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うたのイラスト(「ギター仁義」)

北島三郎さんのヒット曲。

高度成長を遂げた当時の東京で、

歌手を夢見て上京した男が

望みも果たせず、場末の酒場でギターの「流し」をやっている。

捨てた故郷を忘れられず、しかし夢も捨てられず、

今日も酒場を訪れては

情けにすがって一曲歌わせてもらい

わずかばかりの金を稼いでいる。

特に2番で歌われる、故郷の今は亡き「あの娘(こ)」=初恋の相手が、

生きていれば今頃は二十歳だった、

「俺もあん時ゃ うぶだった」という歌詞が切ない。

 

私は昔一度だけ、本物の「流し」に出会ったことがある。

にわか仕込みでレパートリーも少なく、ギターもメロディラインしか弾けないという、

ちょっと気の毒な流しだったが、いやだからこそ

この歌にぴったりな感じがして忘れられない。

いずれにせよ、これはあの頃の歌謡曲の傑作だろう。

 

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