銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

松原湯(明大前・東京)【閉店】

2023-02-04 07:41:00 | 銭湯
#松原湯
2023年2月8日閉店







京王井の頭線
#明大前駅

▲京王井の頭線の明大前駅。明大とはもちろん、明治大学のこと。なので、メロディーが明治の校歌である


▲渋谷方面のホームには沢山の人が並んでいた。昔から変わらない光景


▲ここはハブ駅でもある

▲エスカレーターをのぼり

▲右に向けば改札口


▲改札口を出たところ


▲駅を振り返る

▲改札口を出たら左にすすみ



▲ここを右折

▲そのまま真っ直ぐ


▲冬の西日はなんともいえない郷愁感と落ち着いた雰囲気をかもしだす





▲ここで銭湯の煙突がみえてくる



▲左に曲がれば松原湯の入り口


▲裏側からみた風景


▲入り口



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲到着


▲閉店のお知らせ




中に入ると目の前に下足箱があり、靴をあずけて扉を開ければ、ひだり側に受付がある。奥には簡易ながら長椅子のみが並んでいた。
フロントに座るのは、80代ぐらいの白髪の女性。「こんにちは」と挨拶したあとに、「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「ないんですよ」と言われた。買うなら100円だという。良心価格だ。なのでタオルと入浴料で600円だった。
女湯は手前で、男湯は奥側。


のれんをくぐって脱衣場の中に入ると、やや広めの空間で、真ん中には島ロッカー、左右にもロッカーが並ぶ。上手く分散されていて服を脱ぐときに快適だった。
脱衣場の中はBGMが響き、90年代のポップスがずっと流れていた。かすかに知ってる曲もあり懐かしい気分に浸ることができた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場が広いためか浴室への扉は2つ。
前回来たときは自分ともう一人のお客さんぐらいしか見かけなかったのでそんなに多くないだろうなと思っていたら、めちゃくちゃ混んでた。これも閉店アナウンスの効果か。
カランは場所取りする人と使ってる人とでほぼ空いてなかったが、とりあえずタイミングを見計らってなんとか確保するとシャワーのハンドルをひねる。
おもったよりも勢いがなくて、こんなものだったかな?と思ったら、前兆もなく突如として勢いよく流れてくる時があった。全体の使用状況に連動して変わるようだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


島カランは真ん中に一つと、左右の壁にも並び、立ちシャワーは右側に2つ並んでいた。立ちシャワーに関してはかなり快適だった。


浴槽は奥にあって、左右に分かれている。ともに浅浴槽。
右側の方が広めで、ジェッバスが並ぶ。
自分が湯船に入ると、斜め前にいた高齢男性が、「そろそろ出るかな!」と独り言を大声で言うが、なぜかしばらくそのまま。
「あらよっと!」と気合いを入れて立ち上がったが、それに影響されたのか、おなじ湯船に入っていた人たちも同時に立ち上がり、不思議な光景だった。
温度は44度ぐらいなので、熱めな方だった。入浴客には小さな子どもがいて、「アチチ!」と縁のところにしゃがみ込むと入るのに渋っていた。
さすがに子どもだとキツい温度だろう。


ひだり側の湯船は寝湯で、隣とほぼ同じぐらいの温度。お尻部分にはバイブラが常時出ていたが、スイッチを押すと背中部分から勢いよくジェットが噴出する。水枕もしっかり機能しており、首をあずけるとかなり気持ちよかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真では白湯だが、この日は紫色の薬湯だった


壁絵は古典的な富士山の絵で、壁は上の部分が手前にせり出し、下が少しへっこんでいる。左右の壁にもペンキが続いているので立体感がある。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層はやはり高齢者がメインだが、若干の若者と中年、それに親子連れもいた。若い人は明治大学の学生だろうか。
客は常にごった返していたけど、会話は一切皆無で終始静かだった。


建物や設備が老朽化したため閉店するということだが、実際に入浴している間はなにひとつ不備はなくて、むしろ完璧に近い形でメンテナンスされていた。
タイルも壁の部分は目地まで綺麗なので、これで閉店?!と思ってしまう。
ただ、経営者が高齢であったり、見えていない部分では老朽化が進んでいたのだろう。実際に煙突はかなり古い。
ほかにも老朽化とはべつに表に出せない理由もあるのかもしれない。
入浴客が減って閉店するよりも、別れを惜しまれて看板をおろす方が理想的。松原湯は幸せな形の閉店だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 明大前
経路 線路沿い
周辺の環境 線路、住宅、教会

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山の壁絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 小さな椅子
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ジェット、寝湯
サウナ なし
温度 44℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入100円)
備え付け なし

◆人
受付 80代の女性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒156-0043
世田谷区松原2−31−12

電話番号
03-3321-4624

アクセス京王線「明大前」駅下車、徒歩5分

休日
木曜、金曜

営業時間
15:45−22:00

※東京銭湯ホームページ転載