右側の『40歳問題』という本を読んだ。ミュージシャンを
世代で斬るというテーマなので期待したけれど、さっぱり、
面白くなかった。インタビューをした人間が素人か、新聞記
者なのだろう。対談者の言う事をさらっと聞いているだけで、
ほとんど話に突っ込みがない。
彼らが時代時代で、社会の何を見て、どう感じ、どう楽曲
に反映されていたのか、全然、質問していない。音楽の知識
がない事、彼らの音楽を調べ上げて、質問する情熱がないの
はしようがない。しかし、恐らく、あらゆる読者が共有できる世
代論、社会の見方になぜ踏み込まないのか。どれだけ、取材
者は無能なのだろう。お話しにならない。だって、この本を読
むのは、40歳を中心にする社会経験のある大人達。こんな
内容で誰が納得するだろう。
この下らない本を読みながら思い出したのは、同じように世
代でミュージシャンを斬った「1965」。こちらは、対象への愛
情、満載の本。こんな感じでミュージシャンのインタビューは、
まとめないとな。ただ、朝日の看板でユニークな人の時間を
頂戴しても取材者に能力や情熱がないといい本にはならない
のよ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/
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