2009/06/23 OnAir - 4th Week
01.Crosby, Stills & Nash:Suite: Judy Blue Eyes
02.My Morning Jacket:It Makes No Difference
03.Gomez:Up On Cripple Creek
04.The Allman Brothers Band:The Night They Drove Old Dixie Down
05.The Who:Pinball Wizard
06.佐野元春 and The Hobo King Band:ロックンロール・ハート
07.John Sebastian:Welcome Back (Theme from "Welcome Back, Kotter")
08.Phish:Quinn the Eskimo
09.Norah Jones:Nightingale
10.Buffy Sainte-Marie:The Circle Game
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Judy Blue Eyes
ザ・バーズのデイヴィッド・クロスビー、バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、ホリーズのグラハム・ナッシュの3人で結成されたクロスビー、スティルス&ナッシュ。それぞれに素晴らしいソングライターであり、素晴らしいプレイヤーでもある。後にこのバンドにはニール・ヤングが加わって、'70年代を代表するスーパー・バンドになった。1969年のデビュー・アルバム『Crosby, Stills & Nash』から曲は「Judy Blue Eyes」。
・『ENDLESS HIGHAWAY the music of The Band』特集
今週はエクストラ・ウィークということでレギュラー・プログラムとは別の構成となった。「3Picks!」と「GreenPeople」はなし。番組の冒頭はザ・バンドのトリヴュート・アルバムの特集。
ザ・バンドはリック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン、リチャード・マニュエル、そしてロビー・ロバートソンという5人組。彼らの音楽はとても知的でクリエイティブ。今聴いても古いという感じがしない、時代の流行を感じさせないエバー・グリーンな音楽。一時期、ボブ・ディランのサポート・バンドとして活動して名前が知られるようになった。手っ取り早くこのザ・バンドというのがどんなバンドなのか知りたければ1本の映画が残されている。'70年代の中盤、『タクシー・ドライバー』で知られるマーティン・スコセッシが監督した解散コンサートのドキュメンタリー『ラスト・ワルツ』。数あるこの手の映画の中でもとても評価の高いドキュメンタリー。「'70年代のロック音楽に興味のある人は是非、チェックしてみてください。現在でもDVDで出ているので簡単に手に入ると思います」と元春。
『ラスト・ワルツ』が公開されてから30年ということでアメリカでは30周年記念のイベントがいろいろと行われた。中でも注目されたのがザ・バンドのトリヴュート・アルバム『ENDLESS HIGHAWAY the music of The Band』。ジャック・ジョンソン、ブルース・ホーンズビー、オールマン・ブラザーズ、ディランの息子のジェイコブ・ディランといったミュージシャンたちのトリヴュート・アルバム。ザ・バンドのファンであれば納得できるトリヴュートの内容となっている。アルバム・タイトルは『ENDLESS HIGHAWAY the music of The Band』。「僕も通して聴いてみました。とても楽しく聴けました。正にロックンロールのDNAが時を超えてずっと受け継がれてゆくという。タイトルの『ENDLESS HIGHAWAY』、随分気の利いたタイトルをつけたんじゃないか、そんなふうに思いました」と元春。そのトリヴュート・アルバムから3曲、マイ・モーニング・ジャケットの「It Makes No Difference」、ゴメスの「Up On Cripple Creek」、オールマン・ブラザーズ・ハンドの「The Night They Drove Old Dixie Down」。
・ウッドストック
特集その2は野外ロック・フェスティバル。元春の世代で野外ロック・フェスというと「ウッドストック・フェスティバル」。1969年、アメリカのウッドストックで行われたロック・コンサート。番組トップでかかったクロスビー、スティルス&ナッシュ、そしてザ・バンドも出演している。入場者数は40万人という規模の大きいフェスティバル。ちょうどこの頃はヴェトナム戦争がひどい状態になっていた頃で、若い世代が世界を変えたいということで、「ウッドストック・フェスティバル」では「愛と平和」、"LOVE & PEACE"、そんなテーマが掲げられていた。そうした理想の一方でドラッグの問題とか政治の問題、環境の問題とかたくさんの課題が残ったコンサートだった。ちなみにビートルズ、ボブ・ディラン、レッド・ツェッペリンは出演を断ったそうだ。そんな中でザ・フーは24曲も演奏した。まだドラマーのキース・ムーンが健在の頃でバンドとしてとても乗っていた時期だった。その頃の代表曲が「Pinball Wizard」。
・ロックンロール・ハート
ウッドストックといえば元春に取っても思い出深い場所。今から12年前の1997年にアルバム『The Barn』をリリースした。このアルバムはホーボーキングバンドと一緒にウッドストックへ行ってレコーディングしたアルバムで、"The Barn"は「納屋」という意味。元春とHKBは夏の間スタジオの敷地内にある宿舎で寝泊まりをしていたが、使っていたスタジオが納屋を改造して作ったスタジオで、そこからアルバム・タイトルを『The Barn』にしたという経緯がある。「今思い返せば僕の妹が不慮の事故で亡くなったという悲しい出来事があった直後の渡米でした。僕は毎朝早く起きてウッドストックの森の中を歩き回ったんですが、それによって随分心が癒された思い出があります。自然の力というのはとても大きいなと感じました」と元春。
アルバムのプロデューサーはザ・バンドをプロデュースしたジョン・サイモン、「ロックンロール・ハート」にはゲストでジョン・セバスチャンがハーモニカとヴォーカルで参加。
・Welcome Back (Theme from "Welcome Back, Kotter")
「ロックンロール・ハート」のセッションにはプロデューサーのジョン・サイモンの紹介でジョン・セバスチャンがハーモニカとヴォーカルで参加している。ジョン・セバスチャンは「Do You Believe In Magic」のヒットで知られているラヴィン・スプーンフルのメンバーの一人。「とても光栄でしたね。ハーモニカの演奏の素晴らしさは言うまでもありませんが、一緒に歌いたいということで"Rockin' To My Rock'n'Roll Heart"このラインを歌ってくれたときはとても感動しました」と元春。
ジョン・セバスチャンも「ウッドストック・フェスティバル」に出演している。「Welcome Back」は1976年、全米チャートNo.1。
・Quinn the Eskimo
元春が是非行ってみたいと思っている野外ロック・フェスは「ボナルー・ロック・フェスティバル」。今年の催しは今月11日から14日までテネシー州、マンチェスターで行われていた。今年の出演はブルース・スプリングスティーン、Phish、ビースティー・ボーイズ、デイヴィッド・バーン、ウィルコ、エルヴィス・コステロ、ベン・ハーパー。中でもPhishは解散状態だったがボナルー・ロック・フェスティバルをきっかけに再結成した。フェス側もPhishのために2回公演を用意するという歓迎ぶりだったとか。「Quinn the Eskimo」はボブ・ディランの曲のカヴァーで1998年のライヴから。
・Nightingale
ノラ・ジョーンズが2002年に出演したボナルー・ロック・フェスティバルから「Nightingale」。
・The Circle Game
「The Circle Game」はジョニ・ミッチェルのオリジナル曲。それをバッフィ・セントメリーが歌ってヒットした。曲の中では「季節は巡り私たちは時間の回転木馬から逃れることはできない。巡りゆくサークルゲームの中でただ後ろを振り返るだけ」と歌われている。
・全国ライブハウス・ツアー「COYOTE」
深沼元昭(Guitar)、高桑圭(Bass)、小松シゲル(Drums)とレコーディングしたアルバム『COYOTE』のライブハウス・ツアー「COYOTE」が決定した。「僕はこの夏一ヶ月間、全国コンサート・ツアーに出ます。もしみなさんの街で会えるようであれば会場まで集まってください」と元春。
http://www.moto.co.jp/live/live_info/info_top.html
07月04日(土)赤坂BLITZ
07月05日(日)横浜BLITZ
07月09日(木)新潟LOTS
07月15日(水)福岡DRUM LOGOS
07月16日(木)広島CLUB QUATTRO
07月18日(土)ZEPP大阪
07月21日(火)ZEPP名古屋
07月25日(土)ZEPP仙台
07月26日(日)ZEPP東京
07月30日(木)神戸チキンジョージ
・番組ウェブサイト
次回放送は7月7日。
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非、ご覧になって曲へのリクエスト、そして番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/