もう15年来の付き合いになる韓国の友人が、今年めでたくゴールイン!国境を越えて、ソウルまでお祝いに駆け付けることにしました。ついでに取得した遅い夏休みを利用し、秋の香りが漂い始めたソウル近郊を巡った、4日間の旅のハイライトです。
SRTは、陸のLCC?
釜山~ソウル・江南間の移動には、昨年12月にできた新しい高速列車「SRT」を利用しました。KTXよりも新しくて清潔で、席も広くて、乗務員さんもフレンドリー。一回でファンになってしまいました。
STRは、KTXを走らせているKORAIL(鉄道公社)と別会社ですが、ほとんどの区間はKTXと同じ線路を走ります。東海道新幹線で例えれば、小田原から町田経由で新宿に至る新線ができて、新大阪~新宿間の列車はJR東海と別会社が運行しているようなものです。
政府としては完全別会社にして競争させたかったらしいけど、KORAILの猛反発を受けて、最終的には子会社が走らせることで決着。「名ばかり別会社」なのかと思っていましたが、だいぶ違いました。代わりに車内サービスは簡素。まるでANAとピーチの関係みたい!
海外からの予約ができず、パスも使えないのはSRTの弱点。独自の乗り放題パスでも出してくれればと思います。親会社を見返してやれ、SRT!
足湯でゆったり、西海金光列車!
全国各地に、地方自治体と連携した観光列車が走るようになった韓国。ソウル・龍山から西海岸を下る、2015年1月デビューの「西海金光列車」は、ラウンジで足湯を楽しめる観光列車です。
8,000ウォンを乗務員さんに払うと、一人用の足湯浴槽にドボドボとお湯を注いでくれて、20分の足湯を楽しめます。服を着たまま温まる足湯そのものも不思議な感覚なのに、目の前に映るのは電車を待つ人々溢れるホーム。優越感を感じるような、気恥ずかしいような、プライスレスな体験でした!
韓国式お座敷「オンドル」の半個室もあって、水入らずの時間を過ごすファミリーあり、酒盛りするグループありと、これまた楽しい旅ができそう。ソウルや釜山もいいけど、地方への列車の旅もいいもんですよ!
南怡島・しっとりとした時、流るる…
冬ソナの舞台として日本でも知られる、韓国・春川の川に浮かぶ島・南怡島(ナミソム)。そのイメージから「ヨン様テーマパーク」なんじゃないかとの先入観があり、今まで訪れたことがありませんでした。
今回、意を決して(?)南怡島へ。バスで船着き場へ行くと、島へ渡るジップラインがあるわ、ケバケバしいタッカルビ屋が並んでいるわで、やっぱり騒々しい観光地の雰囲気がありました。
しかし渡し舟で島に渡ってみれば、「ブーム」に浮かれた雰囲気は微塵も感じません。看板は控えめ、暴走運転の車もなく、秋の自然を感じられるたたずまいに心落ち着きます。島は1つの会社が所有しており、商売っ気丸出しの競争とは無縁。レストランもちょい高かったけど、素材を生かした自然な味がうまかった~
島にはホテルやコテージもあり、1万円くらいで泊まれるんだとか。昼間はどうしても観光客の喧騒に巻き込まれてしまうけど、静かな夜や早朝には、島本来のたたずまいをより感じられそうです。次回は是非、泊まってみよう。
チメクは韓国料理だ、いや韓国文化だ!
チキン+メクチュ(ビール)の組み合わせは、韓国ではポピュラーな酒の飲み方の一つ。ライトな韓国ビールと、サクサクのチキンは相性バツグン、韓国に行ったら必ず1回は食べたいもんです。
ソウルで訪れたのが、清渓川沿いの「bbq P-café」。オリーブ油で揚げたカラッとしたチキンは、もたれずいくらでも食べられちゃいそうです。近年は海外ビール人気とあって、韓国産のMaxだけではなく、イギリスやドイツの「生」も充実。韓国ビールが合うと言いつつ、450ml650円で飲めてしまう英国産IPAを2杯も開けちゃいました。
それにしても10年前までは、高架道路が覆いかぶさり排気ガスが充満していた清渓川。道路は撤去、川も公園状に再整備され見違えたおかげで、こんなオサレな店もできたわけで。日本橋再生計画にも期待を寄せたいもんです。
ソウルタワーを肴に味わうクラフトビール!
今回のソウル行きで唯一行こうと決めていた「店」が、梨泰院・経理団通りの南山ケミストリーでした。クラフトビールと、それによくあう料理が味わえるビアバーです。
ソウルはそれこそ何度も訪れているのに、梨泰院界隈は今回初探訪。欧米系の人が多く、こじゃれた飲食店が並びます。雰囲気、好きです。
南山ケミストリーは1階がバー、2階は系列のレストランで、屋上も飲食スペースになっています。目の前にはソウルタワーがそびえる、素晴らしきソウルの夜景。ただし1階のカウンターからの持ち運びはセルフサービスで、階段の上り下りは、どのカップルも男の仕事になっていました(笑)。
ビールはなんと30種類。ほとんどが韓国製です。以前飲んだ済州島のクラフトビールはライトな味わいが印象的でしたが、こちらにはガツンと濃いものもあり、日本のクラフトビールにも負けない味わいでした。手づくりソーセージもウマイ!付け合わせのポテトの、外カリ中フワ感もたまりません。
味よし、雰囲気よし、お値段そこそこ。ビールは5種類しか飲めなかったので、残り25種類を飲みにまた通わなあきまへんな!
その他、4日間を通しての旅の記録は、4travelにて公開中です。
応援、よろしくお願いいたします。
● 1日目(前)陸のLCC? 新しい高速列車「SRT」に乗る
● 1日目(後)列車の中で楽しむ足湯
● 2日目(前)京春線「itx青春」で行く南怡島
● 2日目(後)レールバイクで走る追憶の旧京春線と、ソウルタワーを肴にクラフトビール
● 3日目(前)DDP・都市建築ビエンナーレを探訪
● 3日目(後)韓国人鉄っちゃんのハレの日
● 4日目・SRTに乗りたくて
SRTは、陸のLCC?
釜山~ソウル・江南間の移動には、昨年12月にできた新しい高速列車「SRT」を利用しました。KTXよりも新しくて清潔で、席も広くて、乗務員さんもフレンドリー。一回でファンになってしまいました。
STRは、KTXを走らせているKORAIL(鉄道公社)と別会社ですが、ほとんどの区間はKTXと同じ線路を走ります。東海道新幹線で例えれば、小田原から町田経由で新宿に至る新線ができて、新大阪~新宿間の列車はJR東海と別会社が運行しているようなものです。
政府としては完全別会社にして競争させたかったらしいけど、KORAILの猛反発を受けて、最終的には子会社が走らせることで決着。「名ばかり別会社」なのかと思っていましたが、だいぶ違いました。代わりに車内サービスは簡素。まるでANAとピーチの関係みたい!
海外からの予約ができず、パスも使えないのはSRTの弱点。独自の乗り放題パスでも出してくれればと思います。親会社を見返してやれ、SRT!
足湯でゆったり、西海金光列車!
全国各地に、地方自治体と連携した観光列車が走るようになった韓国。ソウル・龍山から西海岸を下る、2015年1月デビューの「西海金光列車」は、ラウンジで足湯を楽しめる観光列車です。
8,000ウォンを乗務員さんに払うと、一人用の足湯浴槽にドボドボとお湯を注いでくれて、20分の足湯を楽しめます。服を着たまま温まる足湯そのものも不思議な感覚なのに、目の前に映るのは電車を待つ人々溢れるホーム。優越感を感じるような、気恥ずかしいような、プライスレスな体験でした!
韓国式お座敷「オンドル」の半個室もあって、水入らずの時間を過ごすファミリーあり、酒盛りするグループありと、これまた楽しい旅ができそう。ソウルや釜山もいいけど、地方への列車の旅もいいもんですよ!
南怡島・しっとりとした時、流るる…
冬ソナの舞台として日本でも知られる、韓国・春川の川に浮かぶ島・南怡島(ナミソム)。そのイメージから「ヨン様テーマパーク」なんじゃないかとの先入観があり、今まで訪れたことがありませんでした。
今回、意を決して(?)南怡島へ。バスで船着き場へ行くと、島へ渡るジップラインがあるわ、ケバケバしいタッカルビ屋が並んでいるわで、やっぱり騒々しい観光地の雰囲気がありました。
しかし渡し舟で島に渡ってみれば、「ブーム」に浮かれた雰囲気は微塵も感じません。看板は控えめ、暴走運転の車もなく、秋の自然を感じられるたたずまいに心落ち着きます。島は1つの会社が所有しており、商売っ気丸出しの競争とは無縁。レストランもちょい高かったけど、素材を生かした自然な味がうまかった~
島にはホテルやコテージもあり、1万円くらいで泊まれるんだとか。昼間はどうしても観光客の喧騒に巻き込まれてしまうけど、静かな夜や早朝には、島本来のたたずまいをより感じられそうです。次回は是非、泊まってみよう。
チメクは韓国料理だ、いや韓国文化だ!
チキン+メクチュ(ビール)の組み合わせは、韓国ではポピュラーな酒の飲み方の一つ。ライトな韓国ビールと、サクサクのチキンは相性バツグン、韓国に行ったら必ず1回は食べたいもんです。
ソウルで訪れたのが、清渓川沿いの「bbq P-café」。オリーブ油で揚げたカラッとしたチキンは、もたれずいくらでも食べられちゃいそうです。近年は海外ビール人気とあって、韓国産のMaxだけではなく、イギリスやドイツの「生」も充実。韓国ビールが合うと言いつつ、450ml650円で飲めてしまう英国産IPAを2杯も開けちゃいました。
それにしても10年前までは、高架道路が覆いかぶさり排気ガスが充満していた清渓川。道路は撤去、川も公園状に再整備され見違えたおかげで、こんなオサレな店もできたわけで。日本橋再生計画にも期待を寄せたいもんです。
ソウルタワーを肴に味わうクラフトビール!
今回のソウル行きで唯一行こうと決めていた「店」が、梨泰院・経理団通りの南山ケミストリーでした。クラフトビールと、それによくあう料理が味わえるビアバーです。
ソウルはそれこそ何度も訪れているのに、梨泰院界隈は今回初探訪。欧米系の人が多く、こじゃれた飲食店が並びます。雰囲気、好きです。
南山ケミストリーは1階がバー、2階は系列のレストランで、屋上も飲食スペースになっています。目の前にはソウルタワーがそびえる、素晴らしきソウルの夜景。ただし1階のカウンターからの持ち運びはセルフサービスで、階段の上り下りは、どのカップルも男の仕事になっていました(笑)。
ビールはなんと30種類。ほとんどが韓国製です。以前飲んだ済州島のクラフトビールはライトな味わいが印象的でしたが、こちらにはガツンと濃いものもあり、日本のクラフトビールにも負けない味わいでした。手づくりソーセージもウマイ!付け合わせのポテトの、外カリ中フワ感もたまりません。
味よし、雰囲気よし、お値段そこそこ。ビールは5種類しか飲めなかったので、残り25種類を飲みにまた通わなあきまへんな!
その他、4日間を通しての旅の記録は、4travelにて公開中です。
応援、よろしくお願いいたします。
● 1日目(前)陸のLCC? 新しい高速列車「SRT」に乗る
● 1日目(後)列車の中で楽しむ足湯
● 2日目(前)京春線「itx青春」で行く南怡島
● 2日目(後)レールバイクで走る追憶の旧京春線と、ソウルタワーを肴にクラフトビール
● 3日目(前)DDP・都市建築ビエンナーレを探訪
● 3日目(後)韓国人鉄っちゃんのハレの日
● 4日目・SRTに乗りたくて