矢野顕子の「さとがえる2010」も昨夜の青森市文化会館で終了。
僕はさとがえるメンバーでのNHK大阪ホール公演を聴きに行きました。
ネタばれ解禁ということで簡単にライヴの印象を書きます。
私生活においてはあまりいい一年ではなかったのかもしれない。悩んでいることが多かった。どうしても行く気にはなれず、いくつもライヴを見逃した。それでも毎年恒例の矢野顕子「さとがえるコンサート」だけは見送ることができなかった。
今年で十二回目なんだとか。ライヴは素晴らしい出来だった。バンドというよりはコンボといったほうがぴったりくる音楽。最初から出てくる音が丸く感じられて、なんとも心地いい。なんだろうこの感覚は。もしかしたら最高の音楽なのかもしれない。矢野顕子の声がやさしく語りかけるように響く。ひじょうによかった。ギターのマーク・リーボウの演奏に釘付けとなる瞬間もあった。
矢野顕子は会場のピアノのほかにキーボードを右手側に置いていた。キーボードとピアノを同時に演奏してみせた。こういうの最近見てなかった。それがよかったのかもしれない。セットもシンプルでライトがあるだけ。
今年で三年目となるマーク・リーボウ、ジェイ・ベルローズ、ジェニファー・コンドスとのツアー。このバンドはアルバム『akiko』のセッション・メンバーだからレパートリーが少ないのだと思っていた。しかし今回のライヴでアルバム『akiko』から選曲されたのはたったの5曲。前半6曲目までに4曲、本編の最後に1曲。前半の残りの2曲は「終りの季節」と「All The Bones Are White」で貴重な演奏の披露となった。
キヨシローの「恩赦」はこの日最も心の琴線に触れた曲。ソロのリハーサル中にジェイ・ベルローズがたまたま音を合わせたのを聴いて、ぶっつけ本番でやることにしたのだとか。5月の磔磔公演でもソロでの演奏を聴いたが、今回は矢野顕子の曲になっていた。
「Naima」はジョン・コルトレーンの曲に歌詞を付けたものでマーク・リーボウと二人だけの演奏。マーク・リーボウのギターをフィチャーした演奏のハイライトは「まなべよ」からのながれで、「ラーメンたべたい」は本当に素晴らしかった。
アンコールの1曲目の「Centerpiece」はランバート, ヘンドリックス & ロスの曲らしい。美しいハーモニーが印象的だった。最後は定番となった「ふなまち唄」。今回でマーク・リーボウ、ジェイ・ベルローズ、ジェニファー・コンドスとのツアーは一段落となるらしい。集大成のライヴは本当によかった。
■さとがえるコンサート2010
2010年12月10日(金) NHK大阪ホール
1階F6列24番
Akiko Yano (pf,vo,key)
Marc Ribot (g),
Jay Bellerose (ds),
Jennifer Condos (b)
Set List
01.Song for the Sun
02.Season of the end(終りの季節)
03.The Wall
04.Good Girl(いい子だね)
05.変わるし
06.All The Bones Are White
07.恋愛宣言
08.恩赦
09.Naima
10.Say It Ain't So
11.House of Desire
12.Learning(まなべよ)
13.Joy
14.ラーメンたべたい
15.Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)
Encore
16.Centerpiece
17.ふなまち唄
で、もしよかったら、アッコさんの親友の番組です。
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/67613.html
僕も今年、あまり良い一年ではありませんでした。ライブも大阪ビルボードのスポークン・ワーズが精一杯でした。
中学生の頃からアッコさんのライブには行きそびれています。
素敵な曲が沢山ありますが「終わりの季節」も良いですね♪
コメントありがとうございます。
僕は時々思うんですけどバンド組むのも才能だなって。
いいバンドでした。
是非ライヴ盤をお願いしたいです。
「まなべよ」は未発表曲ですしね。
キヨシローの番組はアンコール放送ですよね。
地上波でははじめてなのかな。
楽しみですね。
☆存在する音楽さん
コメントありがとうございます。
「終わりの季節」も長くレパートリーに入ってますね。
今回久しぶりに聴きましたがとてもよかったです。
ライヴ盤を期待してます。