#金星湯
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JR京浜東北線
#東十条駅
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▲東十条駅
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▲南口の改札口
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▲改札口を抜けて、このまま目の前の横断歩道を渡る
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▲左に階段があり
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▲降りて
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▲右上に見える新幹線の高架線沿いをひたすら歩く
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▲公園を通り過ぎて
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▲この日はお祭りの日だったようだ
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▲ここを左折する
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▲すこし歩くと
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▲4つもある分岐点にさしかかる
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▲右から二番目のピザーラがある通りを進む。厄介なことにピザーラが2つ並ぶが、左のピザーラのところ
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▲まいばすけっとを通り過ぎて
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▲写真で左奥に工事中のブルーメッシュが張られてある建物があるが、その横に金星湯がある
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▲なので一度左折して
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▲右にすすみブルーメッシュを目指す
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▲そのブルーメッシュの左横に進むと
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▲金星湯がある
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▲なんとも昭和チックな置物
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▲ユニークなのれんだ
扉をあけると、ここはふつうの銭湯と比べちょっと変わったところである。
入ってすぐ右のところが受付で、対応してくれたのは50代ぐらいの男性。
のれんにはスキンヘッドの高齢男性が描かれているが、おそらくお父さんのほうか。息子さんはまだだいぶ髪があるほうだった。愛想こそそんなにないものの気さくで感じの良い人だった。
「貸しタオルありますか?」と訊ねるとすかさず手を伸ばして出してくれて、千円札を出すとお釣りは450円。
東京の銭湯が550円に値上げして初めての銭湯だった。それまで神奈川県が日本一高かったが、すかさず値上げして銭湯料金日本一に返り咲いた。
ここが面白いのは、フロントまわりがカウンター席に囲まれ、飲食することができることだ。
日曜日の午前中に限りモーニングをやっている。どんな味なのか気になる部分もあるが、そこまで期待する気持ちにもなれず(専門店じゃないので)今回は午後にたずねた。
幸いなことに(?)、この日は日曜日だったが急遽モーニングは出せないと張り紙があって、朝からこなくて正解だった。モーニング目当てに来てたらガッカリしただろう。
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そのカウンター席を通り過ぎた奥に銭湯の入り口がある。
左が女湯で右が男湯。
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のれんをくぐると、左側と手前に靴箱がある。
やや雑然とした印象を与える脱衣場で、縦長の空間になっていた。
真ん中には小さなテーブルが二つ重なって置かれ、白いベンチがある。
ロッカーは左右の壁際に並び、ロッカー自体はすこし小さいかなという印象。
奥の右にトイレ。その横に非常口と書かれた扉があるが、その目の前にマッサージチェアが置かれてあった。
ところで銭湯とは直接関係ないのだが、夏は来る途中で汗が止まらず、銭湯で汗を流しても着る時にTシャツが汗くさくていつも嫌な思いをしていたが、最近になってクエン酸のすずき洗い専用を使ったら汗を流しても汗くささが消え、これなら銭湯であがっても嫌な思いをしないで済むと意気揚々とやって来た。
そして金星湯でタオルを借りたら、かなり生臭く、汗を流したのに臭いがついてしまった。
無料だったので文句を言えた義理ではないが、夏はやはり臭いまま帰る宿命だったようだ。
服を脱いだあとに浴室の扉をあけると、思いの外そんなに広くはない印象の浴室になっている。
真ん中に島カランがあり、ほかには左の壁沿いにも並ぶが、右側は手前側に立ちシャワーが2つ、左の手前に立ちシャワーが1つ。ただし右側はお湯のシャワーのみで、水を出せるのは左手前の立ちシャワーのみだ。別々に2つのヘッドがついていた。
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出典:東京銭湯ホームページ引用
▲受付周りの派手なカウンター席と比べると、対照的に白を基調としたシックな装い
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出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらはおそらく女湯
浴槽はいちばん奥にあって、ほぼ真ん中だけど左寄りに設置してある。
浴槽の中は左右に分かれ、左側がジェットバスで浅浴槽。ただし、ひとつのジェットバスがほぼ壊れていた。
右側が深浴槽で、座湯が2つ並ぶ。奥行きがあるので座るタイプだけど寝湯みたく体を預けて寝てる人がいた。
温度は45℃ぐらいで、けっこう熱い。最初は躊躇しだが、死ぬ温度じゃないと覚悟して肩まで漬かるものの、やはり刺激の強さで一度出てしまった。
通路を隔てて右側に水風呂がある。こちらの水風呂は蛇口から水が出っぱなしで、チラーとかで冷やしてるタイプじゃないだろう。なので手をつっこんでもそんなに冷たくないと感じた。
通路の奥には扉があるが、おそらくサウナだったものが壊れてそのまま放置されてるのだろう。
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出典:東京銭湯ホームページ引用
▲いまは亡きサウナ
壁絵は、絵というよりも飾りみたいな感じでささやかにヨットとカモメの絵がタイルに描かれている。
意識しないと見逃してしまう程度のものだ。
客層は最初こそ高齢者ばかりかと思ったが、ちらほら若手の人を見かけたのと、先ほどの途中で祭りをしていた人たちがドッと押し寄せてきて、若い人が一気に増えた。
見るからにヤンチャそうな人たちで、外に出たときは倉庫で使うフォークリフトに本来一人用のところを何人も乗って走っていた。
東十条というと土地勘はまったくないのだが、けっこう下町の雰囲気を残しており、ここは元々おおくの銭湯が密集していた地帯だった。今はいくつもの銭湯が廃業してしまったけれども、その生き乗りのひとつが金星湯である。
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▲東十条の南口近くに地蔵湯というのがあったが、いまはマンションになってしまった
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▲お地蔵さんは残ってた
客層は地域に根ざした人たちが多いのか、受付の近くではみんなで和気あいあいと話し合っててにぎやか。女湯からもたえず声が響き、銭湯の理想的な風景という感じである。
こうした老舗ながらも、半分は喫茶店のような作りで日曜日はモーニングをやってるなど、レトロとユニークさを掛け合わせた面白い銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東十条
経路 線路沿い
周辺の環境 住宅や公園
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 ヨットやカモメのタイル絵
統一感 あり
置物 カウンター
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ちょっと雑然としてる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、ジェットバス、座湯、水風呂
サウナ なし
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 親しげ
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし
◆人
受付 50代ぐらいの男性
客層 幅広い年齢層
【案内】
住所
〒114-0002
北区王子4−1−3
電話番号
03-3919-1637
アクセス
東京メトロ南北線「王子神谷」駅下車、徒歩5分
休日
金曜
営業時間
15:00−25:00、土曜15:00−22:00、日曜・祝日8:00−12:00、15:00−22:00
※東京銭湯ホームページ転載