里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤグルマソウ 米川の七曲峠

2020-06-14 | 日記

登米市東和町米川地区北部、岩手県境の七曲峠を越えて、屈曲を繰り返す国道を米川方向
へ下って行くと、山側の斜面に白い大きな花穂が何本も見えます。
白い花穂と放射状に展開する大きな葉から、遠目でもヤグルマソウと判ります。
幸い後続車がないので、即車を停めて撮影してきました。

                              二枚とも2020.6.4撮影

沢沿いの斜面や段丘崖、湿り気のある林縁などに生えていて、根茎を横に這わせて増える
ので、写真のように群生することが多いですね。
半日陰がお好みなのか、開放的な場所ではあまり見かけません。

名前の由来は、葉の形や付き方が、鯉のぼりの竿の先端に付ける矢車に似ていることに
よるようです。

                                  2020.6.4撮影

ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草で、北海道~本州に分布し、草丈は1mほど。
沢沿いの斜面や、湿り気のある林縁などに自生し、根茎を横に這わせ、しばしば群生する。
根出葉には長さ50cmほどの長柄がある。葉は5小葉からなる掌状複葉。小葉はくさび形で
長さ20~40cm、先端は3~5浅裂し、縁に不揃いの鋸歯がある。
花期は6~7月、花茎は長さ1mほどで、数個の茎葉を互生する。茎頂に長さ20~40cmの
円錐総状花序を出し、多数の白い花を付ける。花は直径6~8mm、5~7個の白い花弁状
の萼があるが、花弁はない。雄しべは10本ほど、花糸は花外に出る。
果実は蒴果で、長さ5mmほどの狭卵形。



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