福岡のテレ東系地方局・TVQで、毎週土曜日午前9時から放送されている
「九州けいざいNOW」。九州版ワールドビジネスサテライトとも呼ばれる、九州経済に特化した情報番組です。
新春1発目、1月9日の特集は、「激動の2010年突入!カギを握るJRの戦略に迫る」。JR九州社長・唐池恒二氏を迎え、九州新幹線全通を見越したJR九州の経営戦略について紹介された30分でした。
関連事業の展開や博多駅ビルの将来像など、鉄道に留まらない多岐に渡る内容で興味深かったですが、中でも注目の発言だったのが、観光列車の将来の話。
今各地を走っている「いさぶろう」や「海幸山幸」などの観光列車は、アジア方面からの観光客もターゲットにしているのだとか。そういえば何かの雑誌でも、東京の はとバス的な役割を、九州ではJRの観光列車が担っていきたいという構想がありました。
それを将来的にはさらにステップアップさせ、九州を2泊3日で一周し、各地の観光地を巡る「九州一周列車」を走らせたいとのこと。九州新幹線全通には間に合わないが、数年内には実現させたいとのことでした。
かなり以前、ジョイフルトレインの「パノラマライナーサザンクロス」を用いて、2泊3日の日程で九州を一周する快速列車が走ったことがありました。この例を考えると昼行列車仕様の列車になるのかと思いましたが、社長は「オリエント急行のような」とも語っており、もしかしたら夜行列車になるのかも。
顧問の水戸岡デザイナーも「夜行列車をやりたい」と語ったこともあり、案外ブルトレらしいブルトレになるのかもしれません。
「富士・はやぶさ」の廃止以来、長距離列車のロマンが消えてしまっていた九州でしたが、思わぬ形の復活構想。九州新幹線との平行区間はどうするのか? 長崎方面にも入るのか? など気になる点は山ほどありますが、いい「初夢」ではありませんか。
ロマン溢れる九州一周列車、ぜひ実現してほしいものと思います。