日々描いたマンガやスケッチ、似顔絵などを貯めていく貯金箱のようなブログ。
スケッチ貯金箱
似顔絵(原節子さん 〔16歳〕)Portrait : Setsuko Hara at the age of 16
昨年9月に亡くなった女優、原節子さんが16歳の時に出演した映画『検事とその妹』のフィルムがわずか10秒間ではあるが最新技術で復元された。
それをNHKのニュースで見た。そしてそのわずかなフィルムに映っていた原節子は、やはり只者ではなかった。
この年齢でこの気品は、誰にも出せないだろう。時代がどう、といった議論を超越している感じがする。
下手な議論はやめよう。この決して鮮明とは言えない映像から、必死で写させてもらったが、写しきれない。
もっと練習しないといけないなあ。
似顔絵(二階堂ふみさん)
「宮あおいさんにそっくりだ」とよく言われていますね。
たしかに似ていますが、逆に二階堂さんならではの特徴を描かなければいけない。
かといって強調しすぎると安易な感じになってしまう。
匙加減が難しいです。
髪型と服装はオリジナルにしました。
似顔絵は写真通りに描くとは限りません。
武者姿(平安時代)(A samurai on horseback, clad in armor)
以前、『その日本語、ヨロシイですか?』という本を書いたときに、平家物語の一場面(敦盛〔あつもり〕の最期)をイラストで描いた。
その時に、平安武士の武者姿を調べて描いたのだが、なかなか難しかった。甲冑やその下に着込む衣装の組み立てが分からないと、腕を振り上げた時にどういう形になるのかなど、演出ができないのである。幸いそれらの着方を映像で説明しているものがネット上にあって、それに助けられてなんとか描き上げた。
歴史物は、絵一枚描くのでもこういう苦心がある。でもそれが上手くいって、きちんと描けた時の喜びもまた大きなものがあるのである。
When I wrote a book entitled "Are you sure your Japanese is right?" about two years ago, I drew an illustration of the classic literature "Heike Monogatari(The Tale of the Heike)", that is, the famous scene of the slaughter of Atsmori.
Then I had to study the armors worn by the samurais of the Heian period(794〜1192) and the clothes under the armors, and I founnd it very difficult. Without the knowledge of the composition of the armors and clothes, and that of how to wear them, I couldn't direct the scene where a samurai raises his hand with the correct form. Forthnately, I found on the internet the movie explaining how to wear an armor, which has helped me to complete the illustration.
Historical illustrations require this kind of effort. But when I finish drawing it successfully, I feel a great joy.
short manga(Fantasy of spring in Jiang-Nan : manga based on chinese poetry)
似顔絵(劉暁慶さん portrait : Liu Xiao Qing)
劉暁慶は中国の有名な女優さんだけれども、スキャンダルも多かったようである。
しかしこの人のデビュー直後の映画「小花」(邦題「戦場の花」)を見た時、その大輪の花のような美しさに魅せられた人は多かったと思う。
日本でも中国映画が解禁された1980年ごろ、まだビデオテープすら一般的でなかった時代に、この人の映像が欲しかったのだろう、何と映画館内に三脚を立ててカメラで撮影していた人がいたのを思い出す。
今では何でも「美魔女」ということで話題になっているらしいが、そういったことはもう措いておいて、デビュー当時の佇まいを思い出してみようと思い、「小花」に出ていた彼女をスケッチした。