2012/04/17 OnAir - 3rd. Week - 春、そして始まり
01.The Rolling Stones:Start Me Up
02.Nick Heyward:When It Started to Begin
03.James Taylor:Blossom
04.The Shins:Simple Song
05.The Shins:No Way Down
06.Ryan Adams & The Cardinals:Blossom
07.John Lennon:(Just Like) Starting Over
08.The Style Council:Headstart for Happiness
09.Orleans:Spring Fever
10.Ella Fitzgerald:April in Paris
11.Bobby Darin:I'll Remember April
12.Daryl Hall & John Oates:Starting All Over Again
13.佐野元春:レイナ
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■内容の一部を抜粋
・春、そして始まり
佐野元春 : 今夜の特集は「春、そして始まり」と題してこの季節にふさわしい曲を集めます。
・Start Me Up
・When It Started to Begin
'80年代、ヘアカット100のメンバーの一人、ニック・ヘイワードの「When It Started to Begin」。
・Blossom
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はブルース・スプリングスティーン『Wrecking Ball』、ポール・ウェラー『Sonik Kicks』、そしてザ・シンズ『Port of Morrow』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はザ・シンズ『Port of Morrow』。
・ザ・シンズ
米国ニューメキシコ州のアルバカーキー出身のロック・バンド。ソングライター、ジェームズ・マーサーを中心にした5人編成。今から5年前に出したアルバムが全米でヒットして注目された。現在は自主レーベルのもとで活動している。そのシンズの新しいアルバム『Port of Morrow』が出た。今月4月全米チャート初登場3位となった。このアルバムのプロデューサーはグレッグ・カースティン。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやフォスター・ザ・ピープルなどを手掛けたプロデューサー。このバンドの魅力はバンドの中心人物ジェームズ・マーサーのソングライティングの素晴らしさにある。アルバム・タイトルもいい。「明日の港」という意味だと思われる。アルバムはこのタイトルからわかる通りしっかり前を向いて歩いていこうという明るいエネルギーを感じる。今年の夏は日本のロック・フェスティバルの出演も決まってるので、新しい曲を聴いてライヴを見てみたいと思う人も増えるのではないだろうか。アルバム『Port of Morrow』から「Simple Song」と「No Way Down」の2曲。
佐野元春 : さて季節はすっかり春ですね。僕は自分の名前の中にこの「春」が入ってるのでこの季節は好きです。冬の眠りから醒めて明るい気持ちが溢れてくる感じ。もちろん自然界も春になると生きものが動きはじめる時期です。そこで今夜のMotoharu Radio Show、特集「春、そして始まり」と題してこの季節にふさわしい曲を集めています。
・Blossom
ライアン・アダムスの「Blossom」。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/
今週はNPO法人「JUON NETWORK(樹恩ネットワーク)」。都市と農山漁村の人々をネットワークで結ぶことによって環境の保全を行なっている。持続可能な社会を目指し1998年から活動している。
・(Just Like) Starting Over
ジョン・レノンの「(Just Like) Starting Over」。
佐野元春 : 「春」という言葉はイタリア語では「primavera(プリマヴェーラ)」、フランス語では「printemps(プランタン)」と言います。暖かくて華やかなイメージがあるので女性向けのファッションや百貨店の名前に使われてますよね。この春という季節、洋の東西を問わず、これまで多くのアーティストたちが、そのイメージに触発されています。日本の古典でいうと清少納言の「枕草子」。春はあけぼのという有名な一節が出てきます。また宮沢賢治の詩に「春と修羅」というのがあります。これ詩集のタイトルにもなってますよね。欧米のクラシック音楽にも春を題材にしたレコードが多いです。ヴィヴァルディ、モーツァルト、ベートーヴェン、そしてドビュッシー。みんな春を題材にした曲を書いています。そこで聞こえてくるのは春という季節が持ってる明るさであったり、華やかさですよね。そして開放感というのもあります。冬の寒さから解放されて自由な気持ちになる。ポップ音楽のソングライターもそんな春のイメージに誘われて曲を書いています。
・Headstart for Happiness
・Spring Fever
・April in Paris
「エラ・フィッジェラルド。ビッグバンドの演奏が素晴らしいですね」と元春。
・I'll Remember April
・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
佐野元春 : 「春」という言葉。お正月を新春といいますけれども。なにか新しいことをはじめようというとき、この「春」という言葉を使うことがあります。春がきたとか、春よ来いという表現。なにか希望のようなものがそこにあるようで聞いていてワクワクしてきます。それとこの言葉に僕が感じるのは再生のイメージです。一度壊れたものを修繕する、やり直してもとに戻す、傷んだ傷を直していくというイメージですよね。男性、女性の仲についても同じことがいえます。'70年代、メル&ティムの曲の中にこんな曲があります。曲のタイトルは「Starting All Over Again」。一度壊れてしまった僕らの関係、もとに戻すのは大変だけれども、でもやってみよう、そんなふうに歌ってます。今夜はオリジナル、メル&ティムの曲をホール&オーツがカヴァーしたレコードを聴いてみたいと思います。
リスナーから「妻も子どもも先に寝かせ毎週欠かさず聴いてます。お酒を片手に至福のひとときです」というコメント。
「今夜も酔っぱらってますか?」と元春。
佐野元春 : そうですね。僕もこの「春」のことを思って書いた曲があります。曲の中にも出てくるんですけれども春に降る雨ですよね、とても優しい雨です。これから先、あの人にはいいことがあってほしいな、そんな思いでこの曲を書きました。僕の曲で「レイナ」。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・次回放送
5月1日火曜日午後11時。