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あみちゃん

もう十数年前のことだ。
バスに乗っていたら、母娘連れの声が聞こえて来た。
幼い女の子が「あみちゃんが食べたい!」と言い出した。
「あみちゃん、って?」お母さんは困って聞き返す。
「あみちゃんが食べたい! あみちゃん!」女の子は泣き出す。
しばらくなだめたが、全くダメで、困ったお母さんは小さなパンだかお菓子だかを取り出して渡した。
「ほうら、あみちゃんだよ。おいしいよ。はい。」
「あみちゃん食べたい!」と言っていたその子は、渡されたパン(?)を頬張ると
「うん。」と言って急におとなしくなった。黙々と食べる。
あみちゃんは、それだったのか?
小さい子は駄々をこねていても、その代用になるものを渡されると不思議に納得したりする。
私の孫娘も、バナナをもっと食べたいと泣いていたのに、代わりに海苔を渡されておとなしく食べている、などということがあった。
それにしても「あみちゃん」は、本当は何を指していたのだろう。
本人も母親も、そんなこともうわからないだろう。
もう永遠に分からない疑問である。
そんなことを、たまたまバスに乗り合わせただけの人間が今でも、
「ジャムパンかな、ハムサンドかな、(お)ミカンかな」などとふと考えているのは
まったくもって馬鹿げたことだ、とは我ながら思う。
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「1950年のバックトス」大盛況

20日に埼玉県宮代町・進修館でおこなわれた
北村薫氏の短編「1950年のバックトス」朗読会は大盛況でした。
私の予想を超える、100人前後の方が集まったのではないかと思います。
私はイラストでちょっぴり参加させていただいたので、
なんと作者の北村先生の横で鑑賞するという光栄に浴しました。
恐縮の限りです。
朗読者の北原久仁香さんのパフォーマンスがこれまた素晴らしく、
原作の輝きをさらに増す、みごとなものでした。
この作品は女子野球を題材にしていて、
平成国際大学の女子硬式野球部の監督さんもいらしていました。
皆さんとても楽しまれた感じだったので、もっと他所でもやればいいのに、
などと勝手に思ったりしていました。
北村先生も終わった瞬間「よかったなあ!」と仰っていました。
ということで、女子野球の発展を祈って(少々ラフですが)イラストを1枚。
優勝したチームがやる、人差し指を立てて「1位だ!」という、あのポーズ。
あの指の先には、きっと確かな未来が待っていることでしょう。
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秋の気配?

毎日暑いなあ。
とはいうものの、ふとした瞬間に日差しが衰えたような気もする。
秋が近いのだ、と内心ほっとするが、
最近は春と秋の期間が短くなった気がする。
というより「穏やかな」期間が減ったのだ。
春は花粉症で憂鬱だし、
秋は台風の過剰な出現で「穏やか」ではない。
それが済めば、あっという間に寒くなる。
情緒もへったくれも無いなあ。
せめて赤トンボが飛ぶところを見たい。
瞬間だけでも秋が感じられそうだから。

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女子野球マンガイラスト(戦後女子野球)守備の表情

守備の時の表情。
集中と、リラックスと。
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女子野球マンガイラスト(戦後女子野球)2022・8・12

今回はポートレート。
「1950年のバックトス」朗読会は20日です。
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1950年のバックトス・女子野球マンガイラスト(戦後女子野球)

作家・北村薫さんの名作短編「1950年のバックトス」の朗読会が開かれます。
場所は埼玉県宮代町の「宮代町立コミュニティセンター 進修館」の小ホール(東武動物公園駅西口から5分)。
日時は8月20日(土)15時開演です(要予約)。
語りは「語りと和楽の芸人衆〈かたりと〉」の北原久仁香さん(プロのナレーターとして活躍)。
普通の朗読とも、講談や落語とも違う、独特の迫力と情感に溢れた話芸です。
今回その公演用のイラストで、少し参加させていただきました。
このイラストもそれに関連したものです。
お申し込みについては「1950年のバックトス かたりと」で検索すると関連サイトが見つかりますので、それをご覧ください。
今回はちょっと宣伝をさせていただきました。
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