銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

仲乃湯(横浜・伊勢佐木長者町)

2020-02-18 07:12:00 | 銭湯




#仲乃湯









✔立派な宮造りの建物
✔男湯のみ露天風呂がある
✔古いが清潔感がある












#伊勢佐木長者町駅


▲横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅


▲近くにワシントンホテルがある


本来なら阪東橋駅が最寄り駅なのだが、そこからだと道がつまらないので、今回は伊勢佐木長者町駅から歩くことに



▲むかうは西側(関内駅と反対方向)


▲一度、ワシントンホテルを背にして南側の横断歩道を渡り


▲渡ってる途中


▲次に右(西方向)の横断歩道も渡る


▲ここにも出入り口があった


▲しばらく阪東橋駅方面へと歩く






▲警察署を横切り






▲左にむくとホテルが軒を連ねるが、真ん中にあるのは、かつて遊郭と住宅地を分け隔てた名残だ



▲まだ真っ直ぐすすみ










▲横浜橋通商店街がみえてくる。さらに奥に進むと阪東橋駅がある


▲ここから左にある商店街に入る


















▲商店街を抜けたところ。まだ真っ直ぐ






















▲右のローソンがある方にすすみ




▲ローソン前の道を右折する




▲すると左手に仲の湯がみえてくる






▲男湯の入り口


▲奥は女湯の入り口


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲威風堂々たる宮造りだ


▲裏側にある煙突


▲到着。
入り口は男女左右に分かれていて、下足箱のところで一度一緒になる。なので、最初の入り口は別に分ける必要もなかったのではないかという気もするが…。


ただ、下足箱のところからはきちんと分かれる必要がある。
男湯は左側で、扉を掛けてのれんをくぐると、右に番台。座るのは40代ぐらいの女性。
ここは何度か来てるのだが、この年代の女性は初めてだった。いつもは70代ぐらいの女性が座っている。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲女湯側からみた番台


40代ぐらいの女性も自然体ながらとても好感のもてる対応をしてくれた。
年齢的にはお嫁さんか娘さんだろうか?
そんなことを思いながら貸しタオルをお願いすると、綺麗なタオルを渡してくれた。正月明けということでおみくじ飴も頂いた。


脱衣場は外観から想像する通り、昔ながらの作り。手の込んだ折り上げ格(ごう)天井である。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


ロッカーは壁づたいに並び、余裕ある空間。古い銭湯ならではの床のきしむ音も心地よかった。
壁には2018年に放送された桂歌丸のドラマ告知ポスターが張ってあった。おそらく撮影にこの仲の湯が使われたのだろう。
歌丸はこの地域から終生離れることがなく、それだけ横浜に愛着があったようだ。


浴室への扉を開けると、島カランが2つ並ぶ。右壁(間仕切り)にもカランがあって、左壁はなんと立ちシャワーが5つもあった。
島カランはシャワーが無いので、その代わりに作ったものかもしれない。


浴槽は、浴室奥にあって目を引くのが九谷焼のタイルチップで描かれた秋川渓谷。色使いが大胆で華やかである。
浴槽は3つに分かれている。
左が深浴槽で薬湯。
真ん中が白湯と電気風呂。
右端が深浴槽の座湯(ジェットバス)である。


薬湯は常連っぽい高齢者が背中をかきながら「あつっ。あつ」と言ってたので、さぞかし熱いのだろうなと思ったら40℃だった。
真ん中は43~44℃ほどで温度計は45℃を示していたが、そこまで熱くなかった気がする。
右のジェットバスもおなじ温度である。


さらに男湯のみに岩造りの露天風呂があって、入ってすぐ左側に扉がある。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
 

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


温度はたぶん41℃ほど。なので、熱いお湯が苦手な人でも堪能できるだろう。
ちなみに屋根がついているが、遮蔽する壁は道路側のみで、隣の家から丸見えである。家の窓はおそらく自主規制で閉じていたが、見ようと思えば見える状況だ。
外気浴は残念ながら専用の椅子はなく、入り口付近にちょうどいい石積みがあって、一人なら腰掛けられる。


この日はお正月明け初日ということでたくさんの人でにぎわっていたが、この地域の特徴なのか、さほど長湯しない客が多かった。
自分が来たときは開店10分後ぐらいに、なんとすでに帰りはじめてる人がいた。いくらなんでも早すぎるだろう。
客層はほとんど高齢者で、若い客といえば小学生がいたぐらいか。


すべてにおいて古さが際立つ銭湯であるが、景観、使用感ともに素晴らしく、また受付の対応もとても良かった。
ここは、時代が変わろうとも古き良き時代が今も息づく特別な場所である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 阪東橋
経路 横浜橋通商店街を抜けた先
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 破風・宮造り
壁画・眺望 タイルチップの紅葉風景
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれいで開放的
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、露天風呂
サウナ なし
温度 42~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 40代ぐらいの女性
客層 高齢者が中心


【案内】

住所
〒232-0033 
横浜市南区中村町3-207-8

営業時間
15:30〜23:00

定休日
毎週土曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載