銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

金森湯(東京・町田)(アヒルちゃん)

2020-02-15 06:25:00 | 銭湯






#金森湯














✔店主が上品
✔アヒルでほっこり
✔賑やかな浴室












#町田駅

▲JR横浜線の町田駅




▲今回はターミナル口から出発


▲中に入ると


▲そのまま突き抜ける













▲抜けたところ


▲そのまま下って


▲右に進む










▲大通りに出たところ



今回目指すのは、金森湯。
町田には銭湯が2つしかなく、一つはデザイナーズ銭湯で知られる大蔵湯だが、金森湯は真逆の昔ながらの銭湯である。
歩くと30分ぐらい掛かるので本来はバスを利用すべきだが、今回はタイトルにこだわって歩きを敢行した。
ほとんど土手沿いなので経路は分かりやすい。





▲境川に到達したら


▲左に進む。ここら辺は青山学院の選手たちも走ってる場所だという


▲市民ランナーも走っていた


▲とりあえずずっとまっすぐ




























































▲ここでストップ


▲左に向いて


▲あとはまっすぐ
















▲ここらへんで金森湯がみえてくる


▲駐車場もある



















▲到着


入り口に入ると狭い下足箱スペースで、左が男湯になる。
扉を開けると、狭い間口になっていて、すぐ左手にアメニティグッズ、右が番台の受付。そのときは誰もおらず、女性店主が男湯の脱衣場で男性客となにやら話をしていた。
「お願いします」と言うと「はい、いらっしゃいませ。はい、いらっしゃいませ~」と言いながら番台に戻ってきてくれた。
みた感じ80代ぐらいの女性であるが、ちゃんとした身なりでお化粧もしっかりしており、なにより話し方が上品である。
なんともいえない感じの良さだ。
番台の左上には2013年の「町田私の好きなお店大賞」の表彰が飾られてあったが、納得である。


脱衣場はやや狭く、所々にモノがあふれている。家庭的な雰囲気で、心地よい雑多感。
入り口左に島ロッカーがあり、左壁にもロッカーが並ぶ。左奥側にソファーとテーブル。洗濯機は2つあったが、一つが荷物置き場になっていたので、使えるのは実質一つのみ。
右には洗面台。観葉植物などが所々置かれてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉を開けると、浴室もまた狭く、コンパクトに作られている。
真ん中に島カランがあって、左右の壁にもあるが、数はそんなに多くなかった。
左手前には立ちシャワー。天井は低く、ビル銭のような作りである。


浴槽は奥にあって、この日は薬湯が「アヒルちゃん」(効能=少しほっこりする)ということで、縁の部分に無数のアヒルが並べられてあった。
基本的に黄色であるが、水色やピンク色、一つだけラッコもいた。黒アヒルもいるが、よく脱走するという。約200匹動員と書かれてあったので、置くだけでも一苦労だろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽の作りはゆるやかな曲線を描いたL字型で、左の手前に突き出た部分が座湯。座る部分がくぼみになっていて、足下にもジェットが噴出している。水まくらは機能してなかった。


その奥がバイブラで、湯船の中は赤外線が灯っている。
右に進むとボディージェット。
一番右は壁で隔てられた深浴槽で、浴槽のお湯はすべて白湯。温度は44℃ほどとけっこう熱めだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここは客層が多彩で、脱衣場では30代ぐらいの息子さんとお父さんがおり、多分息子さんは知的障害者だと思うのだが、こうした親子は銭湯だとよく見かける。
小学生とお父さんの組み合わせも二組いたが、一組は子どもが熱くて入りたがらないのを父親が一生懸命誘っており、最後は観念して頑張って入っていた。
入浴客にしきりに声を掛ける高齢者がいたり、女湯側からは小さな女の子の高笑いが聞こえてきたりと、入ったときから出るまで終始にぎやか。
こうした明るい雰囲気は、やはり店主の人柄が反映されてのことだろう。


どんなに豪華な設備をそろえても雰囲気が良くないところもあれば、目新しさがなくても気持ちよく入れるところもあり、やはり銭湯は人であると感じる。
それと金森湯の徹底した清掃も特筆すべき点だろう。
最初はかなり綺麗だったので、一度リニューアルしたのかな?と思いきや、なんと30年前に改修してから変わってないという。
タイルにはヒビが入っていたりと、年季を感じさせる部分もあったが、新しいと勘違いさせるぐらい磨き上げられた浴室には頭が下がる思いだ。
このあたりからも店主の誠実な人柄が垣間見える素晴らしい銭湯だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 町田、バスで行くなら成瀬
経路 境川沿い
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの銭湯
壁画・眺望 アヒルの大群
統一感 あり
置物 色々ある
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 家庭的
シャワーの出 使い勝手が良い
浴槽の種類 座湯、バイブラ、ボディージェット、深浴槽
サウナ なし
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 上品
清潔さ 綺麗
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり 

◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 いろんな客層


【案内】

住所
〒194-0012
町田市金森3−22−21

電話番号
042-796-5926

アクセス
横浜線「成瀬」駅よりバス。「南中学校前」下車、徒歩3分

休日
1、10、20日

日曜、祝日は翌日休

営業時間
16:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載


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2 コメント

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Unknown (エイト)
2020-02-15 18:28:35
薬湯がアヒルちゃん!効能は?ですが、見ているだけで癒されそうです(笑)。古い銭湯みたいですが、サウスさんがリフォームしたばっかりと勘違いしてしまう程綺麗な銭湯なんですね。素晴らしい。応援したくなります。私の近場だと三島湯ぐらいでしたが、無くなってしまったのでね、羨ましい。私の自宅から一番近い銭湯と取り替えて欲しいです(笑)。
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Unknown (southandnorthface)
2020-02-15 19:02:03
裏側の仕事は自分みたいな客の立場しか知らない人間だと大変さが分からないのですが、高齢夫婦で経営されてるのにしっかり磨かれた床をみると、ほんと素晴らしい仕事をしてるなと思わずにはいられないですね。

どの地域にもそうした陽が当たらなくても真面目にコツコツと仕事をされている尊敬すべき方はいると思うので、是非とも八戸で見つけて下さい(笑)

個人的には、青森のほうが良心的でいい銭湯が多いと思うのは気のせいでしょうか?
今日行ったところも設備はすごくいいところだったのですが、サウナ250円の文字をみて、つい青森と比べてしまう自分に気が付きました。
設備投資を考えると別料金は当然と思いつつ、青森はどうしてみんな無料なんだろ?とうらやましく感じますね。
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