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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

重の湯(東京・穴守稲荷)

2021-11-20 06:28:00 | 銭湯
#重の湯








京急本線
#穴守稲荷駅

▲穴守稲荷駅。羽田空港に近い駅である






▲隣にある天空橋駅は、桑田佳祐と綾瀬はるかがユニクロのCMでジーンズを履いて歌っていた駅だ






▲左に改札口


▲改札口をでたところ


▲鳥居を抜けたら


▲右に進む


▲踏切がある


▲右を向いたら駅


▲左を向いたら、羽田空港(天空橋)への地下入口


▲踏切をわたって


▲しばらくまっすぐ進む








▲突き当たりにきたら


▲右に曲がる




▲奥に高速道路がみえてくる




▲高速道路に沿って歩くために左折する


▲ひだりに曲がったところ


▲あとはそのまま真っ直ぐ進むだけ










▲しばらく歩くと重の湯がみえてくる




▲立派な宮造りである




▲右にコインランドリーがあるが、おなじ関係者の施設なのか分からない




▲到着


中に入ると、下駄箱が左右にわかれ、昔の銭湯らしくどうぞご自由という感じで真ん中に灰皿がある。
右が男湯で、左が女湯だった。


靴を預けて手動扉を開けると、左に番台。番台の側面は格子状になっていて、正面にぐるっと回る。
受付に座るのは、80代ぐらいの女性だ。
話し方はとても落ち着いていて、丁寧な語り口だった。
貸しタオルをお願いすると、手前の棚から出してくれた。使った時はとてもいい匂いがして嬉しかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場は少し広めで、手前側には一部せり出した空間がある。脱衣場とは異なる休憩所として作ったのだろう。頭上には学校でよく見かけるスピーカーが取り付けられ、壁沿いには黒いソファーが並ぶ。なんだか昔の学園ドラマみたいな雰囲気で妙に懐かしい気分になった。


脱衣場の真ん中には島カランがあり、ロッカーは右壁にも並ぶ。間仕切りには大きな鏡があって、洗面台は右奥。左に見えるのは、ハイパーレトロな体重計だ。多くの体重計をみてきたけど、ここの体重計は別格の古さだった。
右に目を転じると中庭が広がっていて、外にでてみれば、これまた大きな池が目に飛び込む。立派な鯉が何匹も泳いでおり、その右端にトイレがあった。
脱衣場の島カランのところはカゴに入ったシャンプー類が複数置いてあって、自由に使っていい備え付けだろう。
脱衣場の中では懐かしい歌謡曲が終始流れていた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:大田浴場連合会ホームページ引用


出典:大田浴場連合会ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけて中に入ると、浴室も広く確保された空間である。天井は高く伸びて開放感がある。屋根は一部ペンキが剥がれていたが、基本的にきれいだ。


島カランは真ん中にあり、左右の壁にもカランが続く。手前左には、立ちシャワーが向かい合わせで2つ。
右側をみると、ちいさなサウナがみえる。このサウナであるが、なんと無料だった。しかもフィンランドサウナである。なかなかすごい。
サウナの横には、立ちシャワーが二つ並び、このような古い銭湯がここまで設備を揃えていることに驚いた。動線もきちんと考えられている。
サウナの扉を開けると、かなり暗くて狭かった(無料なので文句は言わない)。
肩身を寄せ合って無理すれば6人ぐらい入れるかもしれないが、実際は3人ほど。上段にあがって横並びに座る。
熱さはそれなりにあって、ちゃんと普通のサウナである。


出典:大田浴場連合会ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


入り口に視点を戻すと、浴槽は奥にあってL字型になっている。
おおまかに3つに分かれており、最初は一番広めの右側から入った。
壁にはラミネートが張られ、座湯と書かれてある。座湯のほかには右隅にバイブラ。右壁には水槽が埋め込まれていたが、いまは空っぽだった。
足を入れてみると、めちゃくちゃ熱い。銭湯慣れした人でもかなりキツいのではないかと思った。推測するに46~47℃だろうか。入っていると、体がみるみるタコみたく赤くなっていく。


次は真ん中の湯船で、ラミネートには「あつ湯」と書いてあった。
先ほどのお湯で十分熱かったのに、さらに上をいくとは一体?!
覚悟を決めて入ってみると、死ぬほど熱いわけではなかったが、人間がギリギリ入れるかなといった熱さだった。ここだとミルミルを通り越してすぐさま体が赤くなってしまう。
温度は48~49℃ぐらいだろうか。かつて経験した火傷レベルからすればまだマシだったが、自分以外は誰も入っておらず、やはり常連客でも忌避する熱さのようだ。


出典:大田浴場連合会ホームページ引用
▲真ん中があつ湯


最後の左側にある湯船は、ぬる湯。こちらは41℃ぐらい。
半分が深くなったバイブラで、奥に格子の湧出口がある。残り半分は寝湯で、水まくら付き。しかも水まくらはちゃんと冷たかった。建物は古いのに設備はみんなしっかりしてて素晴らしい。


壁絵はペンキ絵でとても綺麗だったので、最近塗り直しのだろう。誰が描いたか確認しわすれてしまった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は全員高齢者。人気店らしく常に混雑していた。ほとんど地元の人たちだろうが、この設備の充実ぶりをみたら人気なのも納得である。


この羽田周辺には、下町らしい銭湯がかつて沢山あったのだが、近年は閉店が相次ぎ、今だと羽田にもっとも近い銭湯といえばこちらになる。
飛行機を使って東京に来られる機会があれば、是非とも立ち寄ってもらいたい銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 穴守稲荷
経路 川に向かう
周辺の環境 高速道路、住宅

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 
サウナ あり(無料)
温度 41~49℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 落ち着いている
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 80代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒144-0043
大田区羽田3−16−10

電話番号
03-3743-3659

アクセス
京浜急行線「穴守稲荷」駅下車、徒歩10分

休日
土曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載