白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

過行く季節のはざまで

2016年10月02日 20時55分59秒 | 日記

暑い日々が続き、そのあと長雨が続いた。

8月から電気工事の仕事が入り、忙しい日々。

家庭菜園も放置しがちで、草の勢いに勝てない。

それでも、大根とほうれん草は何とか蒔くことができた。

今回は野沢菜をあきらめた。

買ったとしても、たいした量ではない。野沢菜漬けは買った野沢菜で間に合わせることに決めた。

その畑とは別に、庭先に小さなちいさな菜園を作っている。

その畑に植えた野菜が元気がなくなり、そのうちに倒れてしまう。

根がほとんどなくなってしまっていた。

掘ってみると、大きなハチノコのような芋虫がたくさん見つかった。

カブトムシの幼虫よりは少し細い。

何だろうと、ネットで調べてみた。

その結果、何とコガネムシの幼虫だった。

1メートル四方の中から100匹以上も見つかった。

移植できる野菜は移植して、土を掘り返した。どんどん見つかった。

3メートル四方の中から数百匹以上退治した。

それでもまだ見つかる。

コガネムシは枯葉に卵を産み付けるという。

それがかえって野菜の値を食べてしまう。厄介な虫だということが分かった。

原因は、腐葉土として使った枯葉に卵が産み付けられていたことだと思う。

無農薬、無化学肥料を建前としているので、このようなことがあるのだと、改めて思う。

生ごみも、落葉もみんな積んで肥料にしている。

この肥料を完熟しないうちに使ったのも、影響しているのかとも思う。

朝に夕に、コガネムシの幼虫退治の日々は続く。

 

もう一つ、暇を見つけては、取り組んできたことがある。

自作の小屋に使うロケットストーブの設置だ。

日曜日の今日も仕事だったが、少し早く終わったので、残された煙突工事をした。

壁にはレンガを埋め込んで断熱することにした。

煙突をつなぎ、ロケットストーブを設置。

そして、待望の火入れ式。

数本の細い薪を燃焼筒に入れ、ガスバーナーで点火。

数秒で赤い炎が奥に吸い込まれる。

良く燃える。とてもよく燃える。

外部の煙突の立ち上がり部がまだ完成していないので、盛大には燃やせないが、暖かい色の炎がやすらぎを与えてくれる。

この小屋は、作業小屋であり、物置でもあり、隠れ家でもある。

この冬、ロケットストーブを燃やしながら、僕は何を思い、何を作るのだろう。

窓の外に舞う雪などをぼんやりと眺め、鉄瓶で沸かしたコーヒーなどを飲むのだろう。

この小屋で、今度登る山の地図を眺め、山道具の手入れをするのだろう。

尾張から伊勢に入る東海道の旅のことを夢想するのだろう。

このロケットストーブは電気もいらず、わずかな木材で効率よく燃える。

被災地で活躍した優れもの。

8月の初めから制作に取り掛かった。

 

 

 

ロケットストーブ自体はすぐに完成したのだが、煙突の貫通部分の構想が決まらず、今になった。

考えて、物を作ることは楽しい。

小屋の外にはたくさんの材木を用意した。

ただ積み方に難がある。長さもまちまちで、きれいに積まれていない。

次の仕事は、長さを切りそろえ、美しく積みなおすこと。

仕事は尽きない。

このようにして、季節は過ぎてゆき、今年も残すところ3か月を切った。

これから秋が深まって、物思う時間が持てるだろうか。

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿