白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

棚田の収穫祭

2018年12月09日 16時34分15秒 | 日記

虫倉山の麓にある中条の田んぼの会で収穫祭があった。

今年の米、秋田こまちの第一次分の引き渡しもあった。

この日は雪の予報も出ていたが、道路に積雪は無かった。

会場のやきもち家から少し標高が高い周囲の山は雪で白くなっていた。

 

やきもち家は藁ぶきの建物で、温泉もある。

 

 

この村は過疎が進み、長野市に吸収合併されてしまった。

それでも、この地に住み、先祖伝来の土地を守って頑張っているのが、86歳の会長さんだ。

奥さんと、今は長野市に住む娘さんも手伝いに来て餅つきの準備をしてくれている。

 

餅を丸める新兵器登場。

 

 

 

今年は長年関わってきた元県庁の東京事務所OBの人や、その関りで東京近郊から参加されていた人たちが、高齢になり、ここで一線を引きたいとのことで、人数が少なくなった。

それでも、東京、横浜などから参加されるひともいて、会長さんはそれが励みになっているらしい。

春先、苗作りに夫婦で手伝いに行き、そのお礼ということで、もち米を20キロも頂いてしまった。

この米は年末の餅つきに使わせてもらおう。

 

会長さんが経過報告と来年度のついて報告した。

もう高齢で田んぼの会も已めるという危惧を抱いていたが、それは杞憂の終わった。

来年も工夫しながら頑張るという。

出来るだけ手伝いに行こう。そう思った。

 

3時間余り色々な話をしたり、温泉に入ったり、楽しい時を過ごした。

 

夕方、区の役員会が待っているので、名残を惜しみながら帰宅した。

 

そこに行けば変わらないものがそこにある。

それが僕らに大きな安心感を与えてくれる。

『耕して天に至る』

会長さんが建てた大西の棚田の碑にはそう刻まれている。

 


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