白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

苦行

2015年05月24日 19時43分28秒 | 登山

小諸なる古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ

所は小諸の懐古園。

時は明けの四時。

主催者発表、2,015人のうちの何人かが一斉に歩き出す。

先頭は武者姿で登り旗を持った二人。

目指すははるか64キロ先の善光寺。

思い思いのいでたちでまだ薄暗い小諸の街を歩く。

いかにも軽快なランニングスタイル。

普通の街歩きスタイル。

パンダのぬいぐるみスタイル。

僕は30年以上昔の登山シャツと登山ズボン。

最近の登山シャツや登山ズボンは化繊主体の、乾きやすいものに変わっているが、僕のは綿が主体のとてもさっぱりしたもの。

ただし、直接肌に付けTシャツは汗で濡れても冷たくないように化繊のもの。

牛にひかれて善光寺参りにちなんで、時あたかも御開帳で賑わう善光寺まで歩こうというイベント。

この懐古園からの64キロは名付けて苦行コース。

途中の戸倉からスタートするのは27キロの極楽コース。

2015人の振り分けはよくわからない。

僕は終始先頭から20人くらいのところに位置していたからうしろにどれくらいの行列ができていたか知らない。

布引観音では、勇壮な太鼓で出迎えてくれた。

ここで武者姿の先導はおしまい。

勇躍走りだすもの十数名。

僕もその中の一人。

次第に夜が明けてくる。

朝日があたり始めた街を走るのはいい気持ち。

来年の大河ドラマに決まった真田家の城、上田城は最初のチェックポイント。

ちょうどラジオ体操の時間で、たくさんの人たちがラジオ体操をしていた。

ここには真田神社もある。

六文銭がついた赤兜も祭られている。

昔の北国街道の面影が残る海野宿。

ここも朝早いので街はまだ眠っていた。

以前北国街道を踏破したことがある。

その時のように日中は賑わうのだろう。

何人かと抜きつ抜かれつしながら進む。

上山田のチェックポイントでは、受付の開設時間まで40分以上前に着いてしまい、サービスのカレーライスを食べて休憩。

残りの距離は26キロ。

まだ走れる。

途中、戸倉で極楽コースの人たちと合流。

渋滞に巻き込まれ、歩きに変える。

極楽コースの参加者はかなりの年配の人から小学生くらいまで、幅広い。

多分苦行コースの3倍くらいはいるのではないだろうか。

次のチェックポイントは千曲橋。

ここでも受け付け開始までだいぶ待たされる。

残り17キロ。

ここからは千曲川の堤防をゆく。

歩きとはいえ、僕の歩きは速いのでどんどん追い抜いていく。

極楽コースの先頭に出た辺りからまた走りだす。

日も高くなり、気温も上がって来たので、無理をせず歩きも交えて距離を稼ぐ。

旧長野市内への入口、丹波島の橋を渡れば善光寺まで4.5キロ。

車の列が渋滞していた。

善光寺の境内は回向柱に触る為の行列が出来ていた。

人々がごった返す境内を抜け、裏手の城山公園がゴール。

午後1時到着。

ここでも受付開始まで1時間あったが、それでも受け付けてくれた。

完歩賞をもらって苦行終了。

 

 

これは完歩賞ではないが、参加記念にもらったもの。

 

 

翌日(今日のこと)、庭を見ると立った1本だけあるニッコウキスゲが咲いていた。

 

今日の一枚。 

ニッコウキスゲ。

 

この花がたくさん咲いているのは霧ヶ峰。尾瀬。

登りに行きたいものだ。

 

 


豆畑の準備

2015年05月20日 22時26分11秒 | 家庭菜園

古老曰く『カッコウが鳴いたら豆を播く』

先日カッコウが鳴いた。

豆畑の準備をした。

 

豆トラを使って耕した。

 

 

この畑で作った豆を使い味噌を仕込む。

豆腐も作る。

肉をほとんど食べないので、畑の肉と言われる大豆は欠かせない。

三家族共同で作っているが、準備や草取りはほとんど我家でやることになる。

 

 

今日の一枚

カモミール

この花はハーブの寄せ植えの鉢に咲いている。

朝、白い花びらの部分は無くてもう散ってしまったのかと思っていた。

ところが日中になるとちゃんとある。

よく観察してみると夜になると、この花びらは傘のように下に畳まれてしまうのだ。


五月の風の中で

2015年05月19日 21時22分44秒 | 日記

爽やかな風が吹いた。

この葉が揺れた。

柔らかい緑が心を優しくなでる。

 

 

このところ手入れしてきた庭を2階から見下ろしてみた。

石は全て地中から出てきたものを敷き詰めた。

埋立地なので、植物の下も石だらけの庭だ。

少しずつ石を掘り出し、柔らかな土に作り変えてきた。

粘土質なので、落葉や野菜くずを入れた。まだまだ途中だが、庭の一角に作った小さな菜園ではいい野菜が育つようになった。

ホウレンソウを収穫しお浸しに。

鰹節をかけて、しょうゆをたらせばホウレンソウの甘さが際立つ。

ラディシュは味噌を付けてかじる。

シャキッとしてみずみずしい。

小松菜は初収穫。

味噌汁の具にする。

そこにネギを浮かべれば、なんて豊穣な味がするんだろう。

大地の豊かさがここにある。

 

 

 

 

思えば、庭の樹木たちは劣悪な環境によく耐えてきた。

早く木を植えたくて、取り敢えず浅く耕して植えてしまった。

当然その下はスコップも歯が立たないような粘土質の土に石がたくさん混じっていて根も張れなければ養分もない。

その後徐々に手入れをしているのだけれど、木が大きくなり、太い根を張ってしまえばその下はいじりようが無い。

それでも周りを少しずつ土地改良工事を進めている。

ここに家を作って20年。

やっと落ち着いて庭いじりが出来る境遇になった。

目標は山の土のようにふかふかの土を作ること。

1輪だけあるニッコウキスゲがつぼみを付けた。

 

 

いつ咲くのだろうか。楽しみだ。

 

5月の下旬。

農作業の忙しい時だが、23日には布引伝説ウォーキングに参加の予定。

伝説の苦行コース64kmにエントリーしている。

その昔、おばあさんが洗濯をしていると、牛がその白い布を角に引っ掛け走って行ったそうな。

おばあさんは牛を追いかけたところ、着いたところが善光寺だったそうな。

それ以来おばあさんは信心深くなったということじゃ。

『牛にひかれて善光寺参り』という故事にちなんでのウォーキング大会。

朝の4時スタート。

日中は暑いだろうなあ。

まあ、なるようになるさ。

本当は街ではなく山を歩きたい。

アスファルトの上だけ歩くのはかなり辛い。

6月には山に行くとしよう。

 

 

 

 

 

 

 


独裁者に未来は無い

2015年05月18日 21時14分31秒 | 日記

大きな喜ばしいニュースがふたつ。

沖縄の辺野古新基地反対の県民集会の大成功。

独裁者安倍は何が何でも辺野古に基地を押し付けようとしているが、県民も国民もそれを許さない。

もうひとつは、大阪の『大阪都構想』の賛否を問う住民投票。

独裁者橋下の敗北。

 

事の真相があきらかになれば、独裁者の思い通りには運ばない。

どのように言い繕おうとも、独裁者に未来は無い。

安倍、橋下の独裁者が手を結び、憲法を変えて日本を戦争する国に変えようという目論見も絵に描いた餅になろうとしている。

ここでまた、オスプレイが墜落したというニュースが飛び込んできた。

野生動物に悪影響を与えるとの理由で、アメリカでは住宅の上のみならず、森林の上さえ飛ばないオスプレイを日本では米軍住宅の上以外はどこでも飛ばす。

日本人は野生動物以下なのか。

 

ともすれば花鳥風月を愉しみ、隠遁生活を夢見る。

だが、やはり世の中の動きとは無関係に生きられない。

最近の我家の庭は色々な花が咲き、小さな菜園は収穫の喜びを与えてくれる。

       

自慢の黒ユリとハーブ山野草園。

 

色々なブログを見ていた。

そのうち、写真がいっぱいあって、色々な花がアップされていた。

そのうちに飽きてきてほとんど見ないようになった。

たくさんの写真、変わり映えしない花。

僕は学んだ。

写真は多過ぎてはいけない。選びに選んで、せいぜい3から5枚程度。

そして書くことにも飽きてきた。

これとは別に毎日の非公開日記を書いているし、菜園日誌、体重と血圧記録も付けている。

 

毎日が、書くこととは別の実態のある出来事で綴られる。

耕し、種を撒き、水をやり、肥料をやり、収穫する。

庭の菜園で採れたラディシュ。

他にはホウレンソウ、リーフレタス、春菊、レタス、キャベツ、小松菜等々。

少し遠くに借りた畑ではジャガイモ、モロコシ、牛蒡、人参、枝豆、自然薯、ねぎ、きゅうり、ニンニク、ナス、ピーマン、ししとうが育っている。

畑の仕事は楽しい。僕は弥生人の末裔なのだ。

今夜、久々に雨が降っている。恵みの雨だ。