丘陵地~山地に自生する木イチゴ類で、最も遅い時季に熟すのがエビガライチゴです。今年はまだ出合っていなかったので、海岸のスカシユリを観察するついでに、ちょっと寄道して観察してきました。雄勝峠崎の林道沿いにエビガライチゴの茂みがあったのを思い出し、荒れた林道を海岸方向へ下っていくと、山側法面下部に赤い実を付けた株を見付けました。元々一斉に赤く熟すことはないのですが、それでもちょっと早かったようで、赤く . . . 本文を読む
仙台市泉区の北部、大和町との境界に聳える長倉山の、中腹を巡る林道で見かけたノリウツギの花です。一帯は伐採跡地で、低木や小高木が茂る中に、ノリウツギの白い花が点々と咲いていました。この木は低木の内から花を付けますから、伐採跡地を踏査すれば、たいてい見つけられます。ノリウツギは先駆樹種の1つとされます。荒地や伐採跡地、林道法面などの土が露出した場所に逸早く進出する樹木のことで、パイオニア・プランツとも . . . 本文を読む
大和町吉田地区の、吉田川に沿った道路を走行していると、段丘崖から立ち上がったネムノキに、たくさんの花が咲いていました。白っぽい花や、やや褐色が混じった花もあるのですが、ここの花は赤みの強い鮮やかな色でしたので、車を止めて撮ってきました。名前の由来は、暗くなると葉を合わせるように閉じる性質があることから「眠りの木」、それが転化してネムノキとなったようです。羽軸を中心に、対生する30~60枚の小葉が合 . . . 本文を読む
大和町吉田地区の大畑山麓には幅の狭い扇状地があって、なだらかな傾斜地に田畑が拓かれていますが、今は休耕田が多いですね。年に1~2度は刈り払いされているようですけど、牧草として利用されることは無く、そこに刈り敷かれています。そんな休耕田の法面に、クララの花が咲き始めていました。宮城県北では6月末頃が花期なのですが、ここのクララは1度刈り払われたようで、そのために半月ほど花期が遅くなったものと推測され . . . 本文を読む
大和町吉田地区の大畑山麓、林道沿いや伐採跡地に背高なタケニグサが生えていて、茎の上部には白い花が咲き始めていました。この植物は大型になると草丈が3mほどにもなりますし、茎が中空で竹に似ているところから「竹似草」と呼ばれるようになった、とする説が一般的です。茎や葉柄を千切ると橙黄色の汁が出ますが、我が村ではこれがヨードチンキのようだとして「チンキグサ」と呼んでいました。子供同士で手や足に付けて遊びま . . . 本文を読む