2016年01月17日プレイリスト
「追悼特集」
1. あまく危険な香り / 山下達郎 "オーパス" '82
2. THIS WILL BE (AN EVERLASTING LOVE) / NATALIE COLE '75
3. FROM A DISTANCE / P.F.SLOAN '66
4. IT'S NOT UNUSUAL / TOM JONES '65
[RONNIE BRIGHT MEDLEY]
5. MR. BASS MAN / JOHNNY CYMBAL '63
6. SWEET LITTLE YOU / NEIL SEDAKA '61
7. WHO PUT THE BOMP / BARRY MANN '61
8. IN YOUR EYES / PETER GABRIEL "SO" '86
9. MY STORY OF LOVE / THE VALENTINES '56
10. GEORGIA ON MY MIND / 上田正樹とSOUTH TO SOUTH "この熱い魂を伝えたいんや" '75
11. ナタリー / 竹内まりや "ポートレイト" '81
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。「年をまたいでツアーをやっておりますと全くお正月気分がありません(笑)」と達郎さん。11日の岐阜県長良川国際会議場公演が終わったところで録っているとか。今週は19日(火)が香川県のアルファあなぶきホール(旧香川県県民ホール)、週末の22日(金)・23日(土)は神戸・神戸国際会館。ツアーはようやく折り返しで残り30本切ったという。
・追悼で棚からひとつかみ
リクエストが多すぎて選曲がまとまらないそうだ。相変わらずミュージシャンの訃報が舞い込んでくる。1月10日にはデヴィッド・ボウイが亡くなった。今週は達郎さんが十代、二十代の頃にお世話になったミュージシャン、ソングライター、プロデューサーの追悼をまとめて行う「追悼で棚からひとつかみ」。2015年11月くらいからの訃報をまとめて追悼特集。
・あまく危険な香り
しつこのリクエストに根負けして1982年の「あまく危険な香り」。
・THIS WILL BE (AN EVERLASTING LOVE)
昨年の12月31日にナタリー・コールが亡くなった。享年65歳。1975年のデビュー・ヒット「THIS WILL BE (AN EVERLASTING LOVE)」が全米ソウル・チャートNO.1、全米チャート6位。ファースト・アルバム『INSEPARABLE』からのシングル・カット。アレサ・フランクリンに憧れた人なのでコーダの部分はアレサの「YOU SEND ME」のコーダとすごく似ておりますと達郎さん。プロデュースはチャック・ジャクソンとマーヴィー・ヤンシー。インデペンデンスというシカゴのヴォーカル・グループのメンバー。ナタリー・コールはマーヴィン・ヤンシーと結婚してヒット曲をたくさん出した。
・FROM A DISTANCE
P.F.スローンが11月15日に亡くなった。享年70歳。2007年に「サンデー・ソングブック」でP.F.スローン特集を行った。そのときに言い切ったので今回はあえて何も言わないそうだ。日本でいちばん有名な曲「孤独の世界」。P.F.スローンはもともとはエルヴィスにあこがれてポップ・スターを目指したが、カリフォルニアに行ってサーフィン・ホットロッドのブームに乗りヒット曲をたくさん出した。その後はプロテスト・ソングに移り有名な「EVE OF DESTRUCTION」というバリー・マクガイアの大ヒッを生み、ダンヒル・レーベルで作家、バックアップ、いろんな功績を残した。'70年代に独立後はそれほどの成功は収められなかった。「FROM A DISTANCE」、邦題「孤独の世界」は向こうではヒットしなかったが日本では大ヒットになった。
・IT'S NOT UNUSUAL
イギリスのスタジオ・ミュージシャンでドラマーのアンディ・ホワイト。11月9日に亡くなった。享年85歳。ビートルズのデビュー・シングル「LOVE ME DO」でリンゴ・スターの代わりにドラムを叩いてることで有名だがイギリスのスタジオ・シーンでは大変に活躍した人。代表作はトム・ジョーンズの大ヒットで「IT'S NOT UNUSUAL」。1965年、全英NO.1、全米でもトップ10ヒット。「シャープなドラマー」と達郎さん。
・歌っていて気持ちのいいドラミングのポイントは?
リスナーから「ヴォーカルを引き立たせるドラミングの楽曲特集をお願いします。達郎さんが歌っていて気持ちのいいドラミングのポイントは何ですか?」というお便り。
「ははは。やっぱり正確なキープとおいしいおかずですね。これ(ヴォーカルを引き立たせるドラミングの楽曲特集)なかなかおもしろいですね。やってみたいなぁ」と達郎さん。
・MR. BASS MAN~SWEET LITTLE YOU~WHO PUT THE BOMP~IN YOUR EYES
ドゥーワップのミュージシャン、ロニー・ブライトは1950年代のニューヨークのドゥーワップ・グループ、ヴァレンタインズのベース・ヴォーカリストとして活動した。ニューヨークのスタジオ・シーンではベース・ヴォーカルといえばロニー・ブライトといわれたほど大変有名なベース・シンガー。代表作をまとめて。ジョニー・シンバルの1963年の「MR. BASS MAN」。日本でもスマイリー小原さんがカヴァーした。1961年のニール・セダカのスマッシュ・ヒット「SWEET LITTLE YOU」、同じく1961年のバリー・マンのベスト10ヒット「WHO PUT THE BOMP」(邦題「シビレさせたのは誰?」)、途中の"YEAH~"がロニー・ブライト。イギリスでは大変人気のある人。ピーター・ガブリエルの1986年の最大ヒット・アルバム『SO』に収録された「IN YOUR EYES」のエンディング、フェードアウト直前にロニー・ブライトが登場する。この辺がイギリス音楽の懐の深いところ。達郎さんは「ピーター・ガブリエルがロニー・ブライトを使ってる!」とすごく感動した覚えがあるとか。4曲続けてエディット。
・MY STORY OF LOVE
ロニー・ブライトは2015年11月26日に亡くなった。享年77歳。ドゥーワップ・グループ、ヴァレンタインズのメンバー。ヴァレンタインズのリード・シンガー、リチャード・バレットは後にスリー・ディグリーズやシャンテルズのプロデュースをする。ザ・ヴァレンタインズの1956年の「MY STORY OF LOVE」。
・3月分のチケット一般発売
3月2日の京都公演から3月29日の愛媛公演のチケットの一般発売が今週末1月23日からはじまる。
・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/
・GEORGIA ON MY MIND
石田長生さんが2015年7月8日に亡くなった。達郎さんと同い年で63歳になる直前だったとか。「本当に上手い人で、僕好みのギタリストであります」と達郎さん。1975年に出た上田正樹とSOUTH TO SOUTHのライヴ・アルバム『この熱い魂を伝えたいんや』。芦屋ルナ・ホールでのライヴ・レコーディング。この中から「GEORGIA ON MY MIND」。ゲスト・ギタリストとしてギターを弾いている。
・ナタリー
「最後まで追悼だと何なので」と達郎さん。「子どもの頃にしょっちゅうFMでながれてたので」というリクエストで竹内まりやさんの1981年のアルバム『ポートレイト』から「ナタリー」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2016年01月24日は「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp