白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

晩秋の穏かな日差しを浴びて 飯縄山(飯綱山)

2021年11月09日 18時15分31秒 | 日記
日曜日。絶好の行楽日和。
朝に夕に、毎日眺めている飯縄山に登った。
久々に娘が同行するという。
この山は毎年元日に登っている。もう四十二年になる。この季節に登るのは何十年ぶりだろうか。

駐車場は車がいっぱい。
受付があるのできいてみると、戸隠古道を歩くイベントがあるという。



林の中の歩きやすい道。


ここからが登山道。


一の鳥居。ここは昔修験道の山だった。
それにしては険しくない。



このような石仏が十三個ある。


一昨年、千曲川の堤防が決壊して大災害となったのは台風十九号の影響だ。この山にも大きな爪痕を残した。
登山道のあちこちに大木が倒れている。

もうこんな靴を履いている人は滅多にいない。
話してみると、五十年モノだという。
僕の靴も四十年以上昔のものだが、最近は雪の山でしか履かない。
八十一歳になるという先輩はいう。
「七十五歳を過ぎると、思うように歩けなくなった」
そう言いながら確かな足取りで歩き続けていた。


昔の人はここまで馬で来たのだろうか。
駒つなぎの場というちょっとした広場がある。
冬はこの先を直登するのだが、夏道は右方向に大きくトラバースする。


富士山が見える時もあるが、今日はかすんでいて見えない。
この冨士見の水場より少し下にもう一つの水場があって、そちらの方が水がたくさん出ていた。


天狗のすずり岩。
ここまで来れば、もう七合目くらいだろうか。

森林限界を過ぎると視界が広がる。
戸隠連峰の西岳の向こうに白馬三山。右から白馬、杓子、白馬槍、不帰の険。
もう薄化粧をしていた。

山頂直下に小さな神社。


この山は双耳峰。
南峰には飯縄神社と小さなお地蔵様。
赤い前掛けは毎年元日に替えて上げている。もうすっかり色あせている。

この神社で毎年初詣。
今年はコロナの収束をお願いした。
あれから十一ケ月、ようやく終息の気配が見え始めてきた。


稜線を辿れば北峰。そちらの方が少し高い。
標高は1,917メートル。低いな(ひくいな)と覚える。



ここの山頂からは周囲の山々がよく見える。

先日登った岩菅、裏岩菅。

戸隠連峰最高峰、高妻、乙妻の雄姿。

白馬連峰。

西岳。

方位版。

下山途中、こけしのような女の子に出会った。
三歳。

駒つなぎの場。
登りには石仏に掛かっていた影が、標識に移動していた。

無事下山。
ここから駐車場まで十五分ほど。

秋の風情。

振り返れば、飯縄山。

樹々は秋から冬へ、驚くような彩の変化を見せてくれる。

飯縄山は長野市民の山というくらい親しまれている。
たくさんの人が登りに来ていた。三歳から八十代まで、年齢層も多様だ。
ひと頃の山ガール、山ボーイといった感じの人はほとんど見られない。全体に落ち着いた装いで山によくなじんでいた。
今回もまた山の神とお天気の神様に感謝しつつ、定番の温泉につかり、天ぷらうどんを食べて帰宅。
実に充実した一日だった。


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ao)
2021-11-09 21:37:02
こんばんは♪

良いお天気でとっても気持ちがよさそうですね。
娘さんと一緒でいつもに増して楽しい登山だったのでは?
良い思い出になりますね♪

コロナの感染者数が激減して、ずいぶん人が外に出るようになりました。
このまま第6波が来ないことを祈るばかりです。
返信する
Unknown (Unknown)
2021-11-09 21:38:34
「いつにも増して」の間違いでした!(^-^;
返信する
のどかな一日でした (nob)
2021-11-09 21:49:17
コメントありがとうございます。
自分のブログを読み返してみると、同じ写真が2枚貼ってあったりして未完成ですね。どうも自分には書きなぐっておしまいという悪い癖があります。書けばもうあとは読まないスタイルです。
山でマスクの人はほとんどいなくなりました。このまま収まってくれればと願うばかりです。
返信する
おはようございます (pp)
2021-11-10 10:22:56
良い天気の中で、山登りの気持ち良さが伝わってきます。
私もどこか自然の中へ出かけたくなりました。アップありがとうございます。
返信する
Unknown (nob)
2021-11-10 17:17:59
ppさん、北海道は冬が駆け足でやって来ているのでしょうか。信州は小春日和の穏かな日が続いています。ハックルベリージャム作りや干し柿作りをしています。こんな穏かな日々がいつまでも続いてくれることを願いながら。
返信する

コメントを投稿