日曜日。絶好の行楽日和。
朝に夕に、毎日眺めている飯縄山に登った。
久々に娘が同行するという。
この山は毎年元日に登っている。もう四十二年になる。この季節に登るのは何十年ぶりだろうか。
駐車場は車がいっぱい。
受付があるのできいてみると、戸隠古道を歩くイベントがあるという。
林の中の歩きやすい道。
ここからが登山道。
一の鳥居。ここは昔修験道の山だった。
それにしては険しくない。
このような石仏が十三個ある。
一昨年、千曲川の堤防が決壊して大災害となったのは台風十九号の影響だ。この山にも大きな爪痕を残した。
登山道のあちこちに大木が倒れている。
もうこんな靴を履いている人は滅多にいない。
話してみると、五十年モノだという。
僕の靴も四十年以上昔のものだが、最近は雪の山でしか履かない。
八十一歳になるという先輩はいう。
「七十五歳を過ぎると、思うように歩けなくなった」
そう言いながら確かな足取りで歩き続けていた。
昔の人はここまで馬で来たのだろうか。
駒つなぎの場というちょっとした広場がある。
冬はこの先を直登するのだが、夏道は右方向に大きくトラバースする。
富士山が見える時もあるが、今日はかすんでいて見えない。
この冨士見の水場より少し下にもう一つの水場があって、そちらの方が水がたくさん出ていた。
天狗のすずり岩。
ここまで来れば、もう七合目くらいだろうか。
森林限界を過ぎると視界が広がる。
戸隠連峰の西岳の向こうに白馬三山。右から白馬、杓子、白馬槍、不帰の険。
もう薄化粧をしていた。
山頂直下に小さな神社。
この山は双耳峰。
南峰には飯縄神社と小さなお地蔵様。
赤い前掛けは毎年元日に替えて上げている。もうすっかり色あせている。
この神社で毎年初詣。
今年はコロナの収束をお願いした。
あれから十一ケ月、ようやく終息の気配が見え始めてきた。
稜線を辿れば北峰。そちらの方が少し高い。
標高は1,917メートル。低いな(ひくいな)と覚える。
ここの山頂からは周囲の山々がよく見える。
先日登った岩菅、裏岩菅。
戸隠連峰最高峰、高妻、乙妻の雄姿。
白馬連峰。
西岳。
方位版。
下山途中、こけしのような女の子に出会った。
三歳。
駒つなぎの場。
登りには石仏に掛かっていた影が、標識に移動していた。
無事下山。
ここから駐車場まで十五分ほど。
秋の風情。
振り返れば、飯縄山。
樹々は秋から冬へ、驚くような彩の変化を見せてくれる。
飯縄山は長野市民の山というくらい親しまれている。
たくさんの人が登りに来ていた。三歳から八十代まで、年齢層も多様だ。
ひと頃の山ガール、山ボーイといった感じの人はほとんど見られない。全体に落ち着いた装いで山によくなじんでいた。
今回もまた山の神とお天気の神様に感謝しつつ、定番の温泉につかり、天ぷらうどんを食べて帰宅。
実に充実した一日だった。
良いお天気でとっても気持ちがよさそうですね。
娘さんと一緒でいつもに増して楽しい登山だったのでは?
良い思い出になりますね♪
コロナの感染者数が激減して、ずいぶん人が外に出るようになりました。
このまま第6波が来ないことを祈るばかりです。
自分のブログを読み返してみると、同じ写真が2枚貼ってあったりして未完成ですね。どうも自分には書きなぐっておしまいという悪い癖があります。書けばもうあとは読まないスタイルです。
山でマスクの人はほとんどいなくなりました。このまま収まってくれればと願うばかりです。
私もどこか自然の中へ出かけたくなりました。アップありがとうございます。