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羽衣

羽衣というのは
神話なのかおとぎ話なのか
よく分かりません。
伝説、ということになるのでしょうが、
ちょっと曖昧な言い方ですよね。
神話だと絵画の題材で、
おとぎ話だと絵本の題材、というケースが多いようです。
浦島太郎を描いた油絵、というのは
何だかキッチュな趣味の感じがしますが、
日本書紀の話を描いた油絵、なら正統な感じがする、というのは
偏見でしょうか。
しかし少なくとも羽衣というのは
あんまり絵の題材にはならないようで、
現にこの絵を描くのにも
あまり参考になるものがありませんでした。
どうしてでしょうね。
まあ、そういうわけで、
あてずっぽうで描いてる1枚。
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スケッチ

まとまったものが書けないので、
スケッチだけ載せます。



これは小津安二郎の映画音楽を聴きながら描いたもの。
昭和風ですね。



これはイギリスの作曲家エルガーの
「愛の挨拶」(Salut d'amour)を聴いて描きました。
イメージ画です。

時々こんな風に主題も決めずに描くことにしています。

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コジュケイ(漫画随筆)



 コジュケイは、帰化動物である。
 もともと中国南部に生息していたものを、
 大正時代に、狩猟用に放鳥したものが
 すっかり定着してしまい、
 在来種と勘違いするほど日本に馴染んでしまった。
 我が家のそばの林にも棲んでいて、
 朝から「チョットコイ、チョットコイ」という
 大きな声で鳴いている。
 もっとも、この鳴き声の聞きなし方は、
 「チョッ、ト、コイ」という三拍子で、
 「キュッ、キュッ、キューッ」と書いてもいいようなものである。



 「鳴いてるって、何が?」
 「コジュケイ。・・・チョットコイ、チョットコイ、って
 鳴いてるの。聞こえるでしょ。」
 「『チョットコイ』・・・って鳴いてるのかな?
 そうは聞こえないな。『コ、ジュ、ケイ』って鳴いてるんじゃないか?」



 それはともかく、コジュケイの鳴いている姿は
 なかなか見ることができない。
 時折、あの声は本当にコジュケイのものか、と思うことがある。
 ブッポウソウという鳥がいて、
 長い間そう鳴くものと思われていたが、
 後にその声はコノハズクというフクロウの仲間の声で、
 ブッポウソウはそう鳴かないと分かったのだそうだ。
 コジュケイもその口ではないか。



 「いいから、いいから。」
 「なに?」
 「チョットコイよ。コジュケイがいるぜ。」



 時々こんな風に歩いているのを目にする。
 しかし鳴いているところはまだ見ていない。
 コジュケイは本当にあの声の主なのか。



 そ、そうですね。失礼しました。
 かくして、また朝からあの「チョットコイ」を聞きつつ
 姿を想像している私なのであります。
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