銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

良の湯(東京・曳舟)

2023-10-14 06:28:00 | 銭湯
#良の湯




東武スカイツリーライン
#曳舟駅
▲曳舟駅

▲駅からスカイツリーツリーを眺めることができる

▲改札口にむかい


▲右に向くと西口


▲西口に出たところ。奥に宝くじ売場とちよだ鮨がみえるが


▲その間にある路地へと進む



▲良の湯がみえてくる。歩いて30秒も掛からなかった


▲閉まってるシャッターには富士山の絵が描かれている。開店前を訪ねないと気が付かないところだ

▲裏に進むと

▲煙突とスカイツリーが並んでいる。もちろん浴室内からもスカイツリーを眺めることができた


ここはなぜか15:15分開店という中途半端に開く銭湯で、なんだかんだいいながら少し早めに開くのではないかと期待していたが、5分前でも開いていなかった。地元の人たちであろうと高齢者たちが今かと今かと待ちかまえている。
最後尾に並んでいると、聞こえてくるのは認知症の話。最近出始めた薬の効果を熱く語っていた。
開店時間になるとシャッターの音が聞こえてきて、客たちがなだれ込む。




玄関先から男女にわかれており、男は右側で、女は左側。
自動扉を抜けると、左側に受付がある。番台のような高さはなく、番台なのかフロントなのかはっきりしないタイプだ。時代がフロントへと移行する過渡期に作られたものかもしれない。
座るのは、70代ぐらいの女性。
特に愛想があるわけではないが、過不足なくきちんと対応をしてくれる。 
貸しタオルがあるか尋ねると20円ですと言われたので、入浴料520円とあわせて540円を支払う。


脱衣場はシンプルな構造をしており、真ん中に島ロッカーがあり、右側にもロッカーが並ぶ。
間仕切り壁には、お洒落な感じの鏡台が置いてあった。足下の足ふきマットは花柄だったり、随所に女性らしい感性が垣間見える。
手前のくぼみには椅子とテーブル、それにマッサージチェアが並んでいた。ちょっとしたミニ休憩所である。


浴室に入ると、浴室もまた古典的な配置の浴室と言えるだろう。
真ん中に島カランがあり、左右の壁にもカランが並ぶ。
手前の左側には立ちシャワーが一つ。
それぞれシャワーの出はよくて、しっかりと管理されていると感じた。
各タイルは色がどこかちぐはぐな感じで、統一性に欠ける。なぜこれらの組み合わせなのだろうという感じの配色だった。


最初に入るときに目に飛び込んでくるのは、奥の壁にあるチップタイル絵で、モデルは分からないが、宵闇の中に浮かぶ大きな橋が掛かっている。さながらレインボーブリッジにみえなくもないが、この銭湯がつくられた時期を考えると創業者の出身地にあるものか、それか架空のものかしれない。
横の壁側面までしっかり作りこまれていて、3D効果のような迫力がある。


出典:東京銭湯ホームページ引用



▲こちらは女湯


浴槽は浴室の奥に設置され、大きく二つに分かれている。
左が薬湯で、右が主浴槽。
ちなみに、この日の薬湯は白湯と書かれてあった。白湯はもちろん単なるお湯にすぎないので、この開き直った設定には驚きを禁じ得なかった。薬湯の浴槽は座湯にもなっている。


▲イベントの時だけ薬湯を投入してるのだろうか


右の主浴槽は、バイブラに電気風呂、寝湯と並んでいる。
温度は先ほどの薬湯が43℃ぐらいで、主浴槽がもしかすると42℃ぐらいだったかもしれない。常連客らしき人が「今日はちょうどいいな」と満面の笑みで言っていたので、日によって変動するのだろう。


客層は先述したとおり高齢者ばかりで、若い人はまったくいなかった。
こんなに駅から近くて設備もしっかりしているのに年齢層が偏ってるのは非常にもったいない気がした。浴室からはスカイツリーを眺められ、個人的にはかなりの穴場スポットではないかと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 曳舟
経路 路地裏
周辺の環境 住宅や飲食店、駅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 橋のチップタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場の一画
脱衣所 シンプル
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯? 座湯、バイブラ、電気風呂、寝湯
サウナ なし
温度 42~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり

◆人
受付 70代女性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒131-0032
墨田区東向島2−15−6

電話番号
03-3611-0811

アクセス
東武伊勢崎線「曳舟」駅下車、徒歩1分

休日
水曜

営業時間
15:15−23:30

※東京銭湯ホームページ転載