銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

第二寿湯(東京・瑞江)

2022-02-05 06:41:00 | 銭湯
#第二寿湯





都営地下鉄新宿線
#瑞江駅

▲都営新宿線の終点手前の駅






▲新宿あたりからはるばるやってきた


▲階段をのぼり


▲改札口


▲改札口を抜けて階段をのぼる


▲かなりあるのでエレベーターを使う


▲うえに上ると地図があった。右が現在地で、目的地は左端にある


▲南口から出て


▲ターミナル沿いに歩き


▲奥の横断歩道を渡る


▲渡ったら左


▲洋服の青山がみえてくるので


▲洋服の青山のところを右折する


▲曲がったところ


▲そのまましばらく真っ直ぐ歩く








▲左に鉄塔と右にスーパーのヤマイチがみえてくる






▲横断歩道を渡り


▲右に向いて


▲すぐ左の細い道を歩く。そうしたらもう見えてくる








▲立派な煙突






▲昭和らしい注意書き。むかしは立ちしょんべんが多かったのだろう。今はまず見かけない


▲グルッと右にまわり


▲第二寿湯の全景




▲到着








中に入ると男女に分かれている。左が男湯で右が女湯だった。
扉をあける前からずいぶんと賑やかな声が聞こえており、中に入ればすごい人でいっぱいだった。地元では超人気店らしく、みんなでワイワイ話していた。
番台に座るのは、90代ぐらいの女性。耳に補聴器をつけてるのが見えたので、少し大きめの声で「貸しタオルありますか?」と訊ねると「ないです」ということで、販売してるタオルを頂くことに。
ガラス戸をあけると、なんと使い捨てバスタオルなるものが100円で売っていた。こんなものがあるんだとビックリ。たぶん厚紙かなと思った。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場はそんなに広くなく、湯上がりの客たちが左右に用意された椅子に座ってびっしりいる上に、着替えてる人、上がってきて涼んでる人などで立錐(りっすい)の余地もないほどだった。
とりあえず何とか空いているロッカーを確保すると服を押し込んだ。
トイレは小さな庭がある手前側で、高齢者が多いせいか多目的トイレになっていた。トイレに近づくと勝手に蓋が開いてくれる優れモノ。
間仕切り側にはお湯の富士のぬいぐるみが置いてある。


第二寿湯の店主は江戸川区の銭湯組合に「お湯の富士」のゆるキャラを提案した人だという。


出典:江戸川区ホームページ引用
▲相撲取りで趣味は銭湯に行くこと。美術大生のデザインを叩き台にしてブラッシュアップして作ってきたそうだ


銭湯業界ではゆっポくんと比肩する有名キャラであるが、このキャラクターが定着するまでは紆余曲折を経ている。
そうした経緯はwedge onlineの記事で紹介されていた。



店主は元々アパレルや印刷会社につとめていた人だが、色々とあって義父が経営する銭湯を引き継ぐことになった。実際に働きはじめてみると殿様商売をしている銭湯業界に疑問を感じ、その後色々と企画を立案、組合に提案してきたという。そのひとつがお湯の富士だった。
たしかに客の立場でみても、いくら装置産業とはいえ受付に座る人がテレビをみてたりスマホをいじってたり、ほかの業界だとありえないなと思う。
お湯の富士の事例はどんな組織であれ、異なる視点をもった人が声をあげれば大きな前進が見られるという好例だろう。
ちなみに記事を書いた人は溝口敦さんで、暴力団の記事をライフワークにしてきた人である。ご本人は玄関先で背中を刺されたり、通勤途中の息子さんは太ももを刺されるなんてこともあったが、溝口さんは怯まなかったという(息子さんはどう思ったか知らないけど)。まさかそういう人が銭湯の経営者(脱サラリーマンがテーマ)を題材に書いてるとは思ってもみなかった。
話が脱線してしまったが、店主が提案したキャラクターだから、第二寿湯はお湯の富士のオンパレードになっている。


浴室の扉を開けると、作りはいたってシンプル。というか昔ながらの古典的な作りである。
真ん中にカランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。手前右側に立ちシャワーが一つ。
真ん中のカランはシャワーがなくて、右がハンドシャワーで、左が固定シャワー。立ちシャワーを含めてみんな設備がしっかりしてるのは素晴らしい。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。
左が狭い湯船で、通常だと2人ほどのスペースなのだが、人が多くて4人も入っていた。一部岩盤泉という名称で岩盤を砕いて作ったタイルが張ってある。お湯は薬湯で、この日はじっこう。温度は44℃ぐらいと熱めだ。


右が主浴槽で、左隅に電気風呂、真ん中付近にジェットバス、右に再び岩盤泉と並んでいる。
全体的に見たら、やはり昔ながらの設備という感じで、温度は41℃ほど。


壁絵は古典的な富士山のペンキ絵であるが、さりげなくお湯の富士が隠れている。
客層はみんな高齢者で、とにかく人でいっぱいだった。すぐにカランが確保できないし、湯船も人でいっぱいで居場所をみつけるのに苦労した。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


設備はしっかりしているがバリエーションにおいては近年の銭湯と比べて劣るかなとは思う。ただ、これだけ人気があるということはほかの銭湯にはない魅力がたくさん詰まっているからなのだろう。
コロナ禍においては非常に活気のあふれる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 瑞江
経路 旧江戸川方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 富士山とお湯の富士
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、電気風呂、ジェットバス、岩盤泉
サウナ なし
温度 42~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け なし

◆人
受付 90代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒132-0013
江戸川区江戸川1−46−12

電話番号
03-3670-6195

アクセス
都営新宿線「瑞江」駅下車、徒歩15分

休日
金曜

営業時間
16:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載