銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

お湯どころ野川(東京・喜多見)

2021-02-02 06:43:00 | 銭湯
東京・喜多見
#お湯どころ
野川





小田急線
#喜多見駅




▲喜多見駅。お隣の成城学園前駅は、ジブリが制作した「海がきこえる」の舞台になったところ


▲ホームには今回の目的地である、お湯どころ野川の広告があった






▲出口にむかう


▲降りたところ


▲近くにあった地図。出るのは北口で、目的地は左上に見える公園と下に見える緑道のちょうど真ん中あたり


▲改札口を抜けたら


▲左(北口)に進む


▲北口に出たら、セブンイレブンがある方向の左に進む






▲ココカラファインがみえてくるので、


▲そこを右折する


▲あとはしばらく真っ直ぐ










▲ちょっとした高級住宅街風の雰囲気






▲わかりづらいけど、ここを左折する


▲もう煙突がみえてくる









▲年末年始のお知らせ。来たのは、12月の下旬だった


▲薪で沸かしてるようだ


▲裏側には駐車場があった




▲自転車置き場もある

▲到着


入り口に入ると、まず目を引くのがロビーにある天井から吊らされた電飾。昔のクリスマスツリーに飾ったアレである。
天井をビッシリ覆い、眩しい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


入り口入ってすぐのところには紐を付けられたシャムっぽい(たぶん雑種だと思うが)猫がしんみり座っていた。帰りは姿がみえなかったのだが、その場所に服が被さっていたので、お休み中だったのかもしれない。
建物自体はそんなに大きくなくて、すぐ奥にフロントがある。
座るのは、50代ぐらいの女性。なにか考え事をしていたのか下に目線を落としたまま肘をついていて、受付前に立っても反応なし。「こんにちは」と声を掛けるとようやくこちらを見てくれた。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「ここは初めてですか?」とやや怪訝そうに聞かれて、「はい、そうです」と答えると、「なにも持ってきてないのですか?」と再度聞かれて、どうやらサウナの客に貸しタオルはあるが、それ以外はやってないということだった。
間を置いたあとで「タオルセットならありますが」ということで、タオルセットを頂くことに。中身は、タオルに使い切りシャンプー、小さな固形石鹸、ひげ剃りに歯ブラシまでついていて値段は220円。値段の割には中々充実してるなと思った。
最後に、「入浴は1時間半ぐらいがいいと思います」と案内された。おそらく感染対策の助言だろう。
脱衣場にあるロッカーの鍵は受付の女性に渡されて、帰りはちゃんと返すように言われる。


男湯は左側で、のれんをくぐって中に入ると、ふつうの広さの脱衣場で、左右の壁と真ん中にも島のロッカーがある。
間仕切り壁の上には大きなテレビ。この日はちょうど競馬をやっていた。


浴室の扉をあけて中に入ると、驚くべきことに、ここでも電飾がビッシリ張り巡らされている。
複数のパターンで点滅してて、目を楽しませてくれるが、ちょっと落ち着かないような…。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらが今回の湯船


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こっちはお隣。浴室は日替わりでまわしている


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲まぶしいー


右手前には立ちシャワーが一つ。
左側が浴槽で、右が横列にカランが並ぶ。
シャワーのヘッドは昔ながらの小さな首の回るタイプだったが勢いがあるので使いやすい。
奥の島カランの裏側に水風呂があったが、手を突っ込んでみたところ、18度ぐらいか。その目の前(浴室の一番奥)にサウナがある。


浴槽は先述したように、左側で、手前(左)がなにもない白湯に真ん中が寝湯。そして、右側(入り口からみて奥)の左がボディジェット、右がハイパージェットだ。
温度は43℃ほどなので、ちょっぴり熱いが個人的にはちょうどいい。
ここの主浴槽の端っこには頭上にテレビが設置されていて、室内はテレビの音で響いていた。
ちょうどレースが始まるときで、すぎやまこういちのファンファーレが流れていたので、そういえば今日は有馬記念だったんだと思い出した。
人のつきあいで競馬を少し齧ったことがあるが、競馬はいちど離れるともう分からなくなる。


浴室左奥には露天風呂の入り口。
扉を開けて出てみると、やはりどうしても狭い敷地なので、若干窮屈な印象があるが、左右に湯船があった。
右が少し広めの湯船でバイブラと赤外線付き。左が小さな湯船。どちらも薬湯仕様になっていて、茶色をたたえていた。
なんだろうこれは?と思い、薬湯の案内を見ると、驚いたことに中身が空になったコーヒーの包装が張り付けてある。
まさか本物のコーヒーをそのまま投入??
手にすくって匂いをかいでみると、たしかにコーヒーのような、どちらかといえば麦茶のような匂いが…。
コーヒーを入れてどんな効果があるのか不明だが、こういう斬新な薬湯は初めてなので驚いた。
露天風呂にも電灯が飾られていたが、まだ明るい時間帯だったためか点灯していなかった。露天風呂は、やはりほかの銭湯と一緒で若干ぬるめの41℃ぐらい。
入り口目の前には狭いながら外気浴できる椅子もあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こっちはお隣


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層はほとんど高齢者で、挨拶しあう姿などもみられた。住宅街のど真ん中ということで、地域に溶け込んだ銭湯なのだろう。帰りは無数の自転車があったのでかなり人気のようだ。


建物のベーシックとなる部分は古典的な作りで、奥には立派なタイル絵があるが、なにせ電飾のせいで、なんだか霞んでしまっている。
良い悪いは別として統一感はなく、古い銭湯に後付けの電飾はチグハグな感じがした。
テレビの音も反響しており、静かに過ごせる場所ではなかったが、色々と工夫されていて個性的な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 喜多見
経路 北へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 ネオン
統一感 なし
置物 電飾
照明 まぶしい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 
浴槽の種類 
サウナ なし
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 言葉は丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入220円)
備え付け なし

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者がほとんど


【案内】

住所
〒201-0002
狛江市東野川1−30−14

電話番号
03-3488-2642

アクセス
小田急線「喜多見」駅下車、北口徒歩10分(狛江市立三島保育園前)

休日
月曜
祝日は翌日休/毎月最後の月、火曜は連休(最終月曜が祝日の場合は前の週の月、火曜連休)

営業時間
16:10−24:00
日曜、祝日は14:00から営業

※東京銭湯ホームページ転載