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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 泉州 横谷の岩場 奥立岩とゴジラ岩 プチ・アルパインクライミング

2022-11-28 09:41:05 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月26日は、横谷の岩場クライミングでした。

個人ご依頼なので変則的なルート組み合わせにして、またリード技術の練習をしたいというご要望に応えての内容で登っていただきました。


先ずは足慣らしも兼ねて奥立岩のゲートロックからスタート。


この後、懸垂下降で取付きに戻って空身&ザックを背負っての2本をリードで登っていただきました。
計ゲートロックで3ピッチ分の登攀。


続いて左リッジの右フランケを登ります。
右フランケを2ピッチで抜けて左リッジ上に合流した後はリードをしていただきながら左リッジの頭まで。
計3ピッチの登攀


右奥壁へ向かいます。




右奥壁を2ピッチで登ります。




懸垂下降で一旦取付きに戻って、少し易し目のラインに変えてリードで2ピッチ登っていただきます。
右奥壁で計4ピッチ分の登攀


谷間にひっそりと佇む横谷の集落と岩湧山はじめなだらかなに連なる山々を眺めながら穏やかな気持ちで下山。と言いたい所ですが、ゴジラ岩が残っています。


ゴジラ岩を登ります。


最終3ピッチ目をリードで登っていただいてゴジラ岩終了~
本日の登攀終了~
合計で13ピッチ(6ピッチ分はリードしていただきました)となかなか登り込んでいただきました。
長い一日になりましたが大変頑張っていただいてお疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。

余談ですが・・・
「量より質」や「質より量」など昔から議論になることが多く、特に最近は「量より質」の傾向が極端に強くなっていますが、僕がずっと変わらず主張し続けていることは何といっても「質も量も同じく重要」ということです。「理論や理屈に基づいた質を頭で理解した上で、とにかく数(量)をこなすことによって体に覚えこませる」ことが必要なのです。「知っていることや知ったこと」と「出来ること」は違っていて、出来るようにならなければ意味がないからです。そして特に登山の場合は自然という中で行うことなので度ごとに絶えず変化する環境の下で行わなければならない。それも確実に。その為には数(量)をこなすことにことによって重ねる「経験」が必要なのです。この経験が少ないとどうしても「例えばこの間は出来たのに今回少し状況が変わっただけで出来なくなってしまう」というようなことが生じてしまうのです。反対意見もあるのかもしれませんが少なくとも当方の山行や特に講習ではそういう方針で今後も変わらず続けていきたいと思います。
ただし、「シゴキ教室」ではありませんのでご安心を!









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