各地から桜便りが届く。
この北信濃にも遅い春が来た。
庭先にも色々な花が咲き始めた。
この地方のソメイヨシノは後二週間くらい先だろうか。
残雪の飯縄山と桜の木。
花が咲く頃は雪も消えているだろうか。
だが、北アルプスには残雪がたっぷり。
正面に見えるのは槍ヶ岳。その左は穂高連峰。
春霞が多くなるとくっきりとは見えなくなるが、朝の早い時間など、街の霞の上に姿を現していることがある。
そんな時はしみじみと春が来たんだなあ、と思う。
この村は、四月後半、幾つも樹齢数百年のしだれ桜が咲き、全国から見物客が訪れる。
多分、一年で一番のどかで華やかな時だ。
統一地方選挙が、各地で戦われている。
この地方でも県議選は定数2に対して4人が立候補。
長野県は田中県政の脱ダム宣言の時から様変わりし、当時副知事を務めていた安部知事は、多くの反対を押し切り浅川ダム建設にゴーサインを出した。
背後に土建業者の権益があるのだろう。
国のやることに異を唱えず、脱原発に関してもはっきりノーと言わない。
そんな県政に、共産党以外はみんな与党になっている。
労働組合の支援を受ける候補も、確信を装いながら安部県政のやることに異を唱えない。
それに相も変わらず自民党の候補。
安倍首相の手足となって我々を苦しめるのかと思うと、よろしくお願いしますと手を振っても苦々しく顔を背けるだけだ。
危険すぎる阿倍首相の暴走に歯止めをかけるのは、地方選で自公を敗北させるしかない。
僕は以前、安倍内閣を亡霊内閣と呼んだ。
一度死んで蘇ってきたからだ。
それも、首相だけでなく、副首相の麻生太郎氏までも。
だが、それはいつの間にか亡霊からゾンビにまで変身しようとしている。
この辺りで退場願わないとこの国は大変なことになる。
そんな危機感の中で、統一地方選挙の行方を注視している。
幸いにも、お花見は選挙後になる。
うまい酒を飲みたいものだ。
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