暑い日々が続き、そのあと長雨が続いた。
8月から電気工事の仕事が入り、忙しい日々。
家庭菜園も放置しがちで、草の勢いに勝てない。
それでも、大根とほうれん草は何とか蒔くことができた。
今回は野沢菜をあきらめた。
買ったとしても、たいした量ではない。野沢菜漬けは買った野沢菜で間に合わせることに決めた。
その畑とは別に、庭先に小さなちいさな菜園を作っている。
その畑に植えた野菜が元気がなくなり、そのうちに倒れてしまう。
根がほとんどなくなってしまっていた。
掘ってみると、大きなハチノコのような芋虫がたくさん見つかった。
カブトムシの幼虫よりは少し細い。
何だろうと、ネットで調べてみた。
その結果、何とコガネムシの幼虫だった。
1メートル四方の中から100匹以上も見つかった。
移植できる野菜は移植して、土を掘り返した。どんどん見つかった。
3メートル四方の中から数百匹以上退治した。
それでもまだ見つかる。
コガネムシは枯葉に卵を産み付けるという。
それがかえって野菜の値を食べてしまう。厄介な虫だということが分かった。
原因は、腐葉土として使った枯葉に卵が産み付けられていたことだと思う。
無農薬、無化学肥料を建前としているので、このようなことがあるのだと、改めて思う。
生ごみも、落葉もみんな積んで肥料にしている。
この肥料を完熟しないうちに使ったのも、影響しているのかとも思う。
朝に夕に、コガネムシの幼虫退治の日々は続く。
もう一つ、暇を見つけては、取り組んできたことがある。
自作の小屋に使うロケットストーブの設置だ。
日曜日の今日も仕事だったが、少し早く終わったので、残された煙突工事をした。
壁にはレンガを埋め込んで断熱することにした。
煙突をつなぎ、ロケットストーブを設置。
そして、待望の火入れ式。
数本の細い薪を燃焼筒に入れ、ガスバーナーで点火。
数秒で赤い炎が奥に吸い込まれる。
良く燃える。とてもよく燃える。
外部の煙突の立ち上がり部がまだ完成していないので、盛大には燃やせないが、暖かい色の炎がやすらぎを与えてくれる。
この小屋は、作業小屋であり、物置でもあり、隠れ家でもある。
この冬、ロケットストーブを燃やしながら、僕は何を思い、何を作るのだろう。
窓の外に舞う雪などをぼんやりと眺め、鉄瓶で沸かしたコーヒーなどを飲むのだろう。
この小屋で、今度登る山の地図を眺め、山道具の手入れをするのだろう。
尾張から伊勢に入る東海道の旅のことを夢想するのだろう。
このロケットストーブは電気もいらず、わずかな木材で効率よく燃える。
被災地で活躍した優れもの。
8月の初めから制作に取り掛かった。
ロケットストーブ自体はすぐに完成したのだが、煙突の貫通部分の構想が決まらず、今になった。
考えて、物を作ることは楽しい。
小屋の外にはたくさんの材木を用意した。
ただ積み方に難がある。長さもまちまちで、きれいに積まれていない。
次の仕事は、長さを切りそろえ、美しく積みなおすこと。
仕事は尽きない。
このようにして、季節は過ぎてゆき、今年も残すところ3か月を切った。
これから秋が深まって、物思う時間が持てるだろうか。
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