何となく歩いた結果

デジカメを持って色々な場所に出没し撮影した写真を公開。最近は東京の夜と里山をメインテーマに撮影中。システム開発の話題も。

小さな旅 鶴見線国道駅

2007-11-09 09:30:39 | 小さな旅
昭和30年代のレトロが今ブームとなっているが、この駅は昭和の雰囲気を強烈に残す駅だ。今の時代ならレトロを売り物に観光名所化しようとするだろうが、この駅の場合本当に何もしていない…ただ時が過ぎていくにまかせている。

寅さんなどの撮影も行われたそうだが、そのままでも充分絵になる。駅名の国道というのは、すぐ横を国道15号線が通っているためだとか。反対側の出口は旧東海道で、生麦の魚河岸が軒を連ねているてここも味わい深い通りだ。


子供の頃に花月園前にある日本鋼管の社宅に親戚が住んでいたのだが、13階という当時としては高層階だったので眺望が素晴らしかった。遊びに行くと、すぐ下を通る東海道線や京浜東北線、京浜急行、それに貨物列車を飽きずに眺めたものだったが、ちょっと遠くに古ぼけた高架の上を茶色い電車がコトコトと走り鶴見川を渡る姿は、当時でも不思議な存在でまるでそこだけ別世界を走る電車のような印象だった。
25年ほど前、鶴見線を走る茶色い旧型国電が無くなる頃は頻繁に写真を撮りに来たが、その頃と印象は余り変わっていない。


高架下には、一般の住宅が立ち並んでいる。上の架線を見なければ普通の住宅と同じだ。

この駅に来る前に川崎にある母校を見に行ったのだが、体育館とプールを除き全て新しい校舎になっていた。高校時代、様々な思い出を作った場所が全く残っていなくてかなり寂しい思いをしたが、全く変わらないこの駅を見て、少しだけ落ち込んだ気持ちが回復した。
コメント
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