白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

これ以上ない好天気 40年目の飯綱登山

2019年01月03日 20時13分46秒 | 登山

 元日に登り続けて40年目。

今年は最高のコンディション。

一の鳥居の出発点で初日の出。

 

この山は修験道の山。

鳥居やたくさんのお地蔵さまがある。

 

 

 

ここはほぼ中間点。ここまでは尾根道だが、この先は急傾斜の登りとなる。夏道と呼ばれる巻き道もあるが、断固として直登ルートを選ぶ。

ロープの連続だ。

 

夏道と合流して天狗の硯岩に出る。そろそろ森林限界も近い。

 

 

富士山と右側に八ヶ岳。

 

 

中央に槍ヶ岳。左に穂高連峰。

 

後立山連峰と手前に昨年登った堂津岳。

 

 

すべての景色がわが物となる。

自分が山とお天気の神様に愛されているのだと無条件で信じられる。



傾斜がなだらかになる。山頂が近い。


飯綱山は双耳峰だ。お地蔵さんのある所が南峰。向こう側が北方で三角点がある。



元旦の善光寺平も穏やかに、どこかしらのんびりしているように見える。





南峰の飯綱神社で初詣。飯縄と書いていいづなとも読む。

戦のない世界が来ることを強く願う。



雪はよく踏まれて歩き易い。

かつてはかんじきが主流だったが、現在ではスノーシューに取って代わった。

この山では必要ないだろうが岳人の魂、ピッケルも見かけることはない。


 

出発して1時間25分、山頂に着いた。

 

方位盤の上に雪ダルマ。多分高崎のだるま弁当の容器で作ったのだろう。

 

 

鬼が一夜で作ったという鬼無里の一夜山。

 

 

南峰と北峰にお地蔵さんがあり、赤い前掛けを付けてあげる。

明日の朝庭に米俵が届くだろうか。

 

40年の間、この山に登ってきたが、かつてのように大勢のグループで登って来るようなことはなくなった。

大体一人か二人、多くて三人グループだ。

 

 

 

この靴は40年近く前、オーダーメイドで作ったゴローの革靴だ。こんな靴を履いている人もほとんど見ない。自分も雪山以外では履いていない。

 

 

戸隠連峰の西岳。そこに登ったのはもう半世紀近く前だ。

すっかり満ち足りて、下りはランニング。

 

 

飯綱山の全貌。左側の双耳峰と右は霊泉寺山。

 

 

山の後は恒例の温泉。

元日は干支のタオルと甘酒をプレゼントしてくれる。温泉にはたくさんのかりんを浮かべてかりん風呂。

ここは穴場なので誰にも教えない。毎年のひそかな楽しみ。

 

 

 

年末からたくさんのそばを打ち、餅つきをやり、箱根駅伝を見て、明日はいよいよ甲州街道歩きに出かける。

石和温泉から勝沼へ。どんな風景が待っているのだろう。

そして、今年は自分の前途にどんな風景が開けるのだろう。

明日あたりからだんだん夜明けが速くなり始める。春が少しずつ近くなるような気がする。

ともあれ新しい年が始まった。