銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

読売ランド丘の湯(東京・京王よみうりランド)【閉店】

2023-07-22 06:51:00 | スーパー銭湯
#読売ランド
丘の湯
2024年1月8日閉店




京王相模原線
#京王よみうりランド駅
▲京王よみうりランド駅


▲階段を降りて


▲改札口

▲改札口を出て左に進むと


▲ゴンドラ乗り場がある


▲徒歩やバスでもいけるが、普段乗る機会がないゴンドラ(スカイシャトル)で行くことに

▲ちなみに小田急にも読売ランド前駅というのがあるが、そちらも歩くと20分以上掛かるので、どの駅からアクセスしても乗り物で行く宿命にある


▲チケット売場


片道300円で、往復券だと500円だ

▲グルグルのぼり

▲ゴンドラに乗ったところ。扉は自動で閉まるとあったが、いつまでも閉まらないので焦った

▲出発進行

▲急勾配をかけのぼり




▲想像以上に高くて、しかもかなり揺れるのでめちゃくちゃ怖かった


▲ジェットコースターの中をすり抜けていき


▲大絶叫がこだましていた


▲右に観覧車が見えるが、その観覧車の足下に丘の湯がある


▲ようやく地上が近づいてきて

▲到着


▲ゲートを抜けたら

▲観覧車がある方の右に進む


▲そのまま真っ直ぐ行くだけだ



▲丘の湯に進む階段




▲のぼると駐車場がみえるが、その奥の建物は丘の湯ではない

▲右に観覧車がみえる

▲ここはゲームセンターや自販機、レストランが入ってる施設


▲そこを抜けて


▲ようやく丘の湯がみえてくる。ちなみに、この一帯の丘は古賀政男の代表曲である「丘を越えて」のモチーフになった場所。この付近で桜の花見をしているときに思いついた曲だそうだ



▲入り口からすでにすごい数の人であふれていた


中に入ると、突き進んだ奥が下駄箱のスペースで、右に自販機がある。ちなみに下駄箱はコインリターン式なので100円玉を用意する必要がある。
自販機のところではほとんど親子連れが並んでいた。
入浴料は最近になって値上げされたとはいえ、休日料金でも1000円以下はうれしい。ただ、タオルなどは別料金なので、持っていないと追加料金が発生する。


受付は自販機のすぐ横にあり、対応してくれたのは40代ぐらいの女性。帰りの時は男性ばかりと不思議な入れ替えだった。挨拶はみんなきちんとしているので、このあたりはさすがスーパー銭湯。
受付をすぎれば、物販やマッサージ、食事処などといった設備や空間が所狭しと集約されていた。


▲この時は恐竜パークという催しをやっていた


左に見える通路を奥まで進むと、男女別ののれんがみえてくる。手前のスペースは小さな休憩所で、片隅には漫画本(ほとんどがメジャーなタイトルばかり)がビッシリと並ぶ。若い人を中心にほとんどの人がマンガを黙々と読んでいた。


のれんをくぐると、元々狭いこともあるのだろうが、脱衣場はリッスイの余地がないほどの混雑ぶり。
ロッカーはわかりやすい作りで、真ん中に島ロッカーがあり、それを取り囲むように左右の壁にもロッカーが並ぶ。ここもコインリターン式なので100円玉が必要だ。
入り口から子どもの多さは分かっていたが、ずっと子どもの無遠慮な叫び声が響き、ちょっとしたカオス状態に。軽い熱中症状態だったせいもあってか、頭が痛くなってきた。
そそくさと服を脱いで浴室へと進むと、緩衝スペースを抜ければ、通常のスーパー銭湯とおなじく標準的な設備がすべて詰め込まれている。空間はやや狭いので、非常に密着度が高い。
浴室は中央に腰掛け湯が鎮座し、その右側に洗い場のカラン群がある。作りは一般的なスーパー銭湯とおなじだが、シャワーは自分で止められるのがうれしい。一方で、出の悪いヘッドがいくつかあって、若干の不満も。閉店までの期間を考えるとこれらが改善されることはないだろう。


入り口から見て奥にあるのは水風呂とサウナで、水風呂はスーパー銭湯としては冷たくて16℃ぐらいか。
サウナも入ってみると予想以上に熱くて、100℃ぐらいはあったかもしれない。久しぶりに目をあけてるのもつらいと感じるほどだった。


出典:丘の湯ホームページ引用


浴室の左側には、ジェットバスと熱(あつ)湯が並ぶ。
手前にあるのが熱湯で、43℃以上は確実かと思われた。スーパー銭湯は基本的に無難に徹したところばかりだが、ここはだいぶ攻めてるなという印象。
ジェットバスは一通り揃ってるが、ここの設備がおもしろいのは、すべての湯船に湯船の通路があることだ。これは他の銭湯に見られないユニークな点である。


出典:丘の湯ホームページ引用


出典:丘の湯ホームページ引用
▲こんな感じの通路がある


露天風呂の入り口は、浴室に入ってすぐ左側にあり、階段のところでは夏仕様なのか足下に複数の水シャワーが出ていた。ちょっと冷たい程度だが、うれしい気遣いだ。


露天風呂のスペースも決してそんなに広くないが、一通り揃っている。
真ん中にあるのは、円形の微細泡による白濁の湯で、露天風呂では一番のメインとなる湯船。温度は40℃ぐらいとぬるめなので、長湯をしてる人が多い。


出典:丘の湯ホームページ引用


この白濁の湯を取り囲むように複数の湯船が並んでいる。
右から見ていくと、最初にあるのは壷湯で、三つある。こちらはやや大きめなので親子で入れるかもしれない。
温度は40℃ぐらいと低め。


出典:丘の湯ホームページ引用


奥の右にあるのは各地の温泉を再現したものらしく、見た目は白湯だけれども成分が温泉なのだとか。
温度はやや高めで42℃ぐらい。
その温泉の左隣にあるのが寝湯で、寝湯といっても浅浴槽になっていて縁に頭をあずけることができる。温度も低めで、のんびりと浸かることができた。


左隅にあるのは寝ころび湯で、こちらは薄いお湯が流れてて石の枕があるもの。かなり人気の設備だったが、タイミングを見計らって使うことができた。
ガッツリ寝てる人が多く、みんな夏の暑さに疲れてたのかもしれない。


出典:丘の湯ホームページ引用


手前の左側にあるのはミストサウナで、窯の中を演出するためなのだろうが、自分みたいな身長のない人間でも腰と膝を曲げないと入れないので、大柄な人は這いつくばらないと入れないかも。
なんとか二重扉を抜けると、ミストサウナの空間になっており、かなり熱い。ミスト自体は濃霧というほどではなく、視界はそれなりに見通せた。奥に塩があるので、それを体に塗りつけて垢や皮脂をゴシゴシ落とすことができる。


出典:丘の湯ホームページ引用


これらの設備の空いたスペースには東屋の休憩所があり、そこでは若い人たちがみっちり肩を並べて語らっていた。今の時代はどうしてもスマホ片手に話すことが多いので、ロッカーにスマホを預けて話し合える場所があるのは貴重な機会ではないかと思う。
全体的にスペースはやや狭く、それでもあらゆる設備を備えているので、設備に関しては不満を持つ人はいないだろう。
ただ、とにかく小さな子どもや若い人ばかりなので落ち着ける空間ではなかった。叫び声が響いてるだけでなく、後ろから思いっきりシャワーを浴びせられたり、服を来た子どもが走り回っていたりと、まさに遊園地そのものだった。
逆にいえば、子ども連れは多少の無礼講も気にせずに遊ばせることができるだろう。
来年には閉店するということでお別れ効果で人を集めているのか、それとも元々人気があるけど老朽化で店じまいをするのか分からないが、これだけ来店客がいて閉店するのは非常に勿体ない気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 読売ランド前
経路 スカイシャトル
周辺の環境 読売ランド

●空間演出
建物外観 スーパー銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 微妙
浴槽の種類 熱湯、座湯、ハイパージェット、水風呂、白濁の湯、人工温泉、寝湯、うたた寝湯
サウナ あり
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 若者や親子連れ

【案内】

住所
東京都稲城市矢野口3302-8

アクセス
京王よみうりランド駅下車→ゴンドラ「スカイシャトル」で5~10分
もしくは小田急バスで5分
読売ランド前駅下車→小田急バスで10分
新百合ヶ丘駅下車→小田急バスで20分
中央自動車道 稲城ICより稲城大橋経由2km

料金
【平日】
大人820円(会員770円) 小人500円(会員450円)
【土日祝】
大人920円(会員870円) 小人550円(会員500円)

タオルの販売、バスタオルのレンタルあり

営業時間
10:00~24:00(最終受付23:30)

休業日
不定休

※ニフティホームページ転載