#竹の湯
2022年2月20日閉店
都営地下鉄新宿線
#大島駅
▲都営地下鉄の大島駅。「おおしま」じゃなくて「おおじま」と読む
▲江東区の右端に位置する
▲エスカレーターでのぼり
▲改札口
▲地図をみると、右上にあるサンロード中の橋というところにある
▲A6出口をめざす
▲構内が無駄に広い場所だ
▲左にまがり
▲ようやく階段がみえてくる
▲のぼる
▲入り口に段差がある。江東区は海抜が低いため、こうした措置を施しているのだろう。ちなみに大島を過ぎると、電車は東大島から地上に出てくる
▲外に出たらひだりに向かう
▲左にむいたところ
▲まっすぐ歩いて
▲ここでストップ
▲左にサンロードの入り口がみえる
▲入ったら、あとは真っ直ぐ進むだけ
▲右に竹の湯がみえてくる
▲写真パネル
▲浴室
▲フロント
▲壁絵
▲到着
中に入ると小さな下足箱のスペースで、人と交錯するとかなり窮屈に感じた。左側に自動扉があり、開けて中に入ればすごく小さなスペース。中はがらんどうとなって、長椅子がポツンとあるだけの寂しい空間だった。閉店間近だからかと思ったけど、写真パネルをみるとそのままだったので元々のようだ。
右に受付のフロントがあり、座るのは60代前半ぐらいの女性。
物静かな感じで落ち着いた雰囲気だった。貸しタオルをお願いすると出してくれて、500円玉を出すとお釣りは20円だったので無料だったようだ。
女湯は左側で、男湯は右側。
出典:ことみせホームページ引用
のれんをくぐると、脱衣場もやや狭いところで島のロッカーと右側にもロッカーが並び、手前に椅子とトイレがある。
作りもいたって普通というか、昔ながらのよくある風景だった。
浴室の扉を開けると、手前の左右に立ちシャワーがあり、真ん中には島カラン。両壁にもカランが並び、カランのヘッドも古い作りのものだった。一部ヘッドが違っていたので、交換しながら今に至ったと思われる。
シャワーの出はみんなしっかりしてて使いやすく、設備の管理はきわめてしっかりしているという印象だった。
出典:ことみせホームページ引用
浴槽は奥にあって、L字型をしている。
右側のところが主浴槽で、手前右壁のところに柵がついており、それが湧出口。
奥壁のところが強力なバイブラで、左部分が深くなって座湯が2つ。
温度は43℃ぐらいだった。最初に入るとちょっと熱く感じる程度。
左にあるのが深浴槽で、弱バイブラがあるだけで、おなじく白湯の43℃。
出典:ことみせホームページ引用
浴槽の設備だけみると、すごくシンプルで、特徴はほぼないに等しかった。
壁絵はチップタイル絵で雪をかぶった山脈が描かれている。特定のモデルがあるのか分からないが、南アルプスを彷彿させるような描写だった。
女湯側はまた違った絵柄である。
出典:ことみせホームページ引用
▲こちらが女湯
客層は高齢者がやはりメインであるが、一部若い人と、親子連れがいた。
シャワーを浴びていたら、「あれー」という入浴客の声が響き、声がした方向を見ると小さな女の子(たぶん2、3歳)がタイルの床で尻モチをついて転んでいた。再びシャワーを浴びていると「あー」と今度も入浴客の声が聞こえて、また女の子が尻モチをついていた。近くにいた高齢者が「だいじょうぶ~?」と声を掛けていたが、女の子は呆気にとられてフラフラしてる感じだった。
体を拭いて脱衣場で着替えていると、今度は出入り口のところでつまづいて床に口が当たって泣き叫んでいた。お父さんがタオルでゴシゴシ拭きながらあやしていたが、「あなた転びすぎだよ」と半ばあきれたように呟いていた。
隣の女湯からはとてもにぎやかな声が終止響き、脱衣場にでると「さみしくなるわね」「お元気でねぇ」などとお別れの挨拶が聞こえてきた。
先ほどの受付の女性は白い紙袋をかかえて「ごめんなさい」と言いながら奥の部屋へと入っていったが、お別れの餞別をもらっていたのだろう。
いまの銭湯は地元に根ざした銭湯とレクレーション向けの銭湯に分かれているけれども、この竹の湯は古典的な前者。
日常的に使用されることを想定した古き良き時代の銭湯だ。
リニューアルする銭湯は原則的にレクレーション向けに変わるので、竹の湯のような銭湯は現在だと貴重な存在になりつつある。
閉店するということで駆け込み特需もあったかもしれないけど、とにかく人でごった返していて、この地域から愛された銭湯だったんだなと感じた。
建物の老朽化や経営者の高齢化が閉店の理由だろうけれども、ここで閉店してしまうのがすごく勿体ない気がした。それぐらいよく磨き上げられた銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大島
経路 商店街
周辺の環境 商店街
●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 山脈
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 コンパクトながら綺麗
シャワーの出 みんな勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、ジェットバス
サウナ なし
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 落ち着いている
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり
◆人
受付 60代前半の女性と、80代の男性
客層 高齢者や親子連れが何組か
【案内】
住所
〒136-0072
江東区大島7−7−3
電話番号
03-3681-6726
アクセス
都営新宿線「大島」駅下車、徒歩8分
休日
木曜
営業時間
15:30−23:00
※東京銭湯ホームページ転載