2016/01/19 OnAir - 3rd. Week - David Bowie追悼特集
01.The Dandy Warhols:Bohemian Like You
02.Dire Straits:Sultans of Swing
03.Bob Dylan:Just Like a Woman
04.David Bowie:Let's Dance
05.David Bowie:Heroes
06.David Bowie & The Lower Third:Can't Help Thinking About Me
07.David Bowie:Young Americans (2007 Tony Visconti Mix Single Edit)
08.David Bowie:Fame
09.David Bowie:Ashes to Ashes
10.David Bowie:Boys Keep Swinging
11.佐野元春:新しい航海(Live @ 東京国際フォーラム)
12.David Bowie:All the Young Dudes
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。先週、先々週の特別番組、新春DJトライアングル。伊藤銀次、杉真理を迎えてのスタジオ、とても賑やかでしたね。リスナーのみなさんからも楽しかったというコメント、たくさんいただきました。どうもありがとう。今夜からはまたいつものフローに戻ってごきげんなロック&ポップスのレコードをみなさんと一緒に楽しんでいきたいとおもいます。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。
・Bohemian Like You
ザ・ダンディ・ウォーホルズの2001年のレコード「Bohemian Like You」。
・Sultans of Swing
ダイアー・ストレイツの1979年、ビルボード・チャート4位の「Sultans of Swing」。作詞作曲はマーク・ノップラー。「独特のクリーンなサウンドのストラトキャスターの音が素晴らしいですね」と元春。
・Just Like a Woman
ボブ・ディランの1966年のアルバム『Blonde On Blonde』から「Just Like a Woman」。
佐野元春 : さて、またひとりの素晴らしいロック・アーティストが亡くなりました。デヴィッド・ボウイ。Motoharu Radio Showでもデヴィッド・ボウイのレコード、過去に多く紹介してきました。今夜は彼が残したレコードを改めて聴きながら追悼の特集をしたいと思います。デヴィッド・ボウイ、イギリスを代表するロック・アーティストです。69歳で亡くなりました。レコーディング・アーティストとしてデビューしたのは1964年。最初はデイビー・ジョーンズという芸名でデビューしていました。その後、何枚かレコードを出してるんですけれども、1972年に出したアルバム『Ziggy Stardust』。このアルバムが大ヒットして人気が出ました。とてもファッショナブル、そして演劇的なステージですよね。グラム・ロックなんて呼ばれていましたけれども、デヴィッド・ボウイはそれまでにない新しいエンターテイメントを作りました。その後、'80年代、デヴィッド・ボウイは米国でレコードを作ります。ナイル・ロジャースをプロデューサーに迎えたアルバム『Let's Dance』。このアルバムが大ヒットして世界的なスターになりました。
・Let's Dance
・Heroes
佐野元春 : デヴィッド・ボウイ「Heroes」。
個人的に自分がいちばん気に入ってるデヴィッド・ボウイの曲はどれかといえばこの曲「Heroes」です。デヴィッド・ボウイがドイツ、ベルリンに渡ってブライアン・イーノと作った音楽ですね。アルバムでいうと『Low』、『Heroes』、そして『Lodger』。後にベルリン三部作といわれていました。この三枚のアルバム、僕は個人的によく聴いていました。Motoharu Radio Show、今夜はデヴィッド・ボウイの音楽を振り返っています。
さて、どんなアーティストにも終わりがあればはじまりがあります。デヴィッド・ボウイのデビューは'60年代。この当時のレコードを見つけたので聴いてみたいと思います。リリースは1965年。デヴィッド・ボウイ、当時18歳ですね。デビューしてまだ間もない頃です。デヴィッド・ボウイ・ウィズ・ザ・ローワー・サードの名義でレコーディングしています。曲は「Can't Help Thinking About Me」。
・Can't Help Thinking About Me
佐野元春 : デヴィッド・ボウイ「Can't Help Thinking About Me」。リリースが1965年、イギリスでは正にビートルズをはじめとしたビート・ポップスが全盛の頃ですね。デヴィッド・ボウイ、当時18歳。まだ少年といってもいい頃のデヴィッド・ボウイのレコードを聴いてみました。確かに曲調からすると、当時のキンクスとかザ・フー、そしてプリティ・シングスあたりを思い出すようなごきげんなポップ・ロックですよね。すでに天才の片鱗を見せているそんな感じのレコードでした。Motoharu Radio Show、今夜はデヴィッド・ボウイの音楽を振り返っています。
デヴィッド・ボウイ。僕が見るかぎりとても英国的なアーティストです。そのデヴィッド・ボウイがアメリカのソウル・ミュージックを目指したというのはとても興味深いです。1975年のアルバム『Young Americans』。このアルバムは米国フィラデルフィアのシグマ・サウンドというレコーディング・スタジオで作られています。シグマ・サウンドといえばフィラデルフィア・ソウルの本拠地ですね。オージェイズ、スピナーズ、スタイリスティックス。そんなグループが全米でヒットを飛ばしていた時代です。フィラデルフィア・ソウルの魅力にハマったデヴィッド・ボウイ。この時代のレコードから「Young Americans」、そして「Fame」。2曲聴いてみます。
・Young Americans
・Fame
・Ashes to Ashes
・Boys Keep Swinging
佐野元春 : さて、デヴィッド・ボウイからちょっと話題を変えて。今、僕は35周年アニバーサリー・ツアーで全国を回っています。バッキング・バンドのコヨーテ・グランド・ロッケストラ、彼らと一緒に、そうですね、大体3時間以上のライヴをやっています。'80年代の曲から新しい曲まで、とにかくこれまでの自分のキャリアをカバーするような、そんなすごいコンサートをやっています。もし時間があればいらしてください。ということで今夜は僕のライヴのレコードを一曲聴いていただきたいと思います。これは5年前、30周年アニバーサリー・ツアーのライヴ。2011年6月11日、東京国際フォーラムでのライヴから聴いてください。曲は「新しい航海」。
・新しい航海
佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、デヴィッド・ボウイの音楽を振り返ってみました。同じ時代を生きたミュージシャンが亡くなるということはとても残念なことです。デヴィッド・ボウイが残した音楽に最大のリスペクトを込めて、改めて追悼の意を表したいと思います。番組ラストの曲は1972年、モット・ザ・フープルのヒット曲、ソングライティングはデヴィッド・ボウイです。生前、「この曲はやっぱり自分が歌うべきだった」なんて言っていたそうです。デヴィッド・ボウイ自身が歌うこの曲を聴いてお別れです。「All the Young Dudes」デヴィッド・ボウイ。
・All the Young Dudes
佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では番組専用のアプリケーションも用意しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 是非、ダウンロードして楽しんでみてください。DJ、佐野元春、ではまた次回に。