Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

筑紫平野の新幹線3駅を巡る

2010年01月03日 |  □九州新幹線全線開業
 お正月も終わりの1月3日。工事がお休みで、関係者への迷惑が少ないだろうと考え、来年3月開業予定の新幹線3駅…新鳥栖、久留米、筑後船小屋の工事現場を巡ってきました。

新鳥栖駅…駅舎デザインがGood

 新鳥栖駅は、現鳥栖駅から離れ、長崎本線との交差部に新設されます。周辺は、地元では「蔵上」と呼ばれ、副都心として開発が進む地域。在来線新駅も併設されることから、一層の発展が期待されます。

 本体工事はほぼ完成し、内装工事に入っている駅舎。「鳥の翼を広げたようなデザイン」とかで、シャープさと柔らかさを兼ね備えた曲線フレームが印象的です。個人的には、筑紫平野3駅の中では一番好きなデザイン。


 交差する長崎本線新駅の工事は、これからの模様。乗り換え距離はどれくらいになるのか、まだ想像できない進捗状況です。

久留米…進む駅前・駅裏開発

 久留米は、在来線の久留米駅と一体の駅舎として整備中。在来駅前は高層マンションと駅前広場、駅裏は区画整理が進行中で、今年は大きな変化を遂げそうです。

 駅裏(京町側)から見た、新駅舎。自由通路のシンボルであるステンドグラスも入り、開業間近を思わせます。高層マンション本体もすでに完成、内装工事の真っ最中です。

筑後船小屋…壮大な駅前にびっくり

 筑後船小屋駅は、久留米から十数キロという距離ながら設置が決まり、地元ではもっぱら、某大物政治家の力が働いた「政治駅」なのではないかとの評判。
 ただ筑後市、八女市から大川市、みやま市まで後背人口はそれなりにあること、これまでも近距離の特急利用に抵抗がなかった地域であることから、開業してみればそこそこの利用はあるものと予想しています。

 在来線側から望んだ駅舎。在来線駅の工事は、こちらも進んでいません。今の様子では、新在の駅舎は駅前広場を挟んで向き合う形になりそうで、乗り換え距離もそこそこの距離が生じそうです。
 現船小屋駅周辺にも土地がないわけではなく、あちらに作ればよかったのにと思いましたが…


 反対側には広大な土地!駅前開発と街づくりを行いたくて、移転させることになったんだと推察しました。どんな街が現れるかは分かりませんが、ゆとりある駅前広場や駐車場の出現は期待できそうで、車での利用は便利になりそう。マイカー依存度の高い地域なので、「パーク&ライド」の利用が定着しそうです。
 …なんて勝手に思っていたのですが、帰って調べてみたら、この広大な土地はなんと公園用地なのだとか。「公園の中の駅」というコンセプトだそうですが、さて駅の活性化につながることやら。

その他の新幹線沿線風景




 新幹線高架の建設に伴い改築中だった羽犬塚駅の新駅舎が、12月26日オープン。小ぶりながらも、派手すぎず地味すぎずデザインされた駅舎になりました。この駅舎と「リレーつばめ」の出会いもわずか1年少々ですが、近郊電車の駅として今後も利用されていくことでしょう。


 現在の船小屋駅。カプセル型駅舎の駅ですが、筑後船小屋駅開業と共に移転の予定。普通電車しか止まらない無人駅から、一気に新幹線の駅へ3階級特進を果たす、前夜の姿です。


 矢部川を渡る高架橋。筑紫平野を駆ける周辺では、爽快な車窓を楽しめそうです。