里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヌメリイグチ 斜面下

2024-10-11 | 日記

登米市東和町、細い車道を集落方向へ下って行くと、斜面下の腐葉土が積もったところに、
傘が黄褐色のキノコが5~6本生えています。しゃがみ込んで観察すると傘表面に粘性が
あるようで、雨上がりですから水分を含んでヌラヌラとてかっています。
1本抜き取って傘裏を確認すると、淡黄色の管孔ですからイグチ類ですね。

キノコ図鑑でイグチ類のページを開き、前後のページをめくっているとよく似たキノコが
載っていて「ヌメリイグチ」とあります。松林の林床に生えるとあり、見上げる斜面には
何本かの赤松が見えるので、生える環境も図鑑どおりです。柄は充実していて、管孔は柄
に直生するとあり、特徴も合致するのでヌメリイグチで間違いないでしょう。
食茸ですが、必ず茹でこぼしてから調理するよう注記が入っています。

                                 三枚とも2024.10.6撮影

イグチ科ヌメリイグチ属の中~大型キノコで、夏~秋に松林の地上に発生する。
傘は幼時饅頭形、後に広饅頭形~扁平、表面は黄褐色~赤褐色で著しい粘性があり、直径
は5~15 cm。傘裏の管孔は柄に直生する。色は淡黄色~帯褐黄色、古くなると黄色~オリ
ーブ黄色になり、傷ついても変色しない。管孔は柄に直生する孔口は角形。
柄は長さ4~7cm、上下同径で直径1~2.5cm、表面は白色~黄白色で紫褐色の細点が密
に分布し、上部に内被膜の名残である粘液質で暗褐色のツバがある。



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