式場のホテルは皇居に隣接する竹橋にあるので、丸の内から皇居の中を通って行ってみた。全国各地に足を伸ばしている僕だけど、東京の名所らしい名所にはあまり行っておらず、皇居も初めて。
豊かな緑と石垣は、大都会の中にあってエアポケットのような存在で、観光客は外国の方が多そう。江戸城から続く石垣や門のたたずまいもよかったが、落ち葉の降り積もる雑木林も、背後の高層ビル街とのコントラストが際立っていた。
気付けば昼1時前。東京に行ったら必ず蕎麦を食べることにしており、毎日新聞地下の蕎麦屋で「せいろ」を昼ごはんにした。うどん文化圏の九州では、おいしい蕎麦になかなかありつけず、あってもかなり高い。
3段に積まれた「せいろ」だったが、目の前にしたのは初めてで、恥ずかしながら店員さんにどう食べるのが正解か聞いてみたところ、
「お客様の食べやすいように食べていただければいいんですが、たいていのお客様は…」
と前置きした上で、丁寧に教えてくれた。お客様に恥をかかせぬよう…といった配慮が行き届いていて、さすがは競争の激しい都心の店と思う。
一旦ホテルにチェックインしたが、開宴まではまだ2時間余り。思い立って、地下鉄で霞ヶ関に行ってみた。国会議事堂から官庁街を、ぐるりと一回り。仕事でこの街に来るほど偉くはなれそうもないけど、僕らの生活や仕事を動かす国の中枢を、一度見ておきたかったのだ。
議事堂は会期外にも関わらず、周囲が警備でものものしい。霞ヶ関の官庁街は、さすが土曜日でもほとんどの建物に明かりが付き、仕事の真っ最中のようだ。特に財務省は、全部の窓にと思えるほど人の気配がして、週末とは単に正門が閉まっているだけ…といった風情だった。
旧文部省のビルが異彩を放つのは、文部科学省や会計検査院が入る霞が関コモンゲート。歴史的建築物で、登録有形文化財にもなっている旧文部省ビルを前面に、民間ビルのようにフワリと軽い感覚の超高層ビルがそびえ建つ。新たな東京中央郵便局も、こんな感覚になるのかなと思う。
メトロを乗り継ぎ、ホテルへ。4時からの式はこじんまりした、しかし背景に東京タワーや国会議事堂のライトアップを望む素晴らしい景観。日韓カップルということで、2ヶ国語でスピーチしたけれども、緊張のあまり台詞が飛んだり、助詞を間違えたりして散々な結果だった。でも、幸せを願う気持ちは届いたかな? お幸せに!
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豊かな緑と石垣は、大都会の中にあってエアポケットのような存在で、観光客は外国の方が多そう。江戸城から続く石垣や門のたたずまいもよかったが、落ち葉の降り積もる雑木林も、背後の高層ビル街とのコントラストが際立っていた。
気付けば昼1時前。東京に行ったら必ず蕎麦を食べることにしており、毎日新聞地下の蕎麦屋で「せいろ」を昼ごはんにした。うどん文化圏の九州では、おいしい蕎麦になかなかありつけず、あってもかなり高い。
3段に積まれた「せいろ」だったが、目の前にしたのは初めてで、恥ずかしながら店員さんにどう食べるのが正解か聞いてみたところ、
「お客様の食べやすいように食べていただければいいんですが、たいていのお客様は…」
と前置きした上で、丁寧に教えてくれた。お客様に恥をかかせぬよう…といった配慮が行き届いていて、さすがは競争の激しい都心の店と思う。
一旦ホテルにチェックインしたが、開宴まではまだ2時間余り。思い立って、地下鉄で霞ヶ関に行ってみた。国会議事堂から官庁街を、ぐるりと一回り。仕事でこの街に来るほど偉くはなれそうもないけど、僕らの生活や仕事を動かす国の中枢を、一度見ておきたかったのだ。
議事堂は会期外にも関わらず、周囲が警備でものものしい。霞ヶ関の官庁街は、さすが土曜日でもほとんどの建物に明かりが付き、仕事の真っ最中のようだ。特に財務省は、全部の窓にと思えるほど人の気配がして、週末とは単に正門が閉まっているだけ…といった風情だった。
旧文部省のビルが異彩を放つのは、文部科学省や会計検査院が入る霞が関コモンゲート。歴史的建築物で、登録有形文化財にもなっている旧文部省ビルを前面に、民間ビルのようにフワリと軽い感覚の超高層ビルがそびえ建つ。新たな東京中央郵便局も、こんな感覚になるのかなと思う。
メトロを乗り継ぎ、ホテルへ。4時からの式はこじんまりした、しかし背景に東京タワーや国会議事堂のライトアップを望む素晴らしい景観。日韓カップルということで、2ヶ国語でスピーチしたけれども、緊張のあまり台詞が飛んだり、助詞を間違えたりして散々な結果だった。でも、幸せを願う気持ちは届いたかな? お幸せに!
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