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みのむし

子供の頃ふつうに目にしていた生き物が消えつつある。

メダカ、カマドウマ、モグラ・・・最近ではスズメも少なくなっているのだそうだ。

そう言えば、冬になるとよく目にしていたミノムシも最近目にした覚えがない。

ミノガという蛾の幼虫が枯れ葉や樹皮で体を覆う袋(蓑〔みの〕)を作って木の枝からぶらさがっている状態のものを「ミノムシ」と言うのだけれど、昔はそこら中の木からぶら下がっていたような記憶がある。

本当にわずかの間に自然すらどんどん変わっていってしまう。

何だか恐ろしいような気さえする。

 

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シャボン玉割り

孫たちの動画が時々送られてくるのだが、

先日の猛暑の折、シャボン玉で遊んでいる姿が送られてきた。

妹が吹くシャボン玉を、お兄ちゃんがすごい勢いで手の平で割っている。

楽しそうである。

別に特別なところに行かなくても、子供は遊べる。

遊びを発明する天才である。

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小豆島と「二十四の瞳」のこと

テレビを見ていたら香川県小豆島の旅番組をやっていた。

私は四国では小豆島しか行ったことがない。

それももう半世紀以上の昔である。

そのころ古い日本映画に熱中していて、名作「二十四の瞳」に出て来る鄙(ひな)びた風景が見たくて、

就職の直前に一人旅をした。

目的は映画に出て来る岬の分教場のモデルになった小学校を見ることだった。

小豆島はその温暖な土地柄で期待にそむかない良い所だった。

岬の分教場まで歩いて行った。

映画の中で高峰秀子さん扮する「小石先生」こと大石先生が、

新1年生12人を名簿で初めて呼ぶシーンがあって、

その中の元気のいい子が、人が呼ばれているのに、その子の仇名を大声で言い、

それに向って先生が瞬間チラと一瞥を投げかける繊細な演出があり、

木下恵介という監督のきめ細やかさが発揮されるいい場面だった。

「二十四の瞳」はその後テレビドラマでも何度かリメイクされた。

私はNHKでリメイクされたバージョンの主役だった杉田景子さんという女優さんが、

「小石先生」のイメージにぴったりで好もしかった記憶がある。

さてその小豆島には他にも観光スポットがたくさんあるらしく、

最近は小豆島オリーブ公園のギリシャ風車などが有名らしい(CMでも目にする)。

真っ先に「二十四の瞳」を思い浮かべる私などは、もう古い世代なのだろう(この歳では当然ですが)。

というわけでちょっと懐かしかったので、映画のシーン風のイラストを1枚。

 

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新しい「ピース」?

孫たちが最近「ピース!」とよく言う。
もちろんジェスチャーを伴う。
でも昔みたいにただVサインするだけでなく、それを目尻のあたりで横にする。
これは今流行っている「ピース」なのだろうか。
それとも彼や彼女が考え出したものだろうか。
とにかく大きな声で「ピース!」である。
とても楽しそうだ。
まあ楽しければ何でもいいか。
(イラストは運動会で姉さんかぶりをしてピースしているところ。)
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瓶の底に残った整髪料

整髪料が残り少なくなったので
新しく買って備えておくと、
少なくなったはずの分が
何回使っても無くならない。
永遠に無くならないような気さえしてくる。
そういう経験は誰にもあるのかと思うけれど
どうなんでしょうか。
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一生懸命歩く

家への帰り道、後ろから小学校低学年か中学年と思われる女の子が私を抜いていった。
先を歩いていた人たちも抜き去って進んでいく。
前かがみで真剣に歩いている。
特に急ぎ足、という風でもないのに、真剣な分、進み方が速い。
前かがみなのはランドセルが重いのか、とも思うがそれは分からない。
大人の急ぎ足とか、競歩の選手とか、そういうのとも違う。
一生懸命生きている、その真剣さの表れのように見えて妙に感心してしまった。
あんなふうにまっすぐわき目も振らずに歩いたことが最近あっただろうか。
いや、歩き方でなくとも、あれほど純粋に真剣に何かをしたことがあっただろうか、とふと考えてしまう。
イラストでその感じが出ているといいのだけれど。
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ペットはもう飼わない

NHKを見ていたら、家畜に関する番組をやっていた。
なんでも欧米ではペットも「家畜」の内らしい。
私も少しはペットを飼ったことがあるが、家畜だと思ったことはない。
私の飼ったのは小動物ばかりで、猫や犬を飼育したことはないのだ。
むしろ飼っていた愛玩用のネズミ(ダイコクネズミ)を猫に食べられてしまったのを記憶している。小動物にとっては脅威だ。
吊り下げたジュウシマツの鳥籠に猫が飛びついてぶら下がっていたのを見てあわてたこともある。
犬と言えば、野良犬に小学校の校庭で追いかけられて、朝礼台の上に避難したり、野原で野犬の群れに囲まれて怖い思いをしたり、ということもある。
だからといって猫や犬一般を悪く思った、ということはない。
しかし日本語の言い回しでは、犬と猫は散々である。
「猫かぶり」「猫なで声」「猫に小判」
「犬畜生」「権力の犬」「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」などなど……。
これからは価値観が変わってもう少しましな譬えが生まれるかもしれないが。
私はもう、ペットが死ぬのが嫌なので、飼うことはないだろうが。
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なかなかどうも

どうも絵の方が進まなくて困る。
昔から絵を描きたい時期と、他のことをやりたい時期の波があって、
片方が高まるともう片方は低調、という傾向があるのは自覚していた。
今回は身辺で弔事や慶事が重なり、確定申告みたいな煩雑なこともあり、
校閲の仕事も忙しかったので、どうも絵の波が低くなってしまっている。
こんな時は描かなければいいのだが、一応ある程度の頻度で更新しようとは思っているので
ちょっとジレンマである。
ちょうど絵にかいた鳥みたいな感じである。
ちょっと翻訳の真似事みたいなことも始めたので、
神経がそちらに取られているのかもしれない。
いずれペースを取り戻せるとは思うが、
しばらくは無理せず、描けるときに描こうと思っている。
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『その日本語、ヨロシイですか?』文庫化


8年前に新潮社から出版した『その日本語、ヨロシイですか?』が、このたび草思社から文庫として出版されます(10月刊)。
今回はサブタイトルとして「楽しい校閲教室」が付きました。
以前は「新しい日本語に物申す」的な本と勘違いされてしまったのですが、これは校閲者の仕事と、そこから見た日本語について述べた本です。
架空の出版社の校閲部に入社した男女1名ずつの新入社員の成長を描いたマンガと共に、校閲と日本語について語ったものです(クイズもたくさんあり)。
最初の出版から8年経っているので、いろいろと修正や補筆をいたしました。
言葉や出版に興味のある方々には面白く読んでいただけると思っております。
イラストは、その新入社員と部長氏の絵です。
書店で手に取っていただけたら幸いです。
今回はちょっと宣伝になりました。
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あみちゃん

もう十数年前のことだ。
バスに乗っていたら、母娘連れの声が聞こえて来た。
幼い女の子が「あみちゃんが食べたい!」と言い出した。
「あみちゃん、って?」お母さんは困って聞き返す。
「あみちゃんが食べたい! あみちゃん!」女の子は泣き出す。
しばらくなだめたが、全くダメで、困ったお母さんは小さなパンだかお菓子だかを取り出して渡した。
「ほうら、あみちゃんだよ。おいしいよ。はい。」
「あみちゃん食べたい!」と言っていたその子は、渡されたパン(?)を頬張ると
「うん。」と言って急におとなしくなった。黙々と食べる。
あみちゃんは、それだったのか?
小さい子は駄々をこねていても、その代用になるものを渡されると不思議に納得したりする。
私の孫娘も、バナナをもっと食べたいと泣いていたのに、代わりに海苔を渡されておとなしく食べている、などということがあった。
それにしても「あみちゃん」は、本当は何を指していたのだろう。
本人も母親も、そんなこともうわからないだろう。
もう永遠に分からない疑問である。
そんなことを、たまたまバスに乗り合わせただけの人間が今でも、
「ジャムパンかな、ハムサンドかな、(お)ミカンかな」などとふと考えているのは
まったくもって馬鹿げたことだ、とは我ながら思う。
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秋の気配?

毎日暑いなあ。
とはいうものの、ふとした瞬間に日差しが衰えたような気もする。
秋が近いのだ、と内心ほっとするが、
最近は春と秋の期間が短くなった気がする。
というより「穏やかな」期間が減ったのだ。
春は花粉症で憂鬱だし、
秋は台風の過剰な出現で「穏やか」ではない。
それが済めば、あっという間に寒くなる。
情緒もへったくれも無いなあ。
せめて赤トンボが飛ぶところを見たい。
瞬間だけでも秋が感じられそうだから。

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ヤサグレる

頭の中に急に「ヤサグレたウサギ」の絵が浮かんだので、そのまま描く。
「やさぐれる」は、元々「家出する」の意味だったそうである。
「世をすねている」ような語感もそこから来ているのだろうか。
ちょっと60年代の雰囲気をまとった言葉ですがね。
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秀子の応援団長

以前VHSで持っていた映画だけれど、DVDが2000円という値段で発売されたので再度入手。
1940年の作品で、当時16歳の高峰秀子さんの主演。
この映画は当時のアイドル映画として作られたようだけれども、実際のプロ野球選手の映像もたくさん入っている。
プロ野球アトラス軍の監督の姪、秀子(高峰さん)と監督の娘・雪子(若原春江さん)が、
主戦投手を戦地に送り出して戦力不足になり連戦連敗のアトラス軍のために応援歌を作り、
その応援歌がチームを勝利に導いていく、という明朗なスポーツ青春映画である。

さてその映画中で、秀子が雪子と学校からの帰り道、焼き芋を買い食いするユーモラスなシーンがあるが、
そのシーンの冒頭、二人で腕を組みながらふらふらと歩くショットがある。
この歩き方が実にいい。なんだか「チャランポラン」な感じの脱力した歩き方で、
こういう演技を自然にできる高峰秀子という女優は、もう10代にしてやはり大女優だと感じる。
アトラスの現・主力投手を歌手の灰田勝彦さんが演じていて、これも好感が持てる。
昔の映画だと敬遠しないで見てほしいと思う。結構新鮮です。
劇中、新聞に載った写真として、高峰さんの野球ユニフォーム姿も見られます。
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気合を入れないと

疲れがたまっているのと
やることが多すぎてへばっていましたが、
少し状況が良くなったので
持ち直して来ました。
ちょっと気合を入れ直さないと、ということで
頭に浮かんだ気合!の絵。
しかしなぜ女子の絵になってしまうんだろうか。
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ヘロヘロです

ここのところ仕事が忙しすぎて、絵を描いている暇がなかった。
もうヘロヘロです。
やっと一息ついたので、描こうと思ったけれど、
疲れた、ということしか今はないので、簡単にマンガイラストを。
もう少しテーマを考えて描ける余裕が欲しいよう。
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