Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

ありがとう、ナイスゴーイングカード

2010年12月16日 | ■旅と鉄道
 JR九州のナイスゴーイングカード(NGC)が、会員募集を停止することになりました(JR九州ニュースリリース)
 NGCとは、16歳から29歳までの若者限定の会員制度。金・土・日にJR九州内を、片道100km以上利用すると40%割引になるという、大盤振る舞いの割引サービスでした。

 制度が始まったのは1996年。藤井フミヤを起用したキャンペーン「NICE GOING FUKUOKA」とタイアップして、バンバンCMが流されていたものです。JRの割引だけではなく、「つばめ」ビュッフェでのコーヒーサービス(通常300円)や、福岡ドームのスポーツバー入店料免除(通常500円)という特典もあり、年会費500円としては、使い出のあるサービスが目白押し。特に鉄道好きという人以外にも、認知度は高かったように思います。
 若者を鉄道に振り向かせた! それだけでも大きな功績で、同じく若者の鉄道離れに悩んでいた北海道と四国でも、同種の会員サービスがスタートしました。


△2代目は原田知世でしたね

 ところが2001年に登場した回数券「2枚きっぷ」「4枚きっぷ」は、区間によっては5~6割引と、NGCを凌駕する割引率を誇り、この頃を境にNGCの認知度は下がっていったように感じます。

 それでもNGCの場合、片道利用でも割引がきくこと、普通乗車券と同じ条件で途中下車ができること、そして普通列車でも割引になることから、僕はかなり重宝していました。
 たとえば、久留米から北九州へ行く際には、快速で1,240円とかなり安め。金のない学生時代には、4割引の乗車券を手に久大本線の普通列車を乗り継ぎ、大分から佐賀まで帰省していました。
 また由布院方面や九州新幹線など、2枚きっぷの割引率がさほどではない区間では、特急利用でもNGC利用が一番安いという区間も結構あります。

 九州新幹線が全通したら、どういう扱いになるんだろう…と気になっていましたが、NGCそのものが廃止になるとは、予想外の展開でした。

 ちなみに、NGCが始まった1996年4月1日時点で僕は15歳だったので、次の誕生日まで入会を待ちました。
 そして、来年1月30日で、入会資格がなくなる30歳を迎えます。会員の募集停止は翌1月31日で、僕の学年はNGCの特典を誰よりもめいっぱい使えた、もっとも恵まれた世代ということになりました。

 いずれにせよ会員資格がなくなるタイミングだったので、廃止になる実害はまったくゼロなのですが、一つの時代の終わりを見るようで、寂しくなります。
 NGCのおかげで、安く旅ができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

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