・ヒット。今回はファースト・リリース・ヴァージョンをオンエア。アルバム・ヴァージョンはシルベッティが人気出てからのリリースなのでロング・ヴァージョンが収録されている。
今回リクエストしたリスナーは以前発売された紙ジャケCDを探してるようだが、2005年に東芝からリリースされたサルソウルの30周年記念のベスト盤『ベスト・サルソウル』にファースト・リリース・ヴァージョンが収録されている。そちらのほうだったらセコハンでも手に入れやすいとのこと。
・A RAY OF HOPE
ワーナーミュージック・ダイレクトからラスカルズの6枚組ボックス・セットが出た。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wqcd-5/
1990年代に達郎さんがイーストウエスト・ジャパンの役員だった頃に出したラスカルズのボックス・セットが、アメリカのライノのハンドメイドから同じマスターを使ってリリースされていた。そのライノのハンドメイドも入手困難となっていたが、この度、日本で発売されることになった。ライノのハンドメイドのライナーを全訳、ラスカルズの日本盤のジャケットを全部、楽譜などの対訳、現在入手できるラスカルズのオフィシャルのものが全部入ってるという力作。ただボーナス・トラックがひじょうな数存在してるが、契約の関係と金銭問題で未だに日の目を見てないそうだ。
「これ必携です。これが究極だと思います。ですので、まぁ何でもいいんですけど、一曲かけましょうかね(笑)。ラスカルズの特集をしてもいいくらいなんですが。これにしましょうかね。ラスカルズ。ヤング・ラスカルズからラスカルズになりました。ラスカルズは私の青春の、いちばん好きなグループでございます。私にとっての青春のアイドルでございます。1968年、全米24位のスマッシュ・ヒットでございますが『A RAY OF HOPE』、希望という名の光。正に私の『希望という名の光』の何ていいますか、底の思想的な、いちばんベーシックなものを培ってくれた曲であります。"希望という名の光があるかぎり 神よ私は努めを果たします"という高らかなメッセージ・ソングであります。アレンジも素晴らしく、曲も素晴らしく、もちろんヴォーカルも素晴らしい。ラスカルズの永遠の名曲」と達郎さん。
・LONELY TOO LONG
サンドパイパーズの「LONELY TOO LONG」にリクエスト。A&Mのサンドパイパーズとは違うグループ。デトロイトのヴォーカル・グループだと予想されている。1960年代の末期の曲だと思われる。達郎さんも間違えて買ったそうだ。ヤング・ラスカルズの「LONELY TOO LONG」とも同名異曲。曲を書いてるのはエド・ヒラートという人。
・PENNY ARCADE
エド・ヒラートの曲をもう一曲。シェイズ・オブ・ブルーはデトロイトの女性一人、男性三人のヴォーカル・グループ。1967年の「PENNY ARCADE」。
・今後の特集
来週、再来週はオリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップはスタンダードを元ネタにしているものが多く、そのスタンダードの源流を探ってゆく。1930年代まで遡るものもあるそうだ。ドゥーワップとオリジナル・ヴァージョンの両方を聴く。そして月末に珍盤奇盤を予定しているという。今回もアーカイヴとともに。月末はツアーが連泊となるので地方での収録になるそうだ。
・I'M NOT BUILT THAT WAY
エド・ヒラートの作品から。ヘジテーションズは6人組の黒人ヴォーカル・グループ。オハイオ州はクリーブランド出身だがレコーディングはデトロイト。1967年のデビュー・ヒット「SOUL SUPERMAN」のB面「I'M NOT BUILT THAT WAY」。ジャック・アシュフォードとジョセフ・ハンターというモータウンのスタジオ・ミュージシャン、ファンク・ブラザーズのメンバーとエド・ヒラートの共作。演奏もファンク・ブラザーズが行ってると思われる。
・THERE IS NOTHING MORE TO SAY
ミレニアムにリクエスト。アメリカの'60年代のポップス・シーンで最も重要なコーラス・ワーカーであるカート・ベッチャー。トミー・ローからはじまってアソシエイションとたくさん仕事がある。そのカート・ベッチャー自身が手掛けたミレニアムの1968年のアルバム『BEGIN』から「THERE IS NOTHING MORE TO SAY」。
・カッティング
リスナーからギターのカッティングについての質問で「カッティングは1,2,3,4線で音を出していますか? 低音は使ってないですよね。やはりミュート・ストロークが大切ですよね」。
「スパークル」なんかは6弦を抑えてるのでベースが鳴ってると実演を交えて説明。「LOVE LAND, ISLAND」はそれができないので曲によるそうだ。割りとミディアム・テンポのものは5弦、6弦でコードは弾かないとか。邪魔になるそうだ。アコースティック・ギターの場合はまた違ってくるので一概には言えないと達郎さん。
・ライヴ・レコーディング
リスナーから「ライヴは毎回録音しているのですか?」という質問。
ライヴ・レコーディングはお金がかかるので選んだところでしか行わないけれど、チェックのためDATでP.A. OUTは毎回録音しているそうだ。ときどきそれをデジタル・プロセッシングして放送でながすことがあるとか。
・泣きなが歌ってる
リスナーから「達郎さんは泣きながら歌ってますよね」というお便り。
「クックッ(笑)。いや、笑いながら歌ってるやつもありますよ。悲しい曲は笑いながら歌うんです。楽しい曲は泣きながら歌うんです。というふうに昔言われたことがあります、人に」と達郎さん。
・BE MY LOVE
リスナーからのリクエスト。
1993年のアルバム『シーズンズ・グリーティングス』から。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
04月08日・15日は、「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編」
http://www.tatsuro.co.jp