里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

カワムラフウセンタケ 太い基部

2020-10-20 | 日記

気仙沼市本吉町山田地区北部、小河川沿いの林道を下って行くと、東側の山腹を登って行
く作業道が見えます。かなり荒れた道で、灌木を避けながら何度か屈曲を繰り返して尾根
近くまで上がって行くと、西向きのなだらかな斜面に雑木林が広がっています。
キノコを探して斜面を歩き回りましたが、1~2本が単生しているものの絵にならないの
でパスします。そんなことを繰り返していると、頂稜近くを鉢巻状に巡る林道に出ました。

林道を東側へ10分ほど歩いて行くと、林道脇にちょっとした平坦地があり、そこに何本か
のキノコが生えています。柄の基部が膨らんでいますから、フウセンタケの仲間でしょう。
周囲を見渡すと同じキノコが10本ほど生えていますが、すでに傘が傷んでいるものがある
ので盛期を過ぎているようです。やむなく傷みの少ないキノコを撮影しました。

                             二枚とも2020.10.15撮影

「きのこ図鑑」で代表的なフウセンタケのクリフウセンタケを索引で探し、その前後のペ
ージをめくると、私の写真のキノコによく似たキノコが載っていました。
「カワムラフウセンタケ」で、傘の中央が周辺より濃い褐色、ヒダがやや密ですから間違
いないでしょう。食べられるキノコのようです。
名の由来は、菌類研究に大きな業績を残した、故川村清一博士に因んだもののようです。

                             二枚とも2020.10.15撮影

フウセンタケ科フウセンタケ属の中~大型のキノコで、夏~秋に針葉樹林、及び広葉樹林
内地上に単生~散生、稀に群生する。
傘の直径3~15cm、丸山形~開ききると扁平。傘中央部は褐色で周辺部は紫色を帯びる。
湿ると粘性がある。ヒダはやや密で柄に上生、紫色からやがて褐色になり、傷つくと濃紫
色に変わる。柄は長さ3~7cm、やや太く基部は塊状に膨らむ。表面 は繊維状、淡紫色。
食茸で、適度なぬめりと歯応えがあり、旨味もある。



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